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『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』（しもねたというがいねんがそんざいしないたいくつなせかい）とは、ガガガ文庫から出版されている赤城大空（あかぎ・ひろたか）のライトノベルで、イラストは霜月えいと。略称は『下ネタ』『下セカ』など。
2015年夏季にアニメ化、それに先行して「月刊コミックブレード」にて柚木N' によるマン●篇も連載。
概要
「概要の『概』という字は木にもたれ掛かった女の尻を抱えて男が腰を振る駅弁の図。『要』の字はイキ顔で大の字にぐったりしている女の図で、『腰』の字からデカマラの『月』（にくづき）が抜けてまさに腰抜け、腰くだけって感じね。って、こんな猥褻なことを私の上の口から言わせて、あまつさえへーそんな事して欲しいんですか生徒会副会長のご身分で清純そうな顔してるのに先輩ギャップ萌えでエロエロですねじゃあさっそく下の口にも言わせてあげましょうかぐへへへへなんだ先輩もうこんなにヤル器マンマンビチビチビッチじゃないですか（ぺろぺろじゅるり）･･････だなんて、あなたはなんて卑猥で外道で鬼畜なのっ!?」
「卑猥な先輩は少し黙っていて下さい」
概要の本番
今よりも少し未来（略してSM）の日本。人々は16年前に制定された公女凌辱 《公序良俗健全育成法》 （以下「育成法」）により全ての卑猥な性知識を制限され、10年前から首と手首に着用を義務付けられたボンデージ超小型多目的情報端末「PM」（アヘ顔ダブルピース・メーカー）によりあらゆる卑猥な発言が規制され、違反者は警察内の専門部署である善導課により弾圧・逮捕されるという統制社会となっていた。法律施行後に生まれた若い皮被りちんこ世代はもちろん、施行前に卑猥な知識を持っていた古いズルムケちんぽ世代の多くもその現実を受け入れ、「赤ちゃんは男女が真面目に心から愛し合っていれば、何もしなくても自然と生まれてくる」というお花畑な理屈が常識とされる、あたかも下ネタという概念が存在しなくなったかのような、穢れ無きパイパン処女まんまん雪原のように真っ白なぶっかけおちんちんランド理想郷が実現しようとしていた。
この物語は、国内でも取り分けて模範的と謳われる第一清麗指定都市、そこにある国内最上位の風紀優良校である時岡学園の高等部を舞台に繰り広げられる、人間の愛と尊厳と未来と性癖を賭けた下ネタテロリスト組織 《SOX》 （ソックス）の青き闘争の足跡である（多分）。
「･･････だから先輩、ちょくちょくひどい下ネタ挟んでくるのは止めてくれませんかねぇ？（呆れ）」
「すま●こ！」
まあ、大体こんな感じの作品です。よろしこ。
登場人物
時岡学園
下ネタテロ組織 《SOX》 （ソックス）
- 《雪原の青》 （せつげんのあお）／華城綾女 （かじょう・あやめ） 声： 石上静香
- 高等部２年生。普段は黒縁眼鏡＋一本お下げのお堅い委員長さんスタイルで時岡学園の生徒会副会長を務めているが、その実態は小学生レベルの下ネタを言い続けないと死んじゃう系女子。なにそれこわい。そこで今では時代の遺物と化したケータイ（フィーチャーフォン）の発する特殊な電波により、１日に合計３分間まで卑語チェックを含むPMの監視機能（引っ掛かれば善導課に即通報）を無効化して事無きを得ている。下ネタという概念が存在しない退屈な世界をぶち壊すべく、これまでも単独の下ネタテロリストとして顔をパンツで隠して颯爽と活動していたが、伝説の下ネタテロリストの子である狸吉の入学を知り「SOX」旗揚げを画策する。
- 〝全身性器〟 （ぜんしんせいき）／奥間狸吉（おくま・たぬきち） 声： 小林裕介
- 高等部１年生。本作の主人公であり、メインの語り手。父は下ネタテロリスト、母は善導課の警察官というアレな家庭で育つ。小学生時代に自分を更生へと導いた憧れのアンナを追って、風紀優良度が最低ランクの中学校から時岡学園に進学するが、何の因果か生徒会庶務見習いにして下ネタテロ組織の草創メンバーというアレな状況へと陥る。しかし徐々に父親仕込みの下ネタの本能を開花させ、下ネタという概念が存在しない退屈な世界の持つ深刻な歪みへと立ち向かっていく。まあ、やることは下ネタなんですけどね（照）。なお二つ名は時を経るごとに進化するもよう。
- 早乙女乙女（さおとめ・おとめ） 声： 新井里美
