ベクターとは、テレビアニメ「遊戯王ZEXAL」の登場人物である。
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この項目は、ネタバレ成分を多く含んでるが大丈夫かァ? ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
「遊戯王ZEXAL」第69話にて初登場。当時はバリアン世界の使者として、「バリアン」という名前で登場した。
まあそれを言ったらアストラルの名前だって・・・
見た目は燃え盛る炎を人型にしたような容姿で、九十九一馬とバイロン・アークライト(トロン)を生贄にバリアン世界への扉を開いたフェイカーの前に姿を現し、ハルトを病気から救う代わりにアストラル世界を滅ぼす契約を交わさせた。
だがその後、遊馬・凌牙・カイトとのデュエルを経て改心したDr.フェイカーの前に出現するとフェイカーの身体へ憑依し意識を支配、バリアンフェイカーへと変身してデュエルを続行。
しかし遊馬達に敗れ消滅した。
いうなれば「遊戯王ZEXAL」のラスボスとも呼べる存在。
その後「遊戯王ZEXALⅡ」ではドルベやギラグ達が登場した為、Dr.フェイカーの敗北と共にストーリーから退場したように思われたが(もっとも存在や名前だけならドルベ達の台詞から既に登場していたが)、どうやら消滅したわけではなかったようで、92話『激戦カップルデュエル『アンナ』奴と俺がタッグ!?』で久々の登場を果たし、プロデュエリスト・羽原海美に「RUM -バリアンズ・フォース」のカードを渡して彼女を洗脳した。
続く94話『真月の危機!暗躍者ベクターの襲撃』にて本格的な登場、フェイカーとの一件もどうやら一時的に撤退を図っただけに過ぎず彼自身は健在だったようで、94話冒頭にて真月とスフィア・フィールドでデュエルを行うシーンからの登場となった。
またバリアン世界でもドルベ達とは協力体勢で動いているわけではないようで、どうやら単独で行動を取っているらしい。先の幽霊のような姿ではなく、ドルベ達と同様でフードに仮面を付けた姿での登場。WDC編での一件を糾弾されても「全ては計画のうち」「しくじりではない」とうそぶいて言ってのけると、ドルベ達に釘を刺されたのち改めて遊馬たちの世界へ赴く。
自称バリアンズ・ガーディアンの真月零にも「長年追い続けてきた、最も凶悪なバリアン」と言われており、同じ『悪のバリアン』でもギラグ達とは一線を画する存在である事が解る。
デュエルでは「アンブラル(英語で「影」の意味を指す)」と名の付くカードを操り、さらに「No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル」というナンバーズ・カードを持つ。持ちカードがオーバーハンドレッド・ナンバーズではない辺りギラグ達とは異なるが、これはバリアンの「計画」のために遊馬に対して手加減したためか、それとも他に目的や理由があるのか。
その後真月の助力を得た遊馬に再度敗れるも、ギラグやアリトのようにエネルギーが尽きるわけでもなく、何と遊馬を直接捕えようとする暴挙に出る。そして遊馬を庇った真月を捕えると、先のデュエルで使用したナンバーズ・カードを渡し、真月を連れて撤退するのだった。
しかしデュエルに敗北してもピンピンしたり開き直ってる敵役というのも、なかなかに珍しい気が。
「さあ!よからぬ事をはじめようぜェ!!」「ヒャーハハハハハ!!」などといったハイテンションな弾けた演技に魅了された視聴者は少なくなく、さらには黒いフード姿といい、いい感じにラリった言動といい、その容貌は某ダークシグナーを彷彿させる。
名前の由来は「感染症の媒介者」を示す言葉『ベクター(vector)』とも見えるが(フェイカーに取り付いた、的な意味で)、他のバリアン人たちの事例から推測すると、北斗七星の1つ「フェクダ」からきているものと思われる。
こうして、ベクターから受け取ったNo.66のカードで遊馬はアストラルと共に皇の鍵の飛行船を起動させると、仲間たちと共に真月が捕えられたバリアン世界へと赴き、バリアン勢と決戦の意向を固めるのだが・・・
その後バリアン世界の異次元墓場「サルガッソ」で待ち構えていたベクター達と再度デュエルを行うことになるが、そこで遊馬はベクターの策略の全貌を知らされる事になる。
アストラル「だが奴は・・・弾けた」
以下はネタバレなので文字反転↓
…結論から先に言えば、先に戦ったベクターはただの分身で、真月こそベクター張本人であった。
(関係的には、「遊戯王5D's」のルチアーノやプラシド、ホセの関係と似ているだろうか。)
そのため「ZEXALⅡ」初期から真月零として人間世界で活発に活動し、遊馬と意気投合する姿勢を見せたりギラグとのデュエルを通して遊馬にバリアン製のカードを持たせるのも、そしてこれらのカードに関してをアストラルに対して口止めさせたのも、全てはサルガッソのデュエルにて遊馬を絶望へ叩き落すための入念な下準備だったようだ。
「バリアンズ・ガーディアン」「バリアンは悪の世界ではない、正義を重んじる善のバリアンもいる」などといった発言も、遊馬の信頼を得る為の方便に過ぎず、やがてベクターが出現して以降、真月やベクターの不自然な様子や後述する要素から、視聴者達の中には真月の正体を少しずつ疑い始めた者もいたほどである。
希望を与えられ、それを奪われる・・・ それが俺の豪華特典だァ!!
