亡霊（逆転裁判5）

　

　

本項目ネタバレ注意！

　

　

亡霊とは、逆転裁判5に登場する人物である。

概要

 

夕神迅が長年追いかけていた亡霊の正体であり、夕神が投獄されながらも検事の立場で彼を追いかけていた。

スパイではあるが、作中では「亡霊」の通称で呼ばれている。
希月真理が殺害され、面をかぶり背後から夕神に襲い掛かったのが彼である。

彼の姿は事実上、「番轟三」であり、御剣検事が番を調べた結果、なんと番刑事は1年前に死亡していたことが判明した。
ニセモノに芝居を打たれ、激昂した夕神に証人席にいた番を切りつける。番轟三の顔マスクが切れてしまい、彼がマスクを剥がすと、次々と本作に登場した人物のマスクが現れた。

常に他人になりすましているため自己を持たず、夕神や本人によると、「本当の素顔は自分でも分かっていない」らしい。

スパイと言う立場上、感情を持ち合わせず、自由自在に感情を動かし、「ココロスコープ」を翻弄させた。
そのほか、2話で靴を熊兵衛に盗まれ、本人は気づかないフリをしたり、御剣からも「ノーテンキ」と言われたり、彼の演技は本物だった。となると、成歩堂のサイコ・ロックすら欺いた可能性がある（しかも錠は２つ）。
刑事の立場も利用し、心音の指紋が付いていたというライターをねつ造し、希月心音を拘束した。
このライターは実は10口径の小型な銃であった。

他にも複数のスパイグッズを所有（本人は潜入捜査官のアイテムと銘打っている）し、
爆破された瓦礫をワイヤーで伝い法廷から逃げ出そうとする、ハッキング操作で、ココロのノイズをおかしくするなど、一回ずつだがその技能を披露した。

感情や心理についての審理は「無駄な物」と周囲の疑惑の声を心音に聞かせたが、
裁判長は心音のチカラを信じており、感情の証言をフォローした。

スパイ()

以下、ネタバレのためスクロール

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

大物()

作中での亡霊は多くの国で暗躍し、妨害や破壊活動を行う　恐　る　べ　き　敵と描写されていた。
実際に犯人として取った行動はシリーズを通じて見てもトップクラスの外道で、尚かつ規模も最大であったため、「亡霊は大物」となるはずであった。

しかし実際に作中で亡霊が取った行動は決して大物ではなく、小物なただのヘタレであった。

以下その行動

1. スパイ活動中の音声を録音される。
2. 1.の録音された音声は声紋鑑定ができず、人物を特定する証拠にはならない代物だったのにこれを恐れる。
3. 検察が1.の音声の鑑定を専門家に依頼したが、結果は「感情の起伏が極めて少ない」という人物の特定に何らつながらない結果だったにも拘わらず、結果が書かれた用紙を回収しようとする。
4. 結果の回収に向かったが見つからなかった。
5. 回収先で鑑定した専門家を殺害した上に、殺害後も鑑定結果を探し続ける。
6. 5.の探索中の姿と死体を被害者の娘に目撃され、更に娘に手傷を負わされる。
7. 手傷を負わされたのは体格で圧倒的に劣る10才の女子小学生、しかも現場に傷による血痕を残す。
8. 娘を気絶させて現場から逃げるも、トドメをささなかったために、後の裁判で目撃者として重宝される。
9. 現場からの逃走の姿を監視カメラに撮られる。その姿は挙動不審で手に怪我をしているという超不審者スタイル。
10. 現場から自分の血痕が付いた石を持ち去れず、宇宙船に積み込ませて一時的に証拠隠滅させるが、裁判で証拠として出てきてしまう。
11. 10.で石を持ち去れなかった理由は自分が起こしたテロ予告による警備強化。要は自業自得。
12. 宇宙船に工作をして本業のスパイ(妨害)活動を行うと同時に証拠の石を宇宙の藻屑にするつもりが失敗。積み込んだ血痕付きの石が地球に帰ってきてしまう。
13. 帰ってきた宇宙船は奇跡の宇宙船として注目され、更に血痕付きの石が公開されることが発表されたので急いで回収しようとする。
14. 回収に向かうも宇宙飛行士に抵抗されたので、殺害。またも余計な殺人をする。
15. 14.の現場をいろんな人に目撃される。
16. 14.の殺人の逃走経路は予め用意したものなのだが、ありえないルートだったので計画性のなさが露呈する。
17. 証拠を捏造して別人に罪を着せようとするが、捏造証拠が無ければその人物には普通に有罪判決が出てた。

という凄まじい小物ぶりを発揮。

似た様なネタキャラの逆転裁判4の牙琉霧人と同じようにも思えるが、笑い愛嬌も提供した霧人とは異なり、亡霊の場合は失笑しか提供しないため、小物感が強調されたラスボスになっている。

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関連項目

• 逆転裁判5
• 番轟三
• スパイ