世界でいちばん強くなりたい!とは (セカイデイチバンツヨクナリタイとは) [単語記事]

『世界でいちばん強くなりたい！』

とは、国民的アイドルグループのセンターから女子プロレスラーに転向したアイドル萩原さくらの成長とライバル達との闘いの日々を描いた新感覚女子プロレスコミックである。

公式略称は「せかつよ」。ニコニコ視聴者間での略称は「せいよく」

人気絶頂の国民的アイドルグループ「Sweet」。総勢150名を超えるメンバーの中でも、No.1人気のセンターボーカル・萩原さくらが、ひょんなことから、女子プロレスラーと試合することに！

全国民が注目する大一番の行方やいかに！？【格闘】【アイドル】【友情】【セクシーシーン】【苦悶の表情】、男性コミックファンにはたまらない要素が満載の、新感覚プロレスコミック。

続々登場するライバル達との闘いの中で、さくらは何をつかむのか！？

あらすじ

国民的アイドルグループ「Sweet」のセンターボーカルを務めグループ内でも頂点の人気と高い身体能力を誇るアイドル「萩原さくら」が、仕事で取材先の女子プロレス団体「ベルセルク」を訪れた際に、グループ内2番手のアイドル「宮澤エレナ」がリングでふざけた事が原因で女子プロレスラー「風間璃緒」に怪我させられた事を発端に、テレビカメラの前で女子プロ転向を宣言してしまった事から物語は始まる。

アイスクリームか何かと勘違いしたまま受けた風間璃緒との「カベジェラ・コントラ・カベジェラ」形式での試合に敗れた萩原さくらは、ルールにより艶やかな長髪を切られてしまう。そして、何もできずに敗れた自分の情けなさに悔しさを覚えるとともにSweetまで侮辱された事から、Sweetでのアイドル活動を休止してベルセルクに新人選手として入団・プロレスラーへと転身。ベルセルクのプロデビュー最終テスト地獄の百発投げをクリアしてプロデビューする。

しかし、デビュー初戦に敗れた事から逆エビ固めをかけ続けられ、ベルセルクのトップレスラー「豊田美咲」が新人時代に作った連敗記録を更新してしまう。豊田美咲に直々にギブアップしない心を学んでプロ初勝利をあげると、アイドル時代の得意技だったアイスクリームソルトを元にした二段蹴り式サマーソルトキック「さくらスペシャル」を身につけ、師匠となった豊田美咲による厳しい特訓と、ライバル達とのハードな闘いで客を感動させるという、プロレスとアイドルに共通点を見出してたくましく成長していく。

概要

月刊コミックアース・スター創刊時からの連載作品の一つで、アイドルからプロレスラーに転身した萩原さくらを中心に、過酷な練習の日々や先輩やライバル達との闘いの中で、負けながらも成長し輝こうとする姿を描いている。

制作体制もユニークで、

原作（ストーリー・プロット作成）：ESE
キャラクターデザイン：黒獅子
ネーム：蜂文太
作画：夏木きよひと

とアーススター編集者を交えた分業制で作られている。まず初めにESEがプロットを作成し、アーススター編集者により誤字脱字の訂正や修正が行われ、ESEが脚本として完成させる。次に脚本を元に漫画家の蜂文太がネームを作成し、同時に作成されたアーススター編集者のネームと摺合せを行って、作画の夏木きよひとが完成させる流れになっている。

女子プロレス団体「スターダム」とのコラボも行われ、スターダムの新人王トーナメントで優勝した女子プロレスラー「世IV虎」が、優勝特典として、本作の新人トーナメント編に本人そのままの役で登場した。また公式ツイッターでもスターダムの試合に関連したつぶやきを投稿する事がある。

単行本第1巻発売の段階で帯にTVアニメ化の企画が進行中である事が明示され、月刊コミックアース・スター連載作品の中では最も早くアニメ化が告知されたが、「まんがーる！」「ヤマノススメ」がアニメ化・放映された後も、放送確定の公式リリースが出ない状態だったが、その後、監督は「久城りおん」・キャラクターデザイン「りんしん」・制作「アームス」ら「一騎当千」スタッフによるアニメ化と2013年10月期の放送決定がリリースされた。アース・スターとしては初の30分アニメとなる。

登場人物（ネタバレが含まれるのでご注意を）

萩原さくら（はぎわらさくら）

CV.竹達彩奈/豊崎愛生　※(アニメ版/ボイスCD版、以下同)
アイドルグループ「Sweet」創設メンバーにしてセンターボーカルを務め、過去4回「国民投票」で1位を獲得した事があるトップアイドルだったが、いろいろあってプロレスラーに転身。
歌の振付とはいえパンモロ後方宙返り「アイスクリームソルト」が片足で出来ると言う高い身体能力と、持ち前の根性でプロデビューするが、連敗記録を作ってしまう。
団体のエース豊田美咲に直々に鍛えられ、アイスクリームソルトを元にしたフィニッシュ・ホールド「さくらスペシャル」を生み出し、プロレスラー転身のきっかけとなった因縁をもつ風間璃緒を倒して初勝利をあげた。
因縁の相手だった風間璃緒を倒した事でアイドルに戻るかとも思われていたが、プロレスにアイドルと同じものを見出し、女子プロレスラーの道を続ける事を選んだ。