また、アリトを闇討ちしたりギラグが真月に対して怒りを燃やしていた一件もどうやら、ギラグ達には真月の正体を知らされていなかったと考えるべきだろう。遊馬に敗北したアリトにトドメを刺したのも、単純に仲間内で制裁を加えたという事らしい(サルガッソでのドルベたちの反応からすると、ドルベとミザエルも真月の正体を知らなかったと推測される)。そしてこの一件も、遊馬やアストラル達には咎められず結局有耶無耶のままであるようだったが、これもこの秘密に関わる事であったからのようだ。
さらに、アニメ内では常に加工された音声で喋っていることもあるが、ほかのバリアン人キャラクターとは異なり、作中で唯一CVを担当する声優が明かされていなかった(アニメのEDクレジットでも、彼のみ名前と担当声優が記述されていなかった)が、こちらもこのネタバレに関わるための措置だったようだ。
ちなみにベクターと真月の正体が明かされた96話では「ベクター / 真月零:日野聡」とクレジットされた。
サルガッソでのデュエル(95話)で真月の無残な状態を見せ、既に死んだと言い遊馬を煽るベクターであったが、次の96話で真月の姿を見た結果逆上した遊馬はアストラルの静止を振り切り、真月から受け取った「CNo.39 希望皇ホープレイV」でベクターの召喚した「No.104 仮面魔踏士シャイニング」を破る。そしてベクターは効果ダメージを受けた瞬間に姿を消してしまう。
衝撃で吹き飛んでしまったのか・・・、そう思われたのもつかの間、地面に転がっていた真月の骸から高笑いが上がる。 驚く遊馬たちに対し、真月なんて男は最初からおらず、すべては自分の一人芝居だったことを暴露。 それでも新月がベクターであることを信じられない遊馬に対しては、非情にも、以前真月が友情のカードとして渡したカードを逆に利用したデッキ破壊を行い、窮地に追い込むのだった。
その後ベクターとして真の姿(ベクターと真月の双方を混ぜ合わせ、ボスモンスターと顔芸の要素を加えた感じの容姿)へと変身すると自らの計画と真実について全てを語りだし、驚愕する遊馬に対して真月の声で煽り立てるなど、その煽りスキルはトロンやⅣにも劣らない(もっとも、トロンをそそのかしていたのがこのベクターであることを考えると、トロンの方が直伝なのかもしれない)。加えて今回の友人と偽り近づくといった戦法は、表マリクがナムとして近づいた戦法にも近く、表裏のマリク両方の戦法をとっているとも言える。 さらには相手のデッキにあらかじめ自分の有利になるカードを入れさせるという戦法は、某虫野郎や某子安の行ったものに近い。
これ今度こそゴールデンで放送して大丈夫なのか?と多くの視聴者を驚かせた(↓の意味でも)。
以前からあのダークシグナーのようなテンションとセリフ回しが特徴的だったのだが、この回ではさらに某6歳児のごとき凶悪な顔芸を披露した事が、この絶望の独白以上にミザエルやドルベの見せ場が霞むほどのネタとして視聴者の間では大いに盛り上がっているらしい。ちなみに真月とベクターの双方の顔で。特に後者に至っては顔面ドアップを超え、顔芸ヅラのまま画面の中央で目がぎょろめくその様子は、もはや顔芸を超えて目芸レベルである。
この新たな顔芸の可能性、もといパターンを見せた事もあり、一部では闇マリクや斎王、鬼柳以上のインパクトとも評され盛り上がっている。
遊戯王の悪役のオンパレードといったこの一連の流れは、展開を予想できていた視聴者ですら、中の人のベクター&真月の2通りの声の使い分け+ベクターの高笑いといった演技も相まって、非情にカオスに陥れられてしまった。今後の彼の動向にも期待したい。
ベクターが使用していたカード「アンブラル」を収録。
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最終更新:2025/12/06(土) 20:00
最終更新:2025/12/06(土) 20:00
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