ベクター・ケースファイルとは、秋田書店の月刊誌チャンピオンREDで連載されていた知的昆虫ロマン漫画である。
原作:藤見泰高、漫画:カミムラ晋作。
女子校生、榎稲穂が衛生害虫(ベクター)により発生する事件に立ち向かっていく。
蜂・蠅・蟻等の大量発生、それに伴う感染症、外来生物と生態系のあり方等々、我々の身近にある「虫」という存在について、深く掘り下げていく内容となっている。
本作ではベクター=駆除対象とするのではなく、虫達が発生した理由・人への被害を齎した原因といった根本的要因を調べ、「共存」への道を模索していく。実生活の中でも役立つ防虫・除虫策が紹介されている。
コミックスのカバーやお色気シーンのエロス要素から一般的には敬遠されがちだが、作品自体はベクターという人類の隣人と真摯に向き合う硬派さ、本作の主人公・稲穂の直向さ、時には社会性のあるテーマ等を扱い、深い内容のものとなっている。虫好きはもとより、虫嫌いの人にもお勧めしたい作品である。
稲穂の素朴な愛らしさにやられてしまう人も多い。
また、この作品の元となった作品とも言える「サイカチ真夏の昆虫格闘記」(週刊少年チャンピオン連載)があり、稲穂はこちらでも登場している。
「フランケン・ふらん」の作者と交流があるのか、お互いのマンガの中で互いのキャラをこっそり登場させている。
※本作自体を扱ったものではなく、虫動画にこのタグが付けられる場合が多い。
2013年現在、コミックスは全10巻が刊行され完結している。電子書籍化もされており、ニコニコ静画でも配信されている。
→第1巻、シリーズ一覧(各550pt)
姉妹作ともいえる「サイカチ真夏の昆虫格闘記」は完結したにもかかわらずチャンピオンコミックス1巻までしか刊行されておらず、復刊と未収録部分の続刊がファンによって望まれていた。その後、「サイカチ」は単行本未収録部分も含めて電子書籍化され、ニコニコ静画でも配信されている。
→第1巻、第2巻、第3巻、第4巻(各420pt)
また世界観の繋がりは不明だが、同じ作者のコンビによる虫漫画「必蟲SWEEPERS」が本作の後にチャンピオンREDで連載されていた。全2巻。
筆者の家でノミバエが大量発生した際、底の浅い円形の容器に濃縮麺つゆ+少量の水+中性洗剤数滴を混合した物をセットしたら驚くほどのノミバエが捕獲できた。
つゆでハエを誘い、洗剤の界面活性剤でハエを水没させるものである。ノミバエに対しては効果覿面である。
お困りの方がいたら、是非試していただきたい。
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最終更新:2025/12/14(日) 10:00
最終更新:2025/12/14(日) 10:00
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