乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけどフォロワーが布教してた知識しかない 単語

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乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけどフォロワーが布教してた知識しかないとは、「やちうお」によるコメディ漫画作品である。

概要

2022年4月29日より、株式会社キルタイムコミュニケーションが運営するウェブコミックサイト『コミックブリーゼ』にて連載開始されたウェブコミック。作者は「やちうお」氏。

いわゆる「異世界転生もの」「悪役令嬢もの」であり、「前世の世界では乙女ゲームとして存在していた作品の世界に、悪役令嬢として転生してしまった」という、割とよくある出だしで始まる。

こういった話では「前世でやり込んだ作品の知識で、窮地に陥るはずの運命を変えていく……」という展開がよくあるパターンであるところ、本作は「主人公がそのゲームのことを聞きかじりでしか知らず悪戦苦闘する」という様子を描いたコメディ漫画である。

タイトルが長い。そのため作者の「やちうお」氏は「転フォロ」と略している。上記のコミックブリーゼでの連載ページのURLも「https://www.comic-brise.com/contents/tenfollo/」となっている。

元々は「やちうお」氏がTwitterやPixivに投稿していた漫画を再構成/パワーアップして商業連載に至った作品である(後述)。

ストーリー

貴族のご令嬢マルグリットは、ある日自らが生徒として通う魔法学園の図書室にて平民出身の特待生の女学生に難癖を付けていた。だが威圧するために「ずいぶん調子に乗っているようね!?」と本棚を叩いた所、上の方から落ちてきた本が脳天を直撃して気絶してしまった。

そして気絶している中で、自分の前世が日本人女性であり、そして今の自分はフォロワーに薦められた乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生していることに気づいたのだ!

しかし……マグリットはその乙女ゲーム作品『花冠のアポストル』のことを全くプレイしていなかった! フォロワーに薦められて気になったところではあったのが、書いていた同人誌の原稿の作業をすることを優先してしまったのだ!

それどころか誰かがプレイする所も見ていないし、公式サイトすら未訪問。わずかにあるのは、前世でSNSのフォロワー「とりざえ」さんなどがこのゲームの魅力を布教していた際に聞きかじった、曖昧で断片的な知識のみ。

しかも「とりざえ」さんはバッドエンド好きで、『花冠のアポストル』に「エグいバッドエンドがたくさんある」ことを嬉々として綴っていた(バッドエンド名の例:「狂気と鮮血」「残酷すぎる結末」など)。

このままではエグいバッドエンドに巻き込まれ、処刑どころの騒ぎではない悲惨な結末を迎えかねない!

しかし希望もあった。「とりざえ」さんは確かにバッドエンド好きだが、「バッドエンドは好きだけどバッドエンドしかない作品にはあんまり興味ないんだよね」というタイプ、つまり「バッドエンドががあるからハッピーエンドの尊さが増す派のバッド好き」だった。

ならば全員が幸せになる大団円エンドも存在するはず!

乙女ゲームのハッピーエンドということは、主人公が攻略対象と結ばれなければならないはず。ならば、自分は悪役令嬢という役割を演じてストーリーの破綻を防ぎつつ密かに仲を取り持って、ハッピーエンドを目指そう!

私は必ずバッドエンドを回避してみせる!

そう… フォロワーの性癖を信じて!!

だが、多種多様なバッドエンドがある『花冠のアポストル』はキャラクターの闇落ちなどの要素も多かった。それを聞きかじっていた主人公は、メインキャラクターらに顔を合わせるたびに(半端な知識によると)裏にとんでもない本性が隠れている(かもしれない)ことに戦々恐々としてしまうのだった。

登場人物

マルグリット
本作の主人公で、割りと身分が高いらしい貴族の令嬢。悪役令嬢らしい(?)縦ロールの金髪。前世の記憶が戻る前は悪役令嬢ムーブをしていたらしく、平民である主人公ちゃんをいじめようとしていたし、召使いたちからも怖れられていたが、記憶が戻ってからはバッドエンドの恐怖に怯え、また断片的なものしかない『花冠のアポストル』の作品知識に翻弄され、珍妙な行動を取るようになる。
よし子
『花冠のアポストル』の主人公。平民の身ながらも特待生としてマルグリットと同じ魔法学園に通っている。素直ないい子。……なのだが、ゲーム中では「闇落ちルート」があるらしい。「悪役令嬢」の役割に拘る(ハッピーエンドルートから外れることを恐れる)マルグリットは彼女に辛く当たろうとするが、彼女がいい子なので邪険にすると罪悪感が刺激されてしまうため、うまくいかない。

前世の人々

マルグリットの前世
オタ友と交流していたSNSでのハンドルネームは「コロネ」。「どこにでもいるような女オタク」で、日本人女性。同人誌を作っていた。
OLらしき服を着て同僚らしき女性たちから「営業の人だと誰が好みー?」といった恋バナを投げかけられて困っていた描写が在るため、社会人だったと思われる。
とりざえ
マルグリットの前世でのSNSフォロワー。バッドエンド/陰鬱な展開大好きで、そんな展開が多い『花冠のアポストル』を布教してきていた。だが「バッドエンドだけの作品は好きではない」という性癖であり、マルグリットはその性癖を信じて、本当にあるかもわからないハッピーエンドを目指して努力していくのだった。
ユーザーアイコンは鳥のマーク(というかTwitterのアイコンツイッターアイコンっぽい。「ツイート」(tweet)は元々「小鳥のさえずり」という意味なので、ネーミングはそのもじりか)。
咲田秋広
高い演技力が特徴の実力派人気声優。
ただ、彼が作品のキャラクターの声優を担当するといったニュースが流れると、ネット上で「新キャラの声優、咲田秋広なの?裏切りそうwww」などと書かれてしまうなど、「裏切りキャラ」を多く演じているというイメージがついてしまっている。しかしそれは実態とはやや異なるイメージであって、裏切る役以外もたくさん演じているのだ!
マルグリットの前世は咲田秋広が演じる熱血主人公に思い入れ少なからぬ思い入れがあり、上記のような「裏切りキャラ」を揶揄する書き込みは彼女にとって地雷であった。
ちなみに、咲田秋広本人が登場するというわけではない。マルグリットがやたらと言及するだけである。

プロトタイプ『乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけどフォロワーから受動喫煙した知識しかない』

本作にはプロトタイプ的なものがあり、そちらは「やちうお」氏がTwitterやPixivに掲載していた『乙女ゲームの悪役令嬢に転生したけどフォロワーから受動喫煙した知識しかない』という各回4ページのショートコミックだった。

こちらが人気を集めた結果、再構成/パワーアップしてのコミックブリーズでの商業連載に至ったらしい。

ちなみに「受動喫煙」というタイトルは作者本人としてはインパクトが有って気に入っていた(略称も「受動喫煙令嬢」と呼んでいた)そうだが、「より広い層を意識すると受動喫煙というスラングを知らない人が喫煙というワードだけで引いてしまうかも…」と言われて「確かに!」と思い、商業連載版ではタイトルを変更することにしたのだという。[1]

関連静画

「ニコニコ漫画」でも2022年4月29日から連載されている。明言はされていないが、第1話と第2話が常設無料で、その後の話数は「最新2話が無料で、古くなった話数は順次非公開化」という形式であるようだ。

第1話

関連商品

Amazonで、電子書籍プラットフォーム「Kindle」版が単話ずつで販売されている。
ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

  • 漫画作品一覧
  • 異世界転生
  • 乙女ゲーム
  • 悪役令嬢
  • SNS
  • 布教

脚注

  1. *作者のツイートより。

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