円形劇場くらよしフィギュアミュージアム 単語

エンケイゲキジョウクラヨシフィギュアミュージアム

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フィギュアの世界がここにある。

円形劇場くらよしフィギュアミュージアムとは、鳥取県倉吉市にあるテーマ型博物館である。

円形劇場くらよしフィギュアミュージアムとは?

特徴・展示概要

2018年4月7日、鳥取県の新しい観光名所としてオープン。日本初、日本で唯一フィギュアをテーマとした専門博物館である。「円形劇場」と名を冠している通り、建物が3階建ての円柱構造となっている。中心部にはらせん階段が配置され、この階段を使って各展示ゾーンへ行き来することができる。[1]

この博物館には約2000点のフィギュアが展示されており、各階層によってテーマ別に展示されている。この中にはニコニコでも人気のあったアニメキャラクターのねんどろいどや、初音ミクのフィギュアなどが展示されている。ほかにもミリタリー系や恐竜、動物、シルバニアファミリーなどフィギュアのジャンルを問わずに展示されている。
また、展示室以外にらせん階段の隠れたスペースや廊下の隅、天井の配線の上など、「えっ、こんなところにフィギュアが!」と思わず驚いてしまうような場所にフィギュアが展示されている。

さらにフィギュア以外にも、倉吉市が聖地となっている「ひなビタ♪」のギャラリーや、円形劇場の建物に関する貴重な資料や竣工までの歩みなどが展示されている。

各フロアの展示ゾーンについて

円形劇場くらよしフィギュアミュージアムは、3つのフロアと1つのロフトスペース+屋上で構成されている。フロアによって展示ジャンルやテーマが変わり、それぞれ違った雰囲気を体験できる。こちらではその展示ゾーンについて詳細に解説する。

1st froor イベント&ショップフロア

このフロアでは、企画展系のフィギュアを軸とした展示ゾーンとなっている。過去開催された人気の企画展を挙げると、1階フロアだけでねんどろいどを1000体集結させて展示した「くらよしフィギュアミュージアムに、ねんどろいどが1000体やってきた!」という企画展や、「宇崎ちゃんは遊びたい!」とのコラボレーション企画展「宇崎ちゃんは鳥取で遊びたい!」や、動物、恐竜系のフィギュアを手掛けるSchleich(シュライヒ)製のフィギュアを集結展示した「~超アニマルワールドin円形劇場~ Schleichフィギュアの全てがここに」などがある。いずれも圧巻の展示数とバラエティに富んだ内容となっている。

またこのフロアではミュージアムショップを併設しており、入場券を購入しなくても入店ができる。こちらでは、鳥取の定番のお土産のほか、くらよしフィギュアミュージアム限定のオリジナルフィギュアやひなビタ♪のミュージアム限定グッズなどが購入できる。また博物館入り口には、ミニチュアフィギュアが景品となったガチャガチャが多数設置している。

2nd floor 展示フロア

このフロアでは、常設展系のフィギュアの展示ゾーンとなっている。5部屋の展示室があり、展示室ごとに5種類のフィギュアが展示されている。

2A展示室では恐竜系、その隣の2B展示室では動物のフィギュアを展示している。大きさもミニチュアなものから自分の背丈ほどある大きなものまで、さまざまなフィギュアを取り揃えている。企画展でも人気だったSchleich製のフィギュアもこちらの2つの展示室に多く展示されている。

2C展示室では、ミリタリー系のフィギュアが展示されている。ミリタリーと言っても戦車や戦闘機など実在する戦機のフィギュアのほか、SF系や特撮系のフィギュアも含まれている。この中には「新世紀エヴァンゲリオン」関連のフィギュアだったり、「ガールズ&パンツァー」関連のフィギュアなども展示されている。

2D展示室では、アニメキャラクターなどいわゆる"萌え"系のフィギュアが展示されている。博物館参加企業の1つで倉吉に工場を構える「グッドスマイルカンパニー」のフィギュアブランドとなっている「ねんどろいど」や、過去人気を博したアニメキャラクターのフィギュアが展示されている。アニメ以外にも初音ミクなどニコニコ動画とゆかり深いキャラクターも展示されている。

2E展示室では、「日本文化」と題して仏像や妖怪など日本由来のキャラクターフィギュアの展示している。この中には、鳥取県の観光資源として人気の「ゲゲゲの鬼太郎」関連のフィギュアも展示している。

3rd floor コミュニケーションフロア

このフロアでは、フィギュアとの交流や体験を軸とした展示ゾーンとなっている。フィギュア専用のジオラマ撮影スタジオがあり、こちらで自分のお気に入りのフィギュアを持ち込んで、自由に撮影することができる。また、実際に展示してあるフィギュアを触れて体験する展示室や、フィギュア制作体験のワークショップが行われている展示室がある。

