ホシエイ(星鱝、星鱏)とは、エイの一種である。
トビエイ目アカエイ科に属する魚類。英語では「pitted stingray」と呼ばれ、「あばた(くぼみ)のあるアカエイ」を意味する。学名はDasyatis matsubarai、ギリシャ語で「松原さんの毛深いガンギエイ」を意味する。「松原さん」は、名著『日本産魚類検索(第一版)』の著者である魚類学者・松原喜代松に因む。
体盤は偏ひし形で吻部(頭部)は軽く尖っている。腹面は白色だが、縁が黒い。背面は灰黒色で白い斑点が並ぶ。日本語の「ホシ」、英語の「pitted」はいずれもこの白い斑点にちなんで命名されたものと考えられる。
体長は成魚で約1.8メートル、尾はその半分を占める。また尾には他のアカエイ科のエイ同様毒針がついており、ノコギリのような形状が「返し」の役割を果たしているため、一度刺さるとなかなか抜けずかなり痛む。このように凶悪な毒針を持つホシエイだが、自ら外敵に毒針を刺しに行くことは少なく、温和な性格である。ただしホシエイは沿岸部の海底に潜んでいるため、海水浴客などが気づかずに踏んでしまい、それで刺されるケースが多いようだ。
分布は日本の太平洋・日本海沿岸から朝鮮半島南西岸まで。その分布から日本でも水揚げされるが、アカエイと違いほとんど流通しない。流通量は需要が少ないことによるものだろうが、それとは裏腹にかなりの美味らしく、主に煮付け・煮こごりにして食されるらしい。
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最終更新:2025/12/10(水) 12:00
最終更新:2025/12/10(水) 11:00
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