北海道バイクツーリング 単語


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ホッカイドウバイクツーリング

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北海道バイクツーリングとは、二輪車(主にオートバイ)で北海道を走ることをいう。

概要

自身の愛車で北海道を旅することは多くのライダーの憧れであり、雄大な景色やどこまでも続く直線道路、おいしい海産物や農畜産物を求めて、毎年多くの人が北海道へ渡っている。

7月から9月に夏休みを利用して走る人が多く、その期間はライダーハウス・とほ宿・ユースホステルなどの宿泊施設や、旅人向けのキャンプ場などに多くのライダーが集まる。

北海道へ渡る手段

2020年時点で、自身の愛車で本州以南より北海道へ渡る手段は、基本的に以下のいずれかとなる。

青森まで自走して、青森港もしくは大間港より津軽海峡をフェリーで渡る。

休みなく走り続ければ最速で北海道入りできるが、高速道路料金やガソリン代が掛かり、長距離を走らなければならないため疲れてしまうデメリットがある。参考として、東京駅から青森港まで車で自走する場合のGoogle検索結果では、走行時間8時間ほど、走行距離約700Kmとなっている。北海道へ上陸する際の達成感は一番大きいかもしれないが、疲れによる事故などには十分注意したい。

各地のフェリーターミナルより、長距離フェリーで渡る。

大洗港(茨城県)、新潟港、舞鶴港(京都府)などと、苫小牧港もしくは小樽港を結ぶフェリーが数社から運航されており、ライダーは体を休めながら北海道まで移動することができる。室数やバイク積載数には限りがあるため、予約せずにフェリーターミナルに行っても乗れない可能性がある。特にお盆の時期(世間一般の夏休み)は予約開始からすぐに枠が埋まるような便もあるので早めの予約が望ましい。

ライダーは飛行機などで北海道入りし、バイクは輸送して現地で受け取る。

新千歳空港までは各地の空港から数時間しか掛からないため、忙しい人でも北海道ツーリングを楽しむことができる。また自分の乗る飛行機に愛車を積載するスカイツーリングというサービスもある。2000年代後半あたりからLCCが本格的に参入したことで、多少費用が抑えられるようになった。ただしバイクの輸送料金が高めのため、2020年時点では他の手段に比べると費用は掛かる。


※自分のバイクでなくても良いのであれば、飛行機で北海道入りしてレンタルバイクを利用する手段もある。レンタルできるバイクの種類もそれなりにあり、思い立った土日に1泊2日北海道バイクツーリングも可能。

定番ポイント

宗谷岬

一般に行くことができる日本の最北端。

ライダーだけでなくバスツアー客などもおり、時間帯によっては最北端のモニュメントに行列ができている。モニュメント前でゆっくり写真を撮りたい場合、平日や朝早くなど人が少ない時間を狙って行くと良いかもしれない。

近くの宗谷丘陵にも風力発電所や白い貝殻の道などの見所がある。また最北のガソリンスタンドで給油すると、ホタテの貝殻を利用した交通安全お守りがもらえる。

オロロンライン

「西のオロロン東のエサヌカ」の西の方。

日本海沿いの快走路だが、特に町の入口部分など制限速度が変わる地点を中心に、ネズミ取りも多いので注意。オトンルイ風力発電所やサロベツ原野、海に沈む夕日をバックに見る利尻富士など見所がたくさん。

エサヌカ線

「西のオロロン東のエサヌカ」の東の方。

牧草地帯を貫く直線道路で、抜群の開放感を味わうことができる。宗谷国道からオホーツク海側へ一本入る必要があり、そのまま走っていると通り過ぎてしまうため注意。

開陽台

道東の高台にある展望台で周りの農耕地を一望することができる。「地球が丸くみえる」の触れ込みで、晴れていれば海の先の国後島まで見える。建物の中にはカフェもあり軽食を取ることもできる。近くには北十九号線やミルクロードなど牧場の中を走る快走路がある。

富良野・美瑛

十勝の山々になだらかな丘、ラベンダーなどの花畑と、THE・北海道とも言うべき景色が楽しめる。ジェットコースターの路、パッチワークの路、パノラマロード江花など映える道も多い。タバコのCMやドラマで使用された特徴的な木も観光地として有名。

摩周湖・屈斜路湖

弟子屈にある雲海で有名な湖。某バイク雑誌調べによると、夏は5割ぐらいの確率で雲海が発生するらしい。屈斜路湖の周りには温泉も多数ある。美幌峠や藻琴峠からの眺めも良い。

