仮面ライダーアマゾンとは、1974年に放送された強くてハダカで速いライダーである。
仮面ライダーシリーズ第4作目。(全24話)
概要
初代「仮面ライダー」への原点回帰をモットーとして製作、放映された作品。
噛み付き、引っ掻き、切断などの野生的なアクション、怪人から血飛沫が飛び散るといった過激な描写・演出に加え、
野生児である故に言葉や文明を知らない主人公が、周囲の誤解に耐えながら孤独に闘っていく様子を描いたストーリー展開が見所。しかし、これらの壮絶な諸要素が視聴者に敬遠された為に、コメディ要素を導入するなどの路線変更もなされていった。
TVシリーズとしては全24話という異例の短さであるが、これはネットチェンジ=いわゆる「腸捻転」で毎日放送がTBS系列に、朝日放送がNET(現・テレビ朝日)系列にキー局が変更になったためで、話数はこのことを念頭に第1話放送前からすでに上層部によって決められていた(しかし、現場は知らされていなかったとされる)。決して番組として打ち切りになったわけではないことを明記しておく。
このネットチェンジにより、テレビ朝日側の放送枠が空いた結果、企画されたのが『秘密戦隊ゴレンジャー』である。
上記のことから、「アマゾン」はテレビ朝日系列で放送された最後の昭和仮面ライダーシリーズとなっている。
登場人物
- アマゾン(山本大介)/仮面ライダーアマゾン
- 演:岡崎徹
本作の主人公。生まれて間もなく飛行機事故に遭い、両親と共に南米アマゾンで遭難、孤児となる。
その後は大自然の中でたった一人で生き抜き、野生児として育った。十面鬼の反乱を契機に、長老バゴーから古代インカ文明より伝わる秘術で改造された。
腕に秘宝「ギギの腕輪」を移植されており、この腕輪を外される事はアマゾンにとって死を意味する。
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- ジャングル育ちであるために、当初は日本語をまったく話せなかった。しかし元々頭は良いらしく、マサヒコらと交流するうちに少しずつ日本語を習得していく。12話のラストでマサヒコから本格的に日本語を教わり、13話からはかなり流暢に会話ができるようになった。これはテコ入れ視聴者である子供たちにもっとアマゾンに親しみを持ってほしいという制作サイドの方針だったという。
はずだが後の劇場版ディケイドVS大ショッカーではディエンドに腕輪を奪われても生きていたのは内緒。
変身前でも強靭な戦闘能力を持ち、その怪力はバイクを軽々と持上げる程。
バゴーから催眠暗示を受け、高坂教授に会う為に遥々アマゾンから日本にやって来た。
日本人としての本名は「山本大介」であるが、劇中では殆ど「アマゾン」と呼ばれていた。
ストーリー序盤では上半身裸で腰蓑(と後述するコンドラー)を巻いただけの格好であったが、後にりつ子に上着をプレゼントされる。
- 『不滅の仮面ライダースペシャル』では立花藤兵衛が子供達に、『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』では風見志郎が村雨良に、アマゾンのことを「山本大介」と紹介していたが、この2人がどこでアマゾンの本名・素性を知ったのかは明らかになっていない。
| 仮面ライダーアマゾン |
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モチーフになった生物は「オオトカゲ(マダラオオトカゲという、劇中における架空の種)」。
昭和の仮面ライダー(1号からZXまで)の内、唯一機械的な改造を受けていない、生体改造人間である。ベルト(コンドラー)も変身装置や武器のラックとしての機能は持たず、バックル部分は分解すると各種サバイバルツールとしての使用が可能になっている。
必殺技はアームカッター、フットカッターで敵を切り裂く「大切断」。
その他にも豪快に噛み付く「ジャガーショック」、引っ掻き技の「モンキーアタック」等野生的な技で戦う。
第17話では獣人の能力に対抗する形で「スピンキック」を、第22話ではライダーキックタイプの「アマゾンキック」を使用した事もあった。
専用マシンは「ジャングラー」。
アマゾンは当初、機械であるバイクを嫌い、乗ることを拒否していた。