宮澤エレナ（みやざわえれな）

CV.阿澄佳奈/日笠陽子
萩原さくらと共に創設時からのメンバーでSweetのセンターボーカルを務めるトップアイドルなポニ娘。
萩原さくらとは強い友人関係で結ばれているが、万年二位な事もあって対抗心も強い。
取材先のプロレス団体ベルセルクで余計な事をした結果、風間璃緒に怪我させられて萩原さくらのプロレスラー転身の原因を作った。なお万年二位脱却の為に故意に行ったわけではない。
萩原さくらのプロレス転向後は、またアイドルに戻ってくる事を信じてSweetを守り続ける事を誓った。
基本的にアイドル側の人物な為、試合編では出番が無い。

豊田美咲（とよだみさき）

CV.鳴海杏子/鳴海杏子
ベルセルクを引っ張るトップレスラーでBWQ王者。シャングリラ世界ランキング12位。
プロレスラー活動と共に歌手活動も行っている。
自身が新人時代に作った連敗記録を萩原さくらが塗り替えて自信喪失していた際に、プロレスとは何かを叩きこんで鍛え上げた。なお自身が連敗記録を作った頃に、現シャングリラ世界ランキング1位のジャッカル東条に似たような薫陶をうけた事があり、師匠として慕っている。
フィニッシュ・ホールドは、アームロックとフェイスロックで固めた相手を投げる「ミサキスペシャル」。

風間瑠緒（かざまりお）

CV.戸松遥/田中理恵
ベルセルク所属のプロレスラーで、シャングリラ世界ランキング65位。
宮澤エレナに怪我させたうえにアイドルを侮辱する発言をした事から萩原さくらと試合する事になり、髪切りマッチで勝利して髪を切った事が、萩原さくらをプロレスに本格的に転身させる事になった。
豊田美咲に鍛え上げられた萩原さくらとシングルで対戦した際に、必殺のさくらスペシャルをくらって敗れた。
萩原さくらに敗れたのちは、次々と現れる敵レスラーのかませになってしまった他、道場で福岡萌に倒されると言う屈辱を味わってしまった。このまま板垣版餓狼伝の梶原の様な道を進まないと良いが・・・

福岡萌（ふくおかもえ）

CV.金元寿子/-
弱冠16歳の高校一年生でプロレスラーになった空手少女。祖父は元プロレスラー。
空手の腕は高校チャンピオンの腕前で、道場で風間璃緒にインネンをつけられた際に、一撃で倒した程。
元々プロレスラーになるつもりはなかったが、萩原さくらとジャッカル東条の激闘に感化されてプロレスの道へ。
ちなみに単行本3巻表紙で萩原さくらの隣にいる娘である。

ブルーパンサー

新人オールスター戦でのベルセルク所属のプロレスラー「鈴元千夏」の試合に対戦相手の代わりに現れた覆面レスラーで、シャングリラ世界ランキング「7位でプロレス団体「雅」の社長兼トップレスラーの「真田朱里」が送り込んだ刺客。
青基調のコスチュームとマスクに青い長髪と、ブルーを意識した外見をしている。
マスクマンながらも、真田朱里と同じサンボのテクニックを駆使した関節技中心の闘い方をする。
萩原さくらと風間璃緒の三度目の闘いに乱入し、キン肉マンの悪役超人の如く風間を瞬殺し、萩原さくらの引退と自身のマスクを賭けた試合を行う事に。
ファイトスタイルからジャッカル東条の他、豊田美咲にも正体がばれており、萩原さくらにも豊田の口から正体が告げられている。

ジャッカル東条（じゃっかるとうじょう）

CV.たかはし智秋/-
アメリカで活躍するシャングリラ世界ランキング1位の世界チャンピオン。本名は東条真理子。
恵まれた体格と美しい長髪と美貌を兼ね備えた人物で、国民的英雄とも言われる。
帰国戦の相手だった愛弟子の豊田美咲が試合中の怪我で出場不可能となると、自らシャングリラの道場に出向いて対戦相手を探し、萩原さくらを相手に指名した。なお入場時には背中に翼しょって歌う演出で現れた。
トップレスラーと対戦するにはまだまだ未熟な萩原さくらのポテンシャルを恥ずかし固めの数々で引き出しつつ試合を進め、萩原さくらの繰り出すさくらスペシャルやミサキスペシャル・ミサキスペシャル2に耐え、最後は自らのフィニッシュ・ホールド「ジャッカルコメットバスター」に耐えた萩原さくらを、大一番用フィニッシュ・ホールド「ジャッカルスーパーギャラクシー」でカウントスリーを奪った。