注意する点

マジで広い

かの有名なジャスコまで110kmの看板(現在は撤去されている)に代表されるように、北海道は都市間の距離が他県民の想像より数倍遠い。おおよその距離で、

  • 函館~札幌が250km
  • 札幌~釧路が300km
  • 札幌~稚内も300km

と首都圏なら数県を跨ぐレベルの距離がある。北海道の道路は走りやすく、信号の無い区間も多いが、それでも主要都市間の移動は丸1日掛かると思って予定を立てた方が、余裕を持ってツーリングを楽しむことができるだろう。

※ツーリングマップルでも、他地方版と北海道版で縮尺が異なる場合がある。

ガソリンは早めに給油

各町にはもちろんガソリンスタンドが存在する。だが町と町の間は、数十キロ離れているのにガソリンスタンドどころか民家すら少ない区間もある。ツーリングマップルに「GS無し」と書かれていたりするので、事前に目を通しておくと良いかもしれない。

また小さな町のガソリンスタンドは、夜になると早めに閉まってしまったり、土日休業というところも多い。 車種にもよるが、ガソリンが半分ぐらいになったら給油するぐらいの気持ちで良いかもしれない。またタンク容量が少ない・満タンからの巡行距離が短い場合は、ガソリン携行缶の利用も検討すると良い。(取り扱いには注意)

場所によってはとても寒い

北海道は広いため、地域によって気候はかなり異なる。ただ一般的に北海道ツーリングで注目される、道北・道東については、日本で一番寒い地域と言っても過言ではない。例えば釧路であれば、基本的に夏の一番暑い時期でも30度に達することは少なく、最高気温が20度以下の日もある。また夜は気温が一気に下がり、10度を下回ることも珍しくない。

夏だからといって半袖+メッシュジャケットのみではなく、ある程度の寒さに耐えられる格好をし、一枚多く上着を用意したり、最悪雨具で寒さを凌げるようにすると良い。

※ただ内陸部は普通に30度を超えたりする。

野生動物とのエンカウント

北海道の道を走ったり、キャンプをしたりしていると、野生の動物と出会うことも少なくない。 特に気をつけるものとしては、以下の三種だろうか。

  • シカ:当たり屋のごとく、わざとぶつかりに来ているのではと思うようなタイミングで飛び出してくる。
  • キツネ:キャンプで食品を出しておくと漁られることがある。エキノコックス注意。
  • クマ:最近は人家のある地域にも出現するとのこと。万が一出会ったら絶対に刺激しないこと。

当たり前だが、餌を与えたり、不用意に刺激したりしないこと。

交通事情

北海道の道路はスピードが出やすく、ボーッと走っていると一発免停レベルのスピード超過をしていることもある。そんな時に限って速度違反取り締まりが行われており、切符を切られるものである。特に原野・牧場地帯から町に入る部分で、制限速度が40km/hなどに変わっていたら、パトカーが潜んでいるものと思って注意した方が良い。

また北海道は市街地以外ではスピード出し過ぎな車も多く、安全運転を心掛け、煽ってくる車にはさっさと先を譲ってしまおう。バイクであれば端に寄ってゆっくり走っていれば、後続は勝手に追い抜いてくれる。

北海道ツーリングにまつわるもの

ホクレンフラッグ

ホクレンSS(ガソリンスタンド)で7~9月に購入できるフラッグ。かつては無料だったらしい。

異なるデザインで赤・黄・青・緑の4色があり、それぞれ道央・道南・道北・道東エリアで購入できる。荷物を固定しているネットやロープに括りつけ、フラッグをはためかせているライダーも多い。人気のルート沿いの店舗では、売り切れてしまう可能性があるため、購入したい場合は注意。

海産物・農畜産物

北海道はおいしい海産物・農畜産物で有名であり、それを食べることもツーリングの目的になる。

有名なところだと、積丹のウニや花咲ガニ、猿払のホタテ、鮭・イクラ、それらを使った海鮮丼、道内各地のじゃがいもやトウモロコシ、牧場の牛乳やソフトクリーム、キャラメルなど。

有名店に入って食べるも良し、市場や直売店で購入してキャンプの食事にするのも良い。

セイコーマート

北海道ツーリングにおいて一番お世話になるコンビニ。

道内各地に店舗があり、どう考えても採算が取れなさそうな田舎にも存在している。一休みのコーヒー・トイレから、キャンプの食料調達まで、あらゆるタイミングで利用できる。また店内調理のホットシェフがおいしい。

結構遅くまで営業しているものの、24時間営業で無い店舗が多いので注意。

v(・∀・)yaeh!

yeah(ィェィ)ではなくyaeh(ャェ-)。2chのバイク板での誤字が由来。

対向車線のバイクとすれ違うときにピースサインを出すこと。一応、全国的にその文化は廃れつつも残っているのだが、北海道はyaeh発生率が他の地域と比べて特別高い。現在は左手を軽く上げたり、左手を振ったりして挨拶する人が多い。

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関連項目

  • 北海道
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