- どう見てもおかっぱ頭の小学生だが、高等部３年生。芸術特待生で、爽やかな青春画が評価されて数々の賞をモノにしてきたものの、重度のスランプに陥っていたところをSOXの協力により克服、以降はSOXの主力兵器である、正しい性知識を広めるためのイラスト製作を一手に引き受ける。かなりの健啖家で、描いてないときはだいたい訳知り顔で何か大量に食っているか、創作のネタを求めてカメラを持ってあちこち神出鬼没。普段着が作務衣のきまぐれネコ系のじゃロリ座敷童。なんじゃそら。
- 鬼頭鼓修理 （おにがしら・こすり） 声： 堀江由衣
- 中学１年生。一大貿易商社「鬼頭グループ」代表の一人娘っス。迂遠な父親のやり方に共感できず、実家を飛び出して新進気鋭の 《SOX》 （というより 《雪原の青》 ） の門戸を叩き、ロリ系小悪魔を通り越して魔界クラスの人心掌握や権謀術策により組織を全面的にバックアップする。主人公補正以外パッとしない狸吉が自分の憧れの綾女に引き立てられる現状に納得がいかず、狸吉に毒舌を浴びせたり足蹴にすることもしばしば。あと、ピンクのショートボブのシルエットはどう見ても赤黒く怒張したアレ（ヒント： 姓）。
- サオリ三号 （サオリさんごう）
- 愛の人形。綾女の義父のコレクションの一つ。
生徒たち
- アンナ・錦ノ宮 （Anna Nishikinomiya） 声： 松来未祐
- 高等部２年生の生徒会長。「育成法」を成立させた国会議員の父と学園PTA会長の母による英才教育により、純真無垢な可憐な佇まいと折り目正しい物腰の混血美女で、生徒たちからの信頼も厚い。世の中のありとあらゆる卑猥を蛇蝎の如くに嫌悪し、正義のためならばその柔道有段者の腕前を躊躇わず行使する。
- 轟力雷樹 （ごうりき・らいき） 声： 三宅健太
- ゴリラ、もといムキムキマッチョマンな時岡学園高等部３年生の生徒会書記兼会計兼実力行使担当。清廉なアンナ会長に心酔し、犯罪者の子である狸吉に強い偏見を抱いている。妹がいるらしい。
- 月見草朧（つきみぐさ・おぼろ） 声： 上坂すみれ
- テロ頻発の懸念により善導課から派遣された50名もの風紀委員軍団のリーダー。ロングヘアの無表情系。この子を含め派遣風紀委員たちは孤児として錦ノ宮家の支援する施設で育ち、自身の意思というものを持たず杓子定規に違反者を取り締まろうとするが、朧はその中でも筋金入りである。
- 不破氷菓 （ふわ・ひょうか） 声： 後藤沙緒里
- 高等部一年生で狸吉のクラスメイト。ぼさぼさ頭・目の下にクマ・白衣を好んで着用、という絵に描いた様にマッドな科学部部長。幼い頃から性に並々ならぬ興味を持ち、現在も生物（ハエと野良犬のペス）飼育を通じて熱心に知識を吸収、そして風紀底辺校出身で性知識豊富と目された狸吉に接触を図る。学生たちによる性知識を巡る自主活動では、その豊富な知識（ハエと犬）と明晰な頭脳から指導的立場になることが多い。
- びんかんちゃん 声： 小倉唯
- 「きゃらだが熱ーい！」 ※とりあえず暫定的にここに入れときます。
親御さん方
- 華城撫子 （かじょう・なでしこ）
- 綾女の後見人。第一清麗指定都市の名温泉郷（実は伝統卑猥文化の秘境）である朱門（あけかど）温泉の老舗旅館・清門荘（きよかどそう）の美人女将。元レディースで、プライベートではざっくばらんな姉御肌。 《雪原の青》 の下ネタの師匠であり、活動を陰ながら支援している。
- 花園敬子（はなぞの・けいこ）
- 清門荘の従業員。レディース時代からの撫子の妹分（百合的な意味で）らしい。
- 遠藤茜 （えんどう・あかね）
- 綾女の実母。小説家（P.N.： 肉バイブ）。「育成法」施工後も過激な創作を止めなかったために逮捕される。
- 遠藤正志 （えんどう・まさし）
- 綾女の実父。政治家。10年前に無実の罪を得て投獄されたことで、綾女は実家から離れることに。
- 奥間爛子 （おくま・らんこ）
- 狸吉の母。善導課による卑猥物押収を現場で統括する幹部職員。一般の警察官から抜擢されたエリートであり、その苛烈な取締から 《鋼鉄の鬼女》 と恐れられている。170cm を越えるタッパと左頬の大きな古傷、サディスティックな三白眼がとてもじゃないが堅気に見えず怖い。現在、単身赴任中。
- 奥間善十郎 （おくま・ぜんじゅうろう）
- 狸吉の父。元々は幼い我が子や妻に日常的に下ネタを振る（当然ぶん殴られる）ただの変態親父だったが、「育成法」成立に真っ向から異を唱えて下ネタテロを相次いで敢行、最後は国会議事堂に多量のゴムを撒き散らして逮捕され伝説となった。
- ソフィア・錦ノ宮 （Sophia Nishikinomiya）
- アンナの母。時岡学園PTAの会長。健全育成活動に非常に熱心で、未成年にGPS機能を持つ機材の装着を義務付ける 《Ｈ(ｴｲﾁ)禁止法》 成立を推進する。爛子とは旧くからの親友。
