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キタノフジ

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北の富士勝昭(きたのふじ かつあき)とは、大相撲の元横綱である。
現在はNHKの相撲中継の解説者として有名である。

概要

昭和17年北海道生まれ。小中学校時代は野球少年だったが、昭和29年の巡業で北海道に訪れた横綱千代の山に声をかけられ相撲に興味を持つ。

中学卒業後上京して千代の山の所属する出羽ノ海部屋に入門。昭和32年1月初土俵。

昭和38年3月新十両、同年11月場所で史上3人目となる十両全勝優勝。昭和39年1月新入幕。この場所では新入幕最多となる13勝を記録。これは未だに破られていない記録である。

昭和45年1月横綱昇進。同時に親友でライバルであった玉の海も横綱に昇進している。昭和46年5月に初の全勝優勝。史上初めて十両と幕内両方で全勝を達成。これは平成26年現在でも北の富士しか達成していない。

昭和49年1月、現役引退。優勝10回(内全勝3回)と横綱としては決して恥ずかしくない成績だが、好不調の波が大きく横綱としての勝率は飛び抜けて高いわけではない。

「根性と言う言葉は嫌い」という発言や、当時まだ珍しかったゴルフ、サーフィン、ビリヤードなどに興じたり、歌手として「ネオン無情」というレコードを出して50万枚を超す大ヒットになったり、引退相撲では断髪後に白いタキシードに着替えて土俵上で一曲披露したりと、従来の横綱の印象を大きく変え「現代っ子横綱」とも呼ばれた。

引退後は親方として、師匠のスカウトした千代の富士と直弟子の北勝海を横綱に育て上げ、九重部屋の黄金時代を築き上げる。一方でスキャンダルも度々提供しており、師匠になっても相変わらず話題に事欠かなかった。

協会退職後はNHK専属の解説者として、歯に衣着せぬ発言で茶の間の人気を博している。

注目された発言

「辞める時はスパッといこうな」
愛弟子・千代の富士が横綱に昇進した日に贈った言葉。めでたい日にこんなことを言われた本人は面食らっていたそうだが、千代の富士の去り際の潔さは誰もが知るところである。
「どうせ角番でしょ?」
何度も角番を迎えている千代大海に対して。この場所千代大海は角番ではなかった。千代大海は北の富士の孫弟子に当り、彼に限らず弟子筋の力士には非常に厳しい評価をする。
「まあ白鵬が負けるとは思えませんがね、なんならアレですか、坊主にでもしましょうか」
白鵬対千代大海の一番で。
「ちょっと予想できなかった、千代大海ファンに謝らなきゃイカンねこりゃ」
千代大海が予想に反して会心の相撲で朝青龍に勝利した際。
「北勝力ってこんなに実力あるのにねぇ。人気がいまいちだよなぁ」
立ち合い不成立の多い北勝力に対して。
「吊られるだけじゃなくてちょっとは抵抗しなくちゃ、鮭じゃないんだから」
把瑠都に吊られ、殆ど抵抗せずに吊り出された栃煌山に対して。
「まあ今の大関はそれだけの価値が無いってことじゃないですか、弱いから」
5大関を倒した把瑠都(当時小結)が殊勲賞を受賞しなかった事について。
「ご、ごめん、ちょっとよく見てなかった」
ある取組後アナウンサーの質問に対して。大丈夫か解説者。
「アレはただのデブじゃないと思いましたね」
240kgを超す山本山が対戦相手の俊敏な動きについていって勝利した際。
「文句がある奴がいたら俺のとこ呼んできて」
大関日馬富士が2場所連続で全勝優勝し、横綱昇進を決定的にした際。

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関連項目

  • 横綱
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最終更新:2025/12/14(日) 07:00

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