在アルジェリア邦人拘束事件 単語


ニコニコ動画で在アルジェリア邦人拘…の動画を見に行く

ザイアルジェリアホウジンコウソクジケン

1.4千文字の記事
これはリビジョン 1732085 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる
予定された出来事 この記事は、現在進行中の事件・事故を取り扱った記事です。
新しい情報を入手した場合は随時追加してください。

在アルジェリア邦人拘束事件(ざいアルジェリアほうじんこうそくじけん)とは、2013年1月16日に発生した拘束事件である。

概要

アルジェリア南部のイナメナスにある日揮など多国籍の企業が共同で運営する天然ガス関連施設で、邦人を含む多国籍の駐在員数十名が拘束された。犯行声明を出したのは、アルカイダ系武装勢力テロ組織、「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)の傘下組織、イスラム聖戦士血盟団(リーダー:モフタール・ベルモフタール氏)

同組織は、人質を担保にフランス軍のマリへの軍事介入の停止を要求。ちなみに、マリはフランスの旧植民地で、アルジェリアの南西部にある。

しかし、アルジェリア政府は関係国政府が反対や自粛を要請する中(日本、イギリス、アメリカなど)、アルジェリア軍を突入させた。

突入後、「人質14人救出した」、「人質と武装勢力が数十名死傷した」などと、各国メディアが報道し、情報が錯綜

この影響で、安倍首相の東南アジア外遊を一部キャンセルし、帰国を早めるなどの対策をとった。また、菅官房長官が18日未明に行われた記者会見で、現地の大使レベルで情報収集、アルジェリア政府への連絡・要請をすると発表した。

24日、政府が日本人10人の死亡を確認し、当初の行方不明者17人全員の安否が判明した。
しかし、他の外国人の安否などは、未だはっきりとした情報は発表されていない。

事件の背景

なぜアルジェリアでマリへの軍事介入の停止を求めてアルカイダによるテロが起こるのか、理由がつかめない人も多いと思うため、簡単に解説する。

鍵は、ニジェール、マリ、アルジェリア、ブルキナファソ、リビアなどにまたがって居住するトゥアレグ族である。
天然ガス田のあるイナメナスも、トゥアレグ語で山頂という意味で、トゥアレグ族の居住地域にある。

彼ら(の一部)は独立を求め、マリ北部を拠点に反政府武装闘争を行なっていた。
リビア内戦にも参加し、経験豊富で優れた武器を持つ彼らは有利に戦闘を進め、マリ北部を制圧した。
これに不満を抱いたのは軍だった。マリは、1968年から1992年まで、クーデターによる軍事独裁国家であり、軍に大きな権限があった。軍は、政府が軍事予算を増やさないのが苦戦の原因であると考えたのである。
2012年、軍によるクーデターが起こり、政府は解散させられたが、マリ国内が混乱する隙に、トゥアレグ族は厳格なイスラム法に基づくイスラム原理主義国家の設立を宣言してしまう。

トゥアレグの武装勢力は、同様にイスラム原理主義であるアルカイダ系のテロ組織とも繋がりが深く、文化財の破壊なども行なっている。
困るのはフランスである。フランス語が話せるものも多い旧植民地がテロリストの拠点となれば危険性は明らかだし、現地に進出しているフランス企業も大きな打撃を受ける。
そこで2013年、フランスは軍事介入を決定し、マリ軍と共同でトゥアレグ武装勢力に対する攻撃を開始した。

これに対して、イスラム原理主義国家の樹立を助けようというのが、テロリストの目的なのである。

関連動画

関連放送

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連コミュニティ

関連項目

  • アルジェリア
  • 日揮
  • アルカイダ
  • アフリカ
  • サハラ砂漠
  • ニュース
  • 海外事情
  • テロ
  • 事件・事故の一覧

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/09(火) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/09(火) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP