出るわ!足手まといは置いてくわよ!
初風(はつかぜ)とは、帝国海軍が保有していた陽炎型駆逐艦7番艦「初風」をモデルとした、『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場するキャラクター(艦娘)である。担当声優はブリドカットセーラ恵美。
2013年8月26日のメンテにおいて、50万登録突破記念として実装された新しい駆逐艦艦娘。通常海域においては難所として知られる3-4、その最奥のボス戦でのみドロップする。取得時の「提督さんにとって私は何人目の私かしら?」という綾波のネタを奪ったようなメタな台詞と、それに全力で相反する極悪な入手難度で有名(詳しくは後述)。
どこか妖精を思わせるような透き通った蒼い髪の毛が特徴的で、雪風、天津風、浜風、谷風、秋雲以外の陽炎型と同じ黒を基調とした制服に身を包む。陽炎姉妹は皆リボンの色が違うのだが、彼女は黄色のリボンをしている。
性格は基本的にクールで素っ気ない。強化しても「もらっといてあげるわ」「へぇ、まあまあね」など、感謝の言葉をくれないあたりは満潮や霞あたりと共通だが、初風は提督に対して悪態をつくことは無いので上級者向け艦娘扱いされることは無い様子(そもそも持っている人が少なすぎるというのはさておき)。母港では「じー……。見てるだけよ、いけないの?」と提督を見つめてきたり、放置していると「あーもう退屈ー!提督ー、何かしようよぉ」と言ったり、時報台詞でも提督に対して普通に接してくるので、素っ気ないがさほどツンツンというわけでもない。
史実(後述)で妙高と衝突して航行不能になり轟沈しているため、図鑑や戦闘時の台詞などでやたらと妙高のことを怖がっている。母港でつついていると「ちょっ、何触ってんのよ!ぶつわよ叩くわよ、妙高姉さんに言いつけるわよ!」と怒られる。また中破時には「やだ、く、首つながってる? 一度、妙高姉さんに壊されてから、どうも艦首弱くて…」と怖いことを言い出す。「ああー…怖い…」と本人は続けるが、艦娘は首が取れても大丈夫なのだろうか。そっちの方が怖い。
(轟沈台詞関係のため反転)そんな初風だが、轟沈時には「提督に…もっと、強くなってほしかったから…嫌な事ばかり言ってたなぁ…。ごめん…ね…」と、最後の最後に本心を吐露して沈んでいく。本人が言うほど提督に対してツンツンではないとはいえ、望月と同様、この轟沈台詞に胸を貫かれる提督は多い。沈めてしまったら再び出会うのは極めて難しいだけになおさらである。
ゲーム中の性能としては、同じ陽炎型駆逐艦の「舞風」と同様に、対潜能力の最終ステータスが若干高いが、それ以外は概ね他の陽炎型に準ずる性能となっている。
余談だが、コミカライズ作品の一作『side:金剛』の作者であるSASAYUKi氏が最初にケッコンカッコカリした艦娘が、この初風であると単行本第1巻で言及されている。
彼女について特筆すべきは、そのレアリティに見合わない強烈な入手難度であろう。
ゲーム中の性能としては特筆すべき点もなく、銀枠の微レア駆逐艦である彼女だが、ドロップする場所は難所として名高い3-4、しかも同じような立ち位置の「舞風」が3-3全域でドロップするのに対し(3-3-1は3-2-1と並んでレベリングに適しているとされ、作業中にドロップを望むことも可能である)、彼女はボスドロップのみという鬼畜具合である。
しかもこの3-4、実はその後(厳密には3-Xの北方海域と4-Xの西方海域は並行攻略できる)のステージである4-4よりも☆の数が多く、第5海域実装前までは艦これ史上最も難しいステージと言われていた。その特徴として……
といったことが挙げられる。歴戦の提督すら震え上がる鬼畜難易度であり、出ない出ないという声が時折聞かれる五航戦姉妹や長門、三隈に比べ、彼女はその声すらほとんど聞かれない。
大和を持っている提督よりも、初風を持っている提督のほうが少ないのではないかとまで言われる始末である (なお、記事作成者も執筆時点で挑戦250回中ボス到達約70回、未所持である)。
一方、初クリアでドロップしたという幸運な提督が居ることもまた事実であり、「結局は運」という艦これの要素を色濃く反映しているとも言えるのかもしれない。
なおその後、2013年11月の期間限定イベント海域においてもドロップが確認された。特に、ボス撃破が比較的楽なE-3のボスでドロップしたため、出づらいことは変わらないものの3-4よりは随分と楽に掘れることになった。またE-3ボスでは新艦娘の「阿賀野」もドロップしたため、E-5を攻略し武蔵をゲットした提督たちは、武蔵ゲット後の最後の苦行お楽しみとしてE-3での「阿賀野」「初風」掘りのことをE-6と呼んだ。そしてまさかのE-7で資源不足に泣いた。このため、3-4でしか出なかった頃のツチノコ並みの希少度に比べると、所有者はかなり増えたと思われる。
『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボイベントでは他のレア艦が軒並みイベント海域でドロップした中なぜかドロップしなかったものの、期間中はイオナを含めた潜水艦隊で比較的楽に3-4を周回出来たので、このタイミングで入手できた提督も多い。
とはいえ相変わらず極めてレア度の高い艦娘であることに変わりは無く、5-5まで実装された現在においても3-4のみのドロップという鬼畜仕様は変わっていない(5-5はクリア自体が鬼畜難度のため本当に出ないのかははっきりしない)。そのため、現時点で入手可能な艦娘では大型建造組を含めても最も入手が難しい艦娘であるとほぼ衆目が一致している。
