マグマックスとは、日本物産(ニチブツ)が製作した、横スクロールSTGである。アーケード版(以下AC版)とファミコン版(以下FC版)の2種類があるが、ここでは主にAC版を説明する。
VガンダムVSメカキングギドラ…なんてことは無い。
宇宙人が地球に送り込んできたコンピューター・バビロンにより地球は壊滅しかける。人類は最後の希望として戦闘兵器マグマックスを開発した。これはバビロンを倒す勇者の物語である。
BGMが陽気であるが、物語はとてもダーク、魔王VS勇者とでも思っとけばいい。MAGMAXの名前の由来は、火山付近に基地があるので、マグマとMAXを持ち合わせたものだと思われる。
伝説的STGであるツインビーや、同社製作のテラクレスタの影に隠れてしまい、今でも忘れられた作品であるが、合体、地下&地上の二面同時システム、何よりもAC版「MAGMAX」の特徴とも言える、遠近法を取り入れたSTGは、1980年代の最先端STGであり、実際プレイするとテラクレスタやツインビーより面白いと思われる。多分。
マグマックスはどこかのロボットのごとく、「本体」「胴体+頭」「脚部」「銃」で構成され、胴体が無いと銃はもてない。パーツは転がっているが、恐らくパーツを開発している基地が破壊され、散らばっているものだと思われる(そう納得しよう、それ以外に考えられない)。コースは地下と地上の2種類あり、地上では当たり判定は少ないが、地下だと当たり判定が大きく増す。初心者なら地上、漢なら地下を突っ走ろう。
この作品の醍醐味といえる、遠近法は凄いものではあるが、敵が見難い点もあり、3DSTGなどが流通した今では過去の遺産といえるだろう。
特に弾幕STGが一般的になった現在では、確実に邪道とも言えるシステムである。もし、ゲーセンで見かけたのなら、過去の遺産としてプレイしてみては?
言うまでも無いがROM容量や技術的な問題でAC版とFC版の違いは色々とある。
ちなみに、AC版を知ってる人はあまりおらず、語られるのはFC版ばかりである。STG好きなら、一度でもAC版をプレイして欲しい。なお、先に上げたツインビーやテラクレスタだけはなく、様々な作品のせいで、いまだに裏街道を進む不人気者である。
FC版では真っ暗な背景にタイトルが輝くので、僅かだが恐怖がほとばしる。これを爆発と恐怖と考えてプレイすれば、ストーリー感覚を僅かに感じられるが、即座にAC版を超えてゲーム史上、トップクラスの地上面の陽気なBGMに緊張感を破壊されるだろう。
AC版
FC版
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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