このほか、元校舎であることを生かし、展示室一室をまるごと教室を再現したセットを展示し、壁面には小学校時代に関する資料や当時の児童が実際に作成した自由研究のパネルペーパーが展示されている。教室内にある学習机には実際に座って触れることができ、当時の面影を体験することができる。

2019年6月8日からは、展示室の一角をジャックして「ひなビタ♪ギャラリー」がオープン。「ひなビタ♪」や「ここなつ」に関するグッズや貴重なラフ画、メンバーが使用していた楽器、「ひなビタ♪」のこれまでの歩みが記された資料が展示されている。さらにファンアートコーナーがあり、ひなビタ誕の際に募集したファンアートや誕生日祝いのコメントが掲示されている。

さらに、オープンを機に倉吉市役所北庁舎にあった久領堤纏デスクがひなビタ♪ギャラリー前に移動。合わせて纏さん(パネル)の勤務地もこちらへ異動となった。

円形劇場の建物について

くらよしフィギュアミュージアムのイメージにもなっているこの円柱型の建物は、もともと倉吉市立明倫小学校だった建物で、1955年(昭和30年)に建てられ、1976年(昭和51年)の小学校移転まで校舎として使われた。ちなみに、現存する円形校舎としては日本最古の校舎であった。移転後は公民館や事務所などとして利用されたのだったが、老朽化を理由に2006年(平成18年)に閉鎖。2009年に明倫小学校創立100周年を記念し、記念写真展会場として一時的に開放されるも2014年に倉吉市議会で老朽化と危険性を理由に解体が正式決定。解体費用拠出も可決されたのであった。

ただ、当時策定予定だったまちづくり計画「倉吉市中心市街地活性化基本計画」の中で、円形校舎の活用方法がないか再検討を加えるまで予算の執行を凍結する付帯決議も同時可決された。これにより、年度内をめどに早急に利用計画を立てる必要が出たのである。

時を同じくして、大手フィギュアメーカーの1つである海洋堂に円形校舎の活用について力を貸してくれるよう市側から打診。実際に海洋堂社長(当時)であった宮脇氏が円形校舎を視察し、「面白い建物だからフィギュアのミュージアムにするとお客様を呼べるのではないか」と提案。そこに鳥取からポップカルチャーを発信している企業である米子ガイナックスも加わり、さらにはちょうどこの頃にグッドスマイルカンパニーの楽月工場が稼働開始した機会もあったため、フィギュアを生かしたまちづくりが行われることとなった。

最終的には約7000名の倉吉市民が円形校舎の活用を求める署名が集まり、市役所、市議会、住民による2年間の話し合いを経て、当時の市長である石田耕太郎氏が無償譲渡を決断。2016年7月1日に現在のミュージアム運営会社となっている株式会社円形劇場に譲渡されたのであった。のちにミュージアム化構想は、国の補助事業にも認定され、絶好の追い風となった。

そして、約2億3000万円の予算をかけて円形校舎のリノベーション工事に着手。こうして日本最古とうたわれた円形校舎は鳥取の新名所として生まれ変わり、2018年4月7日に円形劇場くらよしフィギュアミュージアムが無事オープンしたのである。

くらよしフィギュアミュージアムの参加企業

くらよしフィギュアミュージアムでは、グッドスマイルカンパニーをはじめ、海洋堂や米子ガイナックスなど多数の大手フィギュアメーカーや地元鳥取とゆかりのある企業が参加し、展示物を提供している。こちらではその参加企業を記す。

  • グッドスマイルカンパニー
  • 米子ガイナックス
  • 海洋堂
  • 京商株式会社
  • 株式会社びーふる
  • 株式会社アルコン(BMWグループ)
  • 有限会社ユーロ・ピクチャーズ

「宇崎ちゃんは遊びたい!」の聖地として

開業してまもないくらよしフィギュアミュージアムであったが、実は既にある作品の聖地巡礼地として人気を呼んでいる。それが2020年7月~9月にかけて放送されたアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!」で、第10話の「鳥取で遊びたい!」の回で建物やフィギュアなどが登場している。(ちなみに入り口に設置してある星見日向(ひなビタ♪に登場するキャラクター)のパネルまで登場する再現度となっている。)

関連動画

関連コミュニティ・チャンネル

関連項目

  • 鳥取県 / 倉吉市
  • フィギュア
  • 玩具の一覧
  • 玩具メーカーの一覧
  • グッドスマイルカンパニー
  • 海洋堂
  • 観光スポットおよび祭り・イベントの一覧
  • ひなビタ♪ / ここなつ
  • ひなビタ誕
  • 倉吉ひなビタ♪応援団
  • 小学校
  • 白壁土蔵群・倉吉銀座商店街

関連リンク

脚注

  1. *階段のほかにエレベーターも完備している。

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