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ローラーコースタータイクーン

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ローラーコースタータイクーン(英語表記 RollerCoaster Tycoon、略称 RCT)とは、PC(Windows/MacOS)およびXboxで発売された遊園地経営シミュレーションゲームのシリーズである。海外では、ボードゲームや小説、ピンボールゲームなど他の媒体にも展開している。本項ではPCおよびXboxで発売されたゲームについて略説する。 ※この記事は書きかけです。加筆修正をお願いいたします。

概要

  • ローラーコースタータイクーン (第1作目) (以下RCT1と略す)
    PC版本体は英語(北米・欧州)版 1999年、日本語版 2001年発売。Xbox版は2003年発売。当時、既に"Transport Tycoon"シリーズ等の成功で名声を得ていたコンピュータゲーム開発者のChris Sawyerが、MicroProse社と共に開発したシリーズ最初の作品。ゲームのメイン画面は、正方形の「マス」に仕切られたパークを斜め上から俯瞰したものになっており(アイソメトリック投影法)、表現方法としてはビットマップグラフィクスが採用された。パーク敷地内の「マス」に、アトラクションや売店・通路等を設置することにより、ゲストにとってパークをより魅力的なものとし、各シナリオの達成条件をクリアすることがゲームの目的である。しかし、単に条件をクリアするだけでなく、その過程で、如何に自分らしさや拘りを構築するパークに反映させることができるかが、本ゲームをより深く楽しむ鍵となる。第1作目から第3作目まで共通する特筆すべき点として、ローラーコースターに代表される軌道型ライドのデザイン機能が充実していることと、画面内にゲストがひとりひとり描かれていることが挙げられる。娯楽性の高い魅力的なライドやアトラクションを設置することで、ゲストが行列をなし次々と乗り込んでいく様は観ていて心地好く、それが自作のローラーコースターであれば格別である。
    RCT1には、"Corkscrew Follies (別名 Added Attractions)"と"Loopy Landscapes"という2つ拡張パックと、後に、RCT1本体と上記の2つの拡張パックがセットになった"RollerCoaster Tycoon: Gold (別名 Totally RollerCoaster)"が発売された。このセットは日本でも「おもしろ景観キットゴールド」としてリリースされた。更にその後、"Gold"に追加して、プレイヤー達から募ったローラーコースター等の軌道デザインを大量に収録した"RollerCoaster Tycoon: Deluxe"が発売された。この"Deluxe"が、RCT1における「(いわゆる)全部入り」パッケージである。
    因みに、"NoLimits RollerCoaster Simulation"(以下NoLimitsと略す)は高機能なローラーコースターシミュレータである反面、慣れるまではなかなか思い通りの軌道をデザインすることが困難であるが、NoLimitsにはRCT1の軌道デザインをインポートする機能があるため、RCT1である程度のデザインを作成してそれをNoLimitsに読み込ませ、修正を加えるという方法をとることができる。
  • ローラーコースタータイクーン2 (以下RCT2と略す)
    本体は英語(北米・欧州)版 2002年、日本語版 2003年発売。クリス・ソーヤーとInfogrames社の共同開発。基本的なシステムやグラフィクスは前作RCT1のものを継承しているものの、設置できるライドやアトラクション、建物のバリエーションが大幅に拡大した。また、シナリオモードとは別に、「サンドボックス(子供が入って遊ぶ砂箱を意味する)」モードが追加され、資金や時間の制限無く、自由にパークを作成することができる様になった。また、北米を中心として世界的に多くのテーマパークを運営する"Six Flags"社とライセンス契約を締結し、実在のテーマパークやアトラクションをゲーム中に登場させた。
    RCT2には、"Wacky Worlds"と"Time Twister" という2つの拡張パックが発売された。後に、RCT2本体と上記の2つの拡張パックがセットになった"RollerCoaster Tycoon 2: Triple Thrill Pack (別名 Deluxe Edition)"が発売された。これらの拡張パックおよびセットの日本語版は発売されなかった。
    また、RCT1本体および2つの拡張パック、RCT2本体および2つの拡張パック、計6本のゲームをまとめた"World of RollerCoaster Tycoon"というパッケージも発売された。但し、このパッケージにRCT1の"Deluxe"に含まれている軌道デザイン集が含まれているか否かは不明である(情報を求む)。
  • ローラーコースタータイクーン3 (以下RCT3と略す)
    本体は英語(北米・欧州)版 2004年、日本語版 2005年発売。開発はAtari社およびFrontier Development社。クリス・ソーヤーはコンサルタントとしての参加に止まり、RCTシリーズ開発の第一線から退いた。RCT1およびRCT2ではビットマップグラフィクスによる映像表現であったのが、本作ではフルポリゴンの3Dグラフィクスへと変更された。そのため、オブジェクトの表現力や視点変更の自由度等が大幅に向上したが、ハードウェアリソースへの要求も高まった。性能の低いPCでの動作は厳しくなり、また動作条件を満たすPCであっても、特にビデオカード(グラフィクスアクセラレーターボード)への負荷は大きく、ビデオカードの熱暴走に対する注意が必要となる。RCT3本体のリリース当時に比して、現在はPCの性能も飛躍的に向上してきており、RCT3を快適にプレイするハードウェア環境がより安価に入手できる様になった。
    RCT3では、プレイヤー自身がデザインした3Dオブジェクト(Custom scenary)を追加することで、RCT3標準のオブジェクトだけでは表現不可能であったアトラクションや景観を作り出すことができ、その表現力は他の遊園地経営シミュレーションゲームを大きく引き離している。ニコニコ動画やYouTubeにも、目を見張る素晴らしい作品が多数アップされている。
    RCT3には、プールコンプレックスや水系ライドの拡張が図られた"Soaked!"と、動物園やサファリが構築できる様になる"Wild!"という2つの拡張パックが発売された。後に、RCT3本体と上記の2つの拡張パックがセットになった"RollerCoaster Tycoon 3: Platinum! (別名 Deluxe Edition)"が発売された。これらの拡張パックおよびセットの日本語版は発売されたなかった。
    本作で開発陣から退いたクリス・ソーヤーは、2005年11月にAtari Interactive社に対し、ロイヤリティ支払いの不足分480万ドルを請求する訴訟を起こしたが(英国Times Onlineの記事)、その顛末は不明である(情報を求む)。このことから、RCT第4作目以降のリリースについては悲観視されている。RCT3を開発したFrontier Development社がLucasArts社からリリースしている"Thrillville"および"Thrillville: Off the Rails"は、RCT3に類似点も多くあるゲームであるが、ゲーム性は大きく異なり、続編と呼ぶには抵抗が多い。

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