体(数学)とは、以下に述べる数学的構造を持つ集合である。群と環の記事も合わせて読むことを勧める。
体は特別な環であり、簡単にいえば+,-,×,÷を使った四則演算が問題なく行える集合である。
以下、整数の集合をZ,有理数の集合をQ、実数の集合をR、複素数の集合をCとする。
体とは、+と×の2種類の二項演算を持つ集合であり、それぞれの間に以下の関係を持つ。
- 加法+に関して可換群である。
- 零元を除いた集合が乗法に関して群になる。
- 分配法則 a×(b+c)=a×b+a×c、(a+b)×c=a×c+b×c
通常は+の単位元を0、×の単位元を1と書く。和の単位元は通常零元と呼ぶ。また、積の記号×を省略することが多い。
この条件からは分かりにくいが、0(零元)以外の全ての元が必ず積に関する逆元をもつ。
通常の体は0≠1であるが、0=1とした場合は必ず1元からなる集合{0}となる。これを自明な体というが、0の逆元の存在を認めることになるので普通は体から除外する。
環とは異なり、普通は体と書けば可換な体を指し、非可換な体は斜体と呼ぶ。
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最終更新:2025/12/10(水) 10:00
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