住宅問題 単語


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住宅問題とは、住宅に関連する諸問題である。

住宅に関連する問題は全て「住宅問題」であり、文明の始まりから現在に至るまで、歴史上多種多様な問題が生じて人類の頭を悩ませている。

最近の日本の住宅問題に限って雑多ながら例を挙げると

  • 絶対的な断熱&暖房不足による不健康住宅
  • 緩い耐震基準
  • 建材の揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)によるシックハウス症候群
  • 換気不良必至の低気密住宅
  • 手抜きやミスによる欠陥住宅
  • 空き家問題

などなど。

断熱不足+暖房不足=殺人住宅

  1. 45歳以上の溺死死亡者数 資料元WHO
  2. 65歳以上の溺死者が100人を超える国の65歳以上溺死死亡率
  3. 「温熱」で日本人は大量死 
  4. わが国における入浴中心肺停止状態(CPA)発生の実態

3から夏を除いても交通事故で1年間に死ぬ人間の2倍以上がヒートショックで死亡しているのがわかる。しかも1、2から下手な途上国より人口比で多いことがわかる。先進国とは比べるべくもない。ヒートショックだけでこれである。かぜ等の軽い病気を考えると相当な医療費が寒さのせいで浪費されていることがわかるだろう。理由としてはドイツやイギリスのように最低限16~18℃以上に全室の温度が保たれていないから。ようは家の断熱&暖房不足である。

Q.ヨーロッパと日本では気候が違うので断熱不足は当てはまらないのでは?

上記サイト3つの表(建築技術2010年1月号 南雄三氏の表から作成)を比較してもらえばわかるが同じレベルの暖房日数で比較しても日本の低レベルがわかる。さらに大きな問題点として2つあげると

  1. 日本の「次世代省エネ基準」というのは強制ではなく、制定されたのが1999年。(これを次世代といっていいのか甚だ疑問である。)2013年にようやく改定され、2020年には強制となる。(といっても次世代から少し強化された程度。しかもU値という世界ではあまり使われていない表示に切り替えるなどごまかしが)
  2. フランスやドイツにいたってはQ値でいうと1以下の家でなければすでに新築住宅は建てられないほど基準が強化されている

これらのデータから車で例えると、トヨタアクアレベルの省燃費車が先進国で標準へと移行しつつある中、日本だけカタログ燃費10km/l程度のコンパクトカーが新車ですごいすごいともてはやされているレベルである。断熱材を増やせばいいだけのことでどれだけ程度が低いことをやっているかお分かりいただけるだろうか。しかしことが燃費云々で済んでいればまだいいほうである。

上記2サイトとこれまでのデータを元に判断すると、日本人は暖房費をケチって命や健康を削っているという一般先進諸国からすればクレイジー極まりないことをしているのである。

Q.断熱しなくても暖房すれば問題ないんじゃないの?

きちんと断熱をしないと壁の中で結露するため断熱は必須である。寒い冬、結露した窓ガラスにカビが生える状況が壁の中で発生するのである。居住者の体に良い訳がないことは説明するまでもない。

緩い耐震基準

  • 耐震等級3であれば大地震が来ても大丈夫
  • 新築住宅の安全性は構造計算で保障されている

多くの人が誤解している2点をあげた。耐震等級3の誤解に関してはこの等級がどういったものか調べればよくわかる。大地震が来た場合「倒壊」しないだけであって大規模な「損傷」は起こってしまう可能性が高い。さらに2016年の熊本地震のように大地震が2度起きる場合のことは想定されていない。つまり強い余震で損傷や倒壊しても法律的には問題ないのである。耐震等級3といってもこの程度の安全性である。

そして耐震等級3以上に問題なのが構造計算をしなくても戸建てであればほぼすべての家が建築できてしまうことである。これは自動車にたとえると「衝突実験やコンピュータでの解析もしていませんがあなたの車は事故をしても運転手は無事です。」といった感じになる。どれだけとんでもないかおわかりいただけるだろう。さらに構造計算しているといっても安易に信用してはいけない。ただ壁の量を計算しただけの可能性があるからだ。

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関連項目

  • コタツ
  • 床暖房
  • 暖房便座
  • ホットカーペット
  • 石油ストーブ

上記のようなものはまともな断熱がされた家できちんと暖房していれば不必要なものである。現にウォシュレットは別にしても先進国でこれらが大人気というのは聞かない。石油ストーブにいたっては給排気装置もつけずに室内でバンバン使用するのはディーゼルの排気ガス云々なんてかわいいレベルで室内の空気環境が悪化する。確実にクレイジー扱いされるので海外ではやらないように。

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