が、まさひこが拉致されたのを追跡するために搭乗して以降は、物語の進展に伴って次第に乗りこなしていく。でも無免許じゃね?というツッコミは無しで。
変身後も左腕に付けているギギの腕輪の能力はすさまじく、1000m地下に閉じ込められても一瞬で脱出できたり、失明させられても一瞬で治ったりとかなりのチートである。腕輪の取り外しは不可能で生命にも関わるということは前述のとおりだが、本編最終回および『仮面ライダーストロンガー』第36話でアマゾンはスーツを着用。普通に袖を通しており、腕輪の部分が膨らんでいる様子も無い。中がどうなっているのかは不明であった。某地獄の番犬氏の変身後における鼻と口のように、その辺りはあまり突っ込んではいけないのかも知れない。
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- 立花藤兵衛(演:小林昭二)
仮面ライダー、V3、Xに続き登場。バイクレースに出場中、獣人に襲われた所をアマゾンに救われる。
以後、アマゾンの戦いをサポート。バゴーが日本に送った設計図を元に、「ジャングラー」を作成したのも彼である。
何故助けてもらったお礼に免許もなしにアマゾンにバイクを授けたのかは永遠の謎。
- 岡村まさひこ(演:松田洋治)
アマゾン/山本大介の日本での最初の「トモダチ」。高坂教授の甥。
野生児であるが故、言葉・文明を知らないアマゾンの面倒を見ることとなる。
- 岡村りつ子(演:松岡まりこ)
まさひこの姉。当初はアマゾンの事を嫌っていたが、9話で獣人から救われたのを機に心を開く。
- モグラ獣人(声:槐柳二)
第5話から登場したゲドンの獣人。
十面鬼に処刑されかかった所をアマゾンに救われ、それ以後はアマゾンらの協力者となる。
アマゾンと戦闘時には普通に喋っていたがに仲間なった以降はアマゾンに合わせるためか片言になっていた。
当作品におけるコメディリリーフ。まさひこからは「モグラ」と呼ばれている。
第20話で人食いカビの解毒剤を手に入れる為に…。
- 長老バゴー(演:明石潮)
南米アマゾンの奥地に住んでいた古代インカ帝国一族の末裔。
一族をゲドンに滅ぼされ、自身も瀕死の重傷を負うが、最後の力を振り絞ってアマゾンに改造の秘術を施す。
日本の高坂教授に会うようアマゾンに催眠暗示をかけて後を託した後、力尽きた。
- 高坂教授(演:北原義郎)
山本家とバゴー双方の知人であり、アマゾンの出自を知る人物。第1話にてクモ獣人に殺害される。
敵組織「ゲドン」
アマゾンが持っている「ギギの腕輪」を狙う為に南米アマゾン奥地から日本に来襲。
動物に知能を植えつけて改造した獣人と女性戦闘員・赤ジューシャを擁している。
- 十面鬼ゴルゴス(声:沢りつお)
ゲドンの首領。元々は長老バゴーの弟子であったが、自らの身体を改造し、ゲドンを組織する。
作戦に失敗した戦闘員や獣人を容赦なく処刑する。アマゾンの「ギギの腕輪」と対となる「ガガの腕輪」を持つ。
十面鬼という名前だが顔部分は半分の6人で構成されている。
敵組織「ガランダー帝国」
壊滅したゲドンに引き続き登場した組織。日本征服を目的として動き出す。
ゲドンと同じく獣人や男性戦闘員・黒ジューシャを率いている。十面鬼が持っていた「ガガの腕輪」はガランダー帝国の手に渡った。
- ゼロ大帝(演:中田博久)
ガランダー帝国の支配者であるが、普段から姿を見せているのは影武者である。十面鬼と同じく作戦に失敗した戦闘員や獣人を容赦なく処刑する。劇中、アマゾンライダーのことを「仮面ライダーアマゾン」と呼んだことがある数少ない人物。「敵はとってやる、安心して死ね」のセリフが印象的。
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関連項目
- 仮面ライダー
- 昭和ライダー
- 仮面ライダーX(前作)
- 仮面ライダーストロンガー(次回作)
- 仮面ライダーディケイド
- 特撮作品一覧
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- アマゾンライダーここにあり
- アマゾンダダダ!!
- 松田洋治
- 鬼畜ヒーローシリーズ
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