伊予鉄道モハ2100形電車 単語


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伊予鉄道モハ2100形電車とは、伊予鉄道の市街線(いわゆる軌道、路面電車)を走る電車である。その直方体なフォルムからついた通称は豆腐

前史

日本では2000年にいわゆる交通バリアフリー法を施行し、足が不自由な人や高齢者に優しい公共交通機関の整備を目指すこととした。しかし、実は日本では今までこういった類の鉄道車両、いわゆる超低床車両の開発は滅茶苦茶遅れていると言うか全く研究していなかった。

真っ先に対応しようとした広島電鉄はドイツはシーメンス社製の車両を投入する(広島電鉄5000型電車)。また熊本市交通局では同じくドイツのボンバルディア社[1]製電車(熊本市交通局9700形電車)を購入した。このままだとバリアフリー法のせいで軌道線向け電車の市場が海外の企業に蹂躙されるってことで日本企業は一致団結しJTRAMなるものを開発する。近畿車輛が製造した広島電鉄の5100型電車や二代目1000型電車はコレに当たる。

さて、この一致団結した企業の中にアルナ工機があり、アルナがこのJTRAMに開発協力した際得られた知見を元に開発したのが『リトルダンサー』シリーズ路面電車。従来型の台車を使い超低床車両を安く作れるってのが売り。

長くなったが伊予鉄道モハ2100形電車はこのリトルダンサーコンセプトを元に製造された電車である。

概要

  • ええ加減車両落成から60年が来ようとする市街線の主力車両モハ50型を駆逐するべく伊予鉄道がその面子にかけて送り出した車両。2002年より運用開始。
  • 2100の数字の由来は本当に21世紀にふさわしい電車と言うことで名づけられた。
  • 前述の通りアルナ工機の路面電車シリーズ『リトルダンサー』コンセプトSを元に製造された。リトルダンサーのラインナップとしては一番小さい。全長12m、定員は立ち席含めてAKB48人
  • ちなみにモハ50型の定員は80人……え?

実際のところどうよ

積めねえ
(吐血)

考えてみれば当然の話で、お年寄りや足が不自由な人のために床を下げた乗りやすくしたら今まで床下に積んでいた機器類は床上に上げないといけないわけで(重心が上げるからおいそれと屋根上に押しやるわけにも行かない)、いきおい客室内に機器を置かざるを得なくなる。ただでさえリトルダンサーってのは従来型台車をそのまま使った低床電車ってのが売り。結果、客室の容積を圧迫し定員が従来の半分近く減ってしまった。

大体市街線ってのは通勤路線であり、朝は詰め込みが当たり前なのである(だからこそ新型電車を買えるだけの余裕が生まれるのであるが)。それなのに定員が減ってしまっては元も子もない。

導入の結果積み残しが頻発。モハ50型を駆逐するべく誕生した2100形だったが定員不足は致命的であり、2007年を最後に導入をあきらめてしまったorz。

ちなみに何でもっと大きな車両を導入しないのかと言うと、実は乗降客が一番多い松山市駅前駅が全長12m以上の車両が入れないという致命的欠陥を抱えておりどうにも出来ないそうな。なんでも解決するには地下に駅を作るしかなくて工事費は数百億かかるとか……。そりゃ無理だわ。

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なぜかMMDモデルがあるw

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関連項目

  • 伊予鉄道
  • 鉄道車両一覧

脚注

  1. *当時はアドトランス社、後にボンバルディアに合併される。

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