ブタの逆はシャケだぜとは (ブタノギャクハシャケダゼとは) [単語記事]

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　　　　＼　気に入った　　　　　　　〉　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣￣ヽ　|　　ブタの逆は
　　　　　 ）　ー――― ッ！！　　/　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　＿＿ 　 |　|　　 シャケだぜ
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　　　　　V　　 　 　 　.「｀　くd　　 　 　 　 |　||　__l∠、　＼　}「 ト､::､:__:;:::::':ノ＼'__|　 　 シャケは
　　　　　 V　　　　　__｣ /　__ >　　　　　 l |　||´:::::::＼＼　/ 人_|＼＞ -＜__／/ |｀ヽ　　流れに逆らって
　　　　　　ヽ　　l＼{　ｌ　 （ニ! 　 　 　 　 l |　|:::l::::::::::::}　| ／　　 ￣￣￣￣ヽ/___|　∧　　川をのぼるッ！
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ブタの逆はシャケだぜとは、「ブタの逆とは何か？」という疑問に対するトンチの利いた答えである。

概要

漫画「ジョジョの奇妙な冒険」Part6「ストーンオーシャン」に登場する、あるモブキャラの台詞。

ホワイトスネイク(エンリコ・プッチ神父)に知性とスタンド能力を与えられてプランクトンのミュータントとなったフー・ファイターズ(F・F)。彼(彼女)は空条徐倫に助けられた恩義から、死亡した囚人エートロの肉体をのっとってグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所内で徐倫やエルメェス・コステロらと共に生活する事となった。

しかし、外見は元々いじめられっ子だったエートロである事に加え、プランクトンゆえ人間の常識を全く知らないために奇行が多く、他の囚人にバカにされたり全然認めてもらえないと感じる。

そこで、「他人に認められたいなら自分を変える」と思い立ち、今までの「逆」をやってみようとする。つまり、コーヒーを飲みたいと思ったらあえて・・・紅茶を飲む。パンをやめてライスを食べる、塩じゃなくてソースをかける、右手じゃあなくて左手にスプーンを持って食べるなど、逆をやって自分を変えていくという事にチャレンジするF・F。

しかし、ブタ肉(ポーク)を食べたいと思ったが豚の逆が思いつかない…。

F・F「徐倫…ブタ肉の逆は何？ポークの逆」

徐倫「ブタの逆?ブタの逆は…　チキンとかビーフとか?」

徐倫に聞いてみたが他の家畜の肉というイマイチ腑に落ちない答えしか思いつかない。そこで、二人の会話に急に割り込んできた配膳係の女囚人が鮭の切り身をF・Fのプレートに配ってこう答えた。

「ブタの逆はシャケだぜ」

「ブタはゴロゴロした生活だが
シャケは流れに逆らって川をのぼるッ!」

その心に納得いったF・Fは思わず叫んだ。

F・F「気に入った―――ッ‼」

このくだりは、二人の仲間であるエルメェス・コステロがこの刑務所の囚人であるスポーツ・マックスに復讐を果たすエピソード「愛と復讐のキッス」の冒頭に挿入された他愛のない会話であり、F・Fが傷跡にプランクトンを詰めて治療が出来る事を明かした事以外はほぼほぼ本編とは関係のないシーンである。

しかし、原作当初からよく目立っていた配膳係をこなすモブキャラクターの女囚人(TVアニメ版での役名:女囚パーマ)によるこの名言には思わず読者も「気に入ったーーーッ！！」と膝を打ち、このキャラクターを表す代名詞として今なお人気の名台詞である。

TVアニメ版では

原作ではこのくだりの後でエルメェス・コステロが囚人スポーツ・マックスに「復讐」するためグリーン・ドルフィン・ストリート刑務所にやって来たという事をF・Fが元の肉体のエートロの記憶から推察して徐倫に教えるのだが、2022年放送のTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険ストーンオーシャン」では、F・Fが単に「エルメェスが何故か男囚を尾けてる」という話になり、その事情を知るためグェスから情報を聞き出し、実際にエルメェスの姉であるグロリア・コステロの死亡した新聞の記事を読み漁ってエルメェスの事情を知るアニオリ描写となっている。

エルメェスの過去を知って差し入れにやって来た徐倫とF・Fに対して「他人の詮索はルール違反」と突き放すが、徐倫は「あえて逆をやってみた」と上述のくだりの流れを汲んだ返答をする。エルメェスの復讐は他人を巻き込むわけにはいかない私闘だが、それでも仲間としての絆は存在していることを表した演出である。