レイダーとは、ヨメガが発売するヨーヨーである。
ハイパーヨーヨーでは、「ハイパーレイダー」または「ストームタイガー」の名称で発売された。
本記事では、その派生機種についても説明する。
1991年に発売された、ヨメガのボールベアリング搭載機種。プラスチックベアリング版は「ファイヤーボール」。
ボールベアリングを搭載したことにより、当時としては驚異的なスリープ時間を実現。
安定したコントロールを生むボディ形状は、結局このヨーヨーが持つ「レイダーシェイプ」に落ち着いた。
ヨーヨーを戻すレスポンスシステムは、後に様々なシステムが試みられたが、やはりこの機種が持つ「スターバースト(軸回りに刻まれた星状のギザギザ)」がよいという結論に達した。
発売当初からルーピングモデルのスタンダードとして人気を博し、ハイパーヨーヨーの大会でも上位入賞者が軒並みハイパーレイダーを使っており、ハイパーヨーヨー撤退後は下記のように改造したレイダーが世界大会を席巻し…
…現在も依然としてレイダーが使われ続けている。
ストリングトリック機は日進月歩の進化を遂げ、流行もあって目まぐるしく変化したのに対し、ルーピング機は「ナイスペレイダーの再現」をする方向に進化をしている。
現在では、他社の機種も売上を伸ばしているものの、いずれもレイダーの持つ特徴を踏襲している。
現在広く行われている、レイダーの改造法。
ノーマルのレイダーには金属スペーサーが搭載されているが、初期の頃に付属していたデルリン製のスペーサー(当初ナイロン製だと思われていたので、通称ナイスペ)も別売りされている。
ナイスペは金スペよりも薄いため、これに換装してネジを強く締め込むことで、溝幅を狭くすることができる。
このままではスペーサーにストリングが挟まってしまうので、紙やすりで削って調整する。
読めば分かる通り、この改造はヨーヨーを壊す可能性が非常に高く、作れたとしても使い続けるうちに感覚が変わってしまうという非常にデリケートなものである。
試す時は、いくつか壊す覚悟で、自己責任で行うようにしたい。
現在では、下記の「レイダーEX(スパイラルジャガー)」を使えば、パーツ換装だけで近いものが作れる。
また、他社のヨーヨーも無改造でギャップの狭いレイダーのように使えるものがある。
ハイパーヨーヨーでは、1期・2期・3期を通じてヨーヨーの改造が禁止されている。
そのため、当時のトッププレイヤーは、ギャップ幅を狭めずに戻りを良くする方法に苦心した。
具体的には、以下の方法を使っていたようである。
中村名人は、ステルスレイダーを使用している!
レイダーのストリングタイプモデル。「セイバーウイング(ステルスファイヤー)」のボールベアリング版。
ボディ形状がV字型でストリングが乗せやすくなっており、ストリングプレイに向く。
ハイパーヨーヨーでは、ステルスレイダーの名で発売された。
スタンダードモデルであるハイパーレイダーよりも先に発売された関係で、コロコロコミックやテレビCM、『ハイパーヨーヨーテクニックビデオ スピナーズプログラム』などで大々的に取り上げられ、人気を博した。
中村名人の使用ヨーヨーとしてもプッシュされ、『スピナーズプログラム』での上記のナレーションは今でも語りぐさとなっている。
ボールベアリングの脅威のスリープ力と、ルーピングもそこそここなせる器用さを併せ持ち、また重量も軽く子供にも扱いやすかった。
90年台は、ストリングトリックとルーピングトリックを交ぜて行うのが普通だったため、ストリングトリック機の代表格だった。
しかし、90年代末には、世界大会でストリングトリックとルーピングトリックが別部門に分離され、ストリングトリック機はストリングトリックに特化して進化をするようになった。
そのため、トラピーズ有効幅(ストリングが乗る範囲)とストリングギャップ(ヨーヨーの隙間)を広げ、重量を重く外側よりに、ベアリング径を大きくするのが当たり前になった。
この理論にすべて逆行していたセイバーレイダーは、中途半端で使いづらいヨーヨーになってしまい、フリースタイルで居場所を失っていった。
結局、2000年台にはヨーヨージャムの金属リム機種にハイエンド機の座を、ダンカンのフリーハンドなどにエントリー向けの座を譲ることになり、その歴史的役割を終えた。
厚みの違う金属スペーサーが複数付属したレイダー。
すなわち、公式ナイスペレイダーである。
安全にルーピング仕様のレイダーが作れるため、こだわるのでなければこれを買っておけばまず間違いない。
しかし、超上級者はこれにすら満足せず、今もデルスペを削り続ける。
軸にベアリングが圧入されており、ベアリングの精度を高めたレイダー…
…なのだが、すなわちベアリングが外れないということである。
こんなものはナイスペを作る上で邪魔でしかないため、総スカンを食らってそうそうに姿を消した。
キャップがついていないレイダー。「パワースピン(ハイパーインパルス)」のボールベアリング版。
重量が軽く、外側よりになるため、軽さとスリープ力を両立させたというウリ文句だった。
現ヨーヨーマスターのジェニファー・ベイブルックが、これを用いて1998年に2A世界チャンピオンになった。
そのため、彼女のシグネイチャーモデルが存在する。
軽いヨーヨーを好むプレイヤーの支持を集めたが、総合的な人気はレイダーに及ばなかった。
一時期、ヨーヨーショップで600円ほどで投げ売られていたため、部品取り用に購入されることがあった。
V字型ボディの「セイバーRB-Ⅱ」もある。
コンピューターを内蔵し、スリープ時間・回転速度・ループ回数を測ってくれる。
ハイパーヨーヨーとしての発売が予定されていたが、バンダイ撤退により解消された。
ハイパーレイダーより重量が重く、スリープ力の高い機種。キャップはまっ平ら。
「ハイパー」とつくのは、当初ハイパーヨーヨーとして発売予定だった名残である。
これ自体が販売されたのは僅かな期間だが、これをストリングトリック向けにした「ハイパーワープウイング」および「ハイパーワープヘヴィウイング」は、長らくヨメガのラインナップに残っていた。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/12(金) 04:00
最終更新:2025/12/12(金) 04:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。