そして2014年4月の春イベント「索敵機、発艦始め!」ではボス限定ではあるが、E-1~E-2までのドロップが確認されていた。この春イベントでは、ボスドロップ限定で初実装となった「谷風」や、直前に実装された「浜風」と並んで、「初風」掘りに精を出す提督達が数多く見られた。
……とまぁ、大百科記事で、イベントごとのドロップ海域が報告されること自体が、いかにこの艦娘がツチノコなみに出てこないかを、間接的に物語っていると言えよう。
神戸川崎造船所で1937年12月3日起工、1939年1月24日進水、1940年2月15日に竣工、呉鎮守府籍。
太平洋戦争開戦時には第二水雷戦隊第十六駆逐隊に所属していた。艦これに登場する駆逐艦としては、二隻目の第十六駆逐隊で、先に実装されていたのはあの「雪風」である。なお、他に「天津風」「時津風」を加えての四隻編成であった。
開戦劈頭、初風は南方方面に派遣される。まずレガスビー攻略作戦を支援し、ダバオ攻略作戦にも参加。年が変わって1942年、メナドやケンダリー、アンボン、クーパンの攻略作戦を支援し、これらを無事攻略。2月25日にはスラバヤ沖海戦、続くクリスマス島攻略作戦にも加わった。同年6月に生起したミッドウェー海戦では、攻略部隊を乗せた輸送船の護衛に当たっている。しかし作戦そのものは失敗に終わり、初風は戦闘する事無く帰還した。
8月、ソロモン諸島方面で日米が激突。初風も砲火が飛び交うソロモン方面へ行く事になり、第二次ソロモン海戦や南太平洋海戦に参戦。太平洋を縦横無尽に走り回った。
1943年1月、ガダルカナル島への輸送作戦に従事していた初風であったが、10日にガダルカナル島沖で被雷・大破。重傷を負った初風は急遽トラック諸島まで後退し、応急修理を受けた。その後、本格的な修理のため4月に呉へ帰還し、7月12日まで修理を受けた。8月にはソロモン戦線に復帰し、トラックを拠点に輸送船団護衛に従事した。
ブーゲンビル島の奪還を目指す連合国軍はタロキナに部隊を上陸させた。これに対して帝國海軍は逆上陸部隊を編成。その部隊を輸送する船団の護衛に第五戦隊と、初風のいる第三水雷戦隊を充てた。
しかし米海軍は哨戒機により逸早く日本艦隊を発見。発見された事を知った帝國海軍は輸送船団を引き返させたが、護衛艦隊にはエンプレス・オーガスタ湾への突入を命じ、タロキナ沖に展開する米艦隊と同航戦で対峙。ブーゲンビル島沖海戦が生起する。
交戦中、旗艦の川内が大破。これにより第三水雷戦隊の指揮に混乱が生じる。米軍のレーダー射撃で羽黒が突如被弾し、第五戦隊にも混乱が発生。混乱極まる戦場で、初風は妙高と衝突し艦首を切断。航行不能に陥ってしまう。その後敵駆逐艦隊の集中砲火を浴び轟沈。艦長以下164名が戦死した。時に、1943年11月2日。
1945年1月5日除籍。
色:黄 レベル:0 コスト:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《艦娘》《駆逐艦》
【永】他のあなたの《艦娘》のキャラすべてに、パワーを+500。
【自】アタックフェイズ中、あなたか相手のキャラが、控え室から手札に戻った時、そのプレイヤーのキャラすべてに、そのターン中、ソウルを-3。
数あるTCGの中でも遊戯王と並んで控え室(遊戯王やMTGでの墓地に相当)がリソースとなるヴァイスシュヴァルツに投入された所謂回収メタカードとして登場。
「MTGの最強色が青であるならヴァイスのそれは赤」といわれるほどこのゲームでは赤もとい控え室からのカード回収という行動が強く、その歪んだカラーバランスを整えるべく投入されたカードである。そのため、一番カードの回収タイミングの多いバトルステップ中にキャラクターカードの回収を行うと、行ったプレイヤーのキャラ全てのソウルが3減少する。
ソウルというのはそのキャラがバトルによってプレイヤーに与えられるダメージ数を指しており、ソウルを3以上にする手段はゲーム内でも非常に限られている。そのため、効果が発動すると大抵の場合そのターンにダメージを与える事ができなくなってしまうので実質このカード1枚で赤のキャラが持つバトル中の回収能力や赤の特殊トリガーであるサルベージアイコンの効果が使えなくなってしまう。
双方に効果が発動するなら、自分も不利じゃないの?と思われがちだが、艦これはこのカードを活かせるようにカードデザインされていおり、赤に頼らずとも手札補充・サーチが不自由なく行えるようになっている。そのため艦これ発売以降、上述した赤の回収能力やサルベージアイコンを手札補充手段としていたデッキ・タイトルは軒並み環境から締め出しを食らう事となる。
また、初風が存在していても手札補充手段に事欠かないタイトル・デッキも存在はしたが、今度は艦これ特有の詰め能力の高さや某酒豪軽空母の世紀末ソウルビートに対抗できないため轟沈。トーナメントシーンは、控え室回収を阻害する初風、回復能力を阻害する響、そして理不尽なダメージレースを展開する隼鷹を擁したメタビート一色となる。
その後、2014年下半期制限改訂、2014年末緊急制限改訂で周囲のカードを規制してもなおデッキパワーの高さが健在であったため、2015年上半期制限改訂にてデッキのキーカードである響と共にデッキに入れられなくなった。
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最終更新:2025/12/11(木) 07:00
最終更新:2025/12/11(木) 06:00
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