もしかして?→ワラキアの夜
ワルプルギスの夜(独:Walpurgisnacht / 英:Walpurgis Night)とは、
この項では 1. にも触れつつ、 2. について重点的に記述する。
4月30日か5月1日の夜(特にドイツなどでは4月30日から5月1日にかけての夜)に、スカンジナビア半島から中欧にかけての地域を中心にヨーロッパの広い範囲で行われている祭り。
古くは春を迎えるための神聖な儀式の一つであったが、ヨーロッパにキリスト教が広まってからはこれらを異教の風習であるとして次第に魔女による儀式として変容していった。ドイツでは、4月30日の夜に魔女たちがブロッケン山に集い催される酒宴として言い伝えられている。
「魔法少女まどか☆マギカ」のモチーフの一つと思われているゲーテの戯曲「ファウスト」にもワルプルギスの夜が魔女の集会として登場する。魔法などの異教や異文化を取り扱った作品には、ワルプルギスの夜の風習を取り入れたり影響を受けたものが多い。
現代では、夜通しでお酒を飲んだりバカ騒ぎしたりパレードをしたり最早ただの魔女の仮装パーティと化していたりする。特に北欧では国を挙げた大規模な祝宴としていることが多く、この様子は観光としても人気。
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ここから先は、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』最終話までのネタバレ成分を多く含んでいます。 続きを読みたい方はスクロールをしてください。 |
単独の魔法少女では対処しきれない超大型の魔女。
「ワルプルギスの夜」という名前は通称であり、本名は公式で「不明」という設定。『舞台装置の魔女』で性質は無力。この世の全てを「戯曲」に変えるまで世界を回り続けるという。(公式サイトの魔女図鑑、及び用語解説より)
アニメでは第11話と第12話に登場した他、過去には第1話と第10話にも姿を現している。
本作のラスボス的な位置づけとなっていて、この魔女を如何にして対処するか、この魔女の現れる日をどのように乗り切るかが、本作の大きな課題となっている。
他の魔女とは違い結界内に身をひそめる必要がなく(第11話)、現実世界にも多大なる被害をもたらす。
雑誌記事の紹介に寄れば、「現実世界に及ぶその膨大な破壊の影響故に、魔力のない人間には自然災害として認識される」という。実際に、第11話でワルプルギスの夜が出現する際に発生した被害級の異常現象を、一般人は「スーパーセル」と認識していたようだ。
その存在は、魔法少女の間では広く知れ渡っているようで、第6話で「2週間後にやってくる」と予言した暁美ほむらは当然だが、佐倉杏子や別時間軸の巴マミもこの魔女の存在と名前を知っていた。更に佐倉杏子の「二人がかりなら倒せるかも」という発言から、魔女の強さに関してもある程度のことは把握している魔法少女もいるようだ。これらのことから以前より至る所に出現しては悪さをしていたものと考えられる。
青と白のツートンカラーのドレスを身にまとった細身の女性のような姿をしている。スカートからはゆっくりと回転する巨大な歯車が顔を覗かせ、常にそちら側を上にして逆さまに宙に浮いている。下半身と呼べるものは確認できず、歯車から伸びる細長い車軸が胴体に直結している。
ただし、公式サイトの魔女図鑑の説明や「舞台装置の魔女」という設定、サムネイルに写っている箇所などから、人型の部分ではなく歯車の部分がこの魔女の本体だという見方もできる。
魔女の背後には七色に輝く「輪後光」のようなものが映し出されている。「ブロッケン現象(ドイツにおいて『ワルプルギスの夜』に魔女たちが集まるとされる『ブロッケン山』で起こりやすい光学現象)」を表しているのかもしれない。
戦闘では、暗くどんよりとした雲が空を覆い、破壊された建造物の残骸が宙に浮いている。
第11話においては、予兆としてスーパーセルが現実世界で観測された後、サーカス的に飾られた無数の象のパレードと共に出現、ワルプルギスの夜のピエロのような顔が、笑い声と共に映しだされた。
第1話および第10話における部分的描写からファンが予測していたのを遙かに上回る強大さを見せつけており、持てる火力の全てをフルに投入し、ワンマンアーミーとでも呼ぶべき三面六臂の活躍を見せる暁美ほむらとのその戦いは、本作を代表する名戦闘シーンであると言って問題ないであろう。
尚、番組中屈指の大スペクタルバトルとなった第11話の暁美ほむらとワルプルギスの夜の死闘であったが、後日更新された公式HPの魔女図鑑から「本気になると普段逆さまの人型部分がひっくり返り、暴風のようなスピードで飛び回って地表の文明をひっくり返す」といったことが明らかになった。
第11話では終始逆さまに浮いていたことから、あの戦いですら全然本気ではなく遊び気分であったという事実が明かされ、改めて視聴者達を戦慄させたのであった。
前述のように「ワルプルギスの夜」は仮の名前に過ぎず、本名は公式設定で「不明」である。
人名が与えられているものの作中ではその名で登場人物達に呼ばれることのない他の魔女とは異なり、この魔女だけが固有の名称を与えられ、作中の魔法少女たち、及びキュゥべえからその名で呼ばれている。
その名前が「ワルプルギスの夜」という人名とは思えないもので、しかも本編でそれがどのようなものか説明がされなかったので、初めて名前の出た第6話の時点ではそれが魔女なのか現象なのかすら不明瞭であった。のちに、第8話の暁美ほむらの室内にあるワルプルギスの夜の資料に第1話のアバンタイトルに登場した魔女に似た絵が描かれていたことで、ようやく第1話のアバンタイトルとワルプルギスの夜が関連していることが明確になった。
また、同話のワルプルギスの夜の資料には、ラテン文字で“Walpurgisnacht(ドイツ語で『ワルプルギスの夜』)”と表記されている。
見逃しがちだが、第11話の戦闘直前のカウントをよく見ると、 ![]()
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(Walpurgisnacht)と表記されているのが確認できる。初めて他の魔女のように特殊文字で表記された。
「ワルプルギスの夜」が魔女の本名なのか、それとも本当は他の魔女のように人名が付いていて、それを知らない登場人物の誰かが付けた仮の名前なのかは不明であったが、アニメ放映終了後に更新された公式サイトの魔女図鑑にて、それが仮の名前であることが明らかになった。
誰が名付け親なのかも定かではないが、自分の必殺技に「ティロ・フィナーレ」などというかなり痛い名前を付けたり唐突に「円環の理」などと厨二病臭い言葉を口走ったりする某黄色い魔法少女によるものだという説が(ネタとして)存在する。
アニメ本編では「ワルプルギスの夜」とフルネームで呼ばれることがほとんどで、稀に「ワルプルギス」とやや省略される程度だが、ファンからは「ワルプル」「ワル夜」と更に省略して呼ばれることが多い。稀に、「ワル夜」から転じて「悪夜」という意図的な誤変換表記にされたり「ワルプルさん」と敬称付きで呼ばれることも。
その強大さやラスボス的位置づけから、歴代魔女総出演の二次創作ネタではリーダー役や総まとめ役を受け持ったり、全魔女の代表格とされることが多い。(学園ネタでは学園長など)
第10話ではKriemhild Gretchenに最強の座を奪われ、“かませ”のイメージが付いてしまいややその扱いも地盤沈下気味になってしまった。
しかし続く第11話の戦闘シーンでの圧倒的な強さや威圧感、恐怖を煽る笑い声、演出の過激さから、ラスボスとしての風格を取り戻し、改めてファンの心を魅了したのであった。
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最終更新:2025/12/24(水) 01:00
最終更新:2025/12/24(水) 01:00
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