九種九牌とは、麻雀における流局ルールのひとつである。
正式名称は「九種么九牌倒牌(チュウシュヤオチュウハイトウハイ)」。
チー・ポン・カンが宣言されていない第一ツモ時点で、手牌に么九牌(一九字牌)が9種類以上の場合に、倒牌(手牌を全て公開)して流局にすることができる。
「9種類」以上が条件であり、么九牌が9牌以上あっても9種類未満の場合は不可。
あまりに悪すぎる配牌に対する救済措置として作られた中国伝統のルールである。
制定当初においては么九牌の対子や刻子が含まれていると宣言できなかった(第1の定義)。
後に含まれても可とされたが、対子や刻子の牌は九種九牌の対象とはならなかった(第2の定義)。
現在では、対子や刻子になっている么九牌も九種九牌の対象となっている(第3の定義)。
例えば、以下ような手牌の場合
ちなみに、ダブル立直に対して、九種九牌を宣言した場合は、九種九牌が優先され流局となる。
かならず流局にする必要はなく、流局にせずに国士無双を狙うといった戦術も可能。国士無双の聴牌や和了は、九種九牌の条件を満たしているため、ダブル立直をかけたり、アガらず流局にすることもできる。
というよりは、国士無双(当時の名称は、十三么九)ももともとは九種九牌から分離してできた役満であった。そのため、和了はチー・ポン・カンが一切宣言されていない純粋な第一巡目以内の十三面単騎待ちでの和了に限られた。ローカル役として知られる十三不搭も、もともとは手牌が悪すぎるための救済措置ということで流局としていたが、後に役満に格上げされている。
このように、もともとは流局となっていたものが役満となった例は、この他に四槓子(四開槓)がある。
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最終更新:2025/12/08(月) 14:00
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