- 錦ノ宮祠影 （にしきのみや・まつかげ）
- アンナの父。国会議員。16年前に「育成法」を成立させ、綾女の父を陥れた張本人である。
- 金子玉子 （かねこ・たまこ）
- 与党所属の国会議員で、PTAの幹部も務めている。国際卑猥廃絶団体 《セクシャリティ・ノー》 と係わりを持ち、卑猥物の単純所持を禁じる 《子供を犯罪の被害から守り健全に育てる条例》 の成立に奔走する。
下ネタテロ組織
「健全法」施工後も各地で性癖に目覚めた変態たちが結集し、反対を唱えて活動している。中でも規模の大きい「四大下ネタテロ組織」は育成法施行前から性知識を蓄えていた最古参の「最高位の古代変態」（ハイ・エンシェント）を幹部に据えて息の長い闘争を続けている。
- 鬼頭慶介 （おにがしら・けいすけ）
- 鼓修理の父。表向きは貿易商社「鬼頭グループ」の総裁として健全な社会育成に貢献しているが、裏では日本中のあらゆる下ネタテロ組織に資金や兵器（不健全雑誌等）を支援し、その活動をコントロールしている。
《捕乳類》 （ほにゅうるい）
- 《乳を愛でる者》 （ギガバスター）
- 純粋に巨乳を追い求める四大の一角 《捕乳類》 の最高幹部であり、その気性は厳格にして寛大。
- 濡衣ゆとり （ぬれごろも・ゆとり）
- 中学校時代の狸吉の友達で、ポニーテールでボーイッシュな体力バカ。狸吉と一緒に「育成法」違反者を捕まえたりしていたが、何の因果か（２度目）下ネタテロリストになっちまったんだぜ。実家が酪農家で性知識が豊富ゆえに受けた偏見から、男性恐怖症気味で色恋沙汰もかなりの奥手。これだからゆとりは。
《絶対領域》 （ぜったいりょういき）
- 《二足歩行の獣》 （にそくほこうのけもの）
- 脚部に多様な拘りを見出す四大の一角 《絶対領域》 の最高幹部。
- 《二足歩行の社畜》 （にそくほこうのしゃちく）
- スーツ姿を卒なく着こなす腰の低いサラリーマン風の幹部。何やら色々と溜め込んでいるらしい。
震撃の尻 （しんげきのいさらい）
- 《禁欲の魔人》 （きんよくのまじん）
- 臀部に熱い郷愁を寄せる四大の一角 《震撃の尻》 の最高幹部。菩薩のようなアルカイックスマイルを浮かべた背の高い男性で、禁欲によりその内に秘めた妄想力は留まるところを知らない。
- 若頭五人衆 （わかがしらごにんしゅう）
-
３０絡みのスーツ姿（ただし下半身がブリーフ一枚なので別の意味で紳士な）幹部たち。その構成員は、
- べろべろ山田
- くちゅくちゅ佐藤
- ずこばこ高木
- どぴゅどぴゅ小島
- びくびく田中
《ベーコンレタス母の会》 （ベーコンレタスははのかい）
- 《羅武マシーン》 （らぶマシーン）
- あらゆるカップリングをこよなく愛でる四大の一角 《ベーコンレタス母の会》 最高幹部を務める、常に掛け算を妄想していないと死んじゃう系女子。なにそれこわい（２度目）。赤いドレスを纏い、腐のオーラをまき散らす。
《群れた布地》 （むれたぬのじ）
- 《頂の白》 （いただきのしろ）／一之瀬琢磨 （いちのせ・たくま）
- 下着を被ってｈｓｈｓしたい新興過激派 《群れた布地》 のリーダー。全身を湿った使用済み女性用下着で隈なく覆い、部下たちからも数歩退かれる程の「最上位の変態」（ハイクラス）。
アニメ
スタッフ
- 原作 - 赤城大空
- キャラクター原案 - 霜月えいと
- 監督 - 鈴木洋平
- シリーズ構成 - 横谷昌宏
- キャラクターデザイン - 藤井昌宏
- 音楽 - 立山秋航
- 音響監督 - 明田川仁
- 音楽制作 - スターチャイルド
- アニメーション制作 - J.C.STAFF
- 制作プロデュース - GENCO
主題歌
- オープニングテーマ： 「Ｂ地区戦隊SOX」 歌： SOX
- エンディングテーマ： 「Inner Urge」 歌： 上坂すみれ
関連動画
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外部リンク
関連項目
- ガガガ文庫／月刊コミックブレード
- 赤城大空／霜月えいと／柚木N'
- 下ネタ
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最終更新：2025/12/14(日) 10:00
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最終更新：2025/12/14(日) 10:00
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