「坂口博信」とは、ドラゴンクエストと並ぶ日本製の王道RPG「ファイナルファンタジー」の産みの親とされるゲームクリエイター。
大学生の時に、電気工事会社「電友社」のソフトウェア部門であった「スクウェア」にアルバイトとして入社。
「ザ・デストラップ」「Will -The Death Trap 2-」等のPC用アドベンチャーゲームを製作した後、サンライズ(当時:日本サンライズ)と組んで革新的なフルアニメーションを導入したSFロボットRPG「ブラスティー(CRUISE CHASER BLASSTY)」を製作した後、プラットフォームをPCからファミコンに移行して「キングスナイト」を製作した。
※この間のスクウェアの株式会社化に伴い、取締役・企画開発部長に就任している。
スクウェアがD.O.G.を展開したり、坂口博信も伝説の天才プログラマー「ナーシャ・ジベリ」と組んでファミコン用ソフト「飛び出せ大作戦」や「ハイウェイスター」を製作するも振るわず、当時ブームを巻き起こしていた「ドラゴンクエスト」によりファミコンでも本格派のRPGがつくれると確信した坂口博信は、「これで売れなければ最後」との思いと、ウルティマを徹夜で遊んで解析までしていた経験を生かしてナーシャ・ジベリや河津秋敏、植松信夫らを率いて正統派RPG「ファイナルファンタジー」を製作した。
天野喜孝のパッケージアートやキャラクターデザインも光った「ファイナルファンタジー」は、50万本の(当時としては)爆発的ヒット作となり、その後「ファイナルファンジー」シリーズを7作目まで手がけた他、「ロマンシング・サ・ガ」シリーズや「クロノ・トリガー」「フロントミッション」シリーズ等の大ヒット作・シリーズを手がけて、スクウェアの黄金期を築くと共に、坂口博信もまたトップクリエイターの一人となった。
ヒット作連発でスクウェアの黄金期を築いた坂口博信だったが、ファミコン以降はナーシャ・ジベリが離れた事等から特にグラフィッククオリティの高さをこれまで以上に求める様になり、「ファイナルファンタジーVII」の実現においてプレイステーションをプラットフォームに選ぶ選択をした事等から、任天堂との蜜月な関係に一旦終止符がうたれた事や、映像オリティの高さを求めた結果による開発コストの高騰、そして自らが総指揮して160億円の制作費をかけたといわれるフル3DCG映画「ファイナルファンタジー」の興行が振るわなかった事からスクウェアの経営が悪化し、その責任を取るかたちで代表取締役副社長を辞任し、しばらくゲーム製作にかかわらない時期を過ごした。
※業績が悪化したスクウェアと、ドラゴンクエストの発売の成否に株価が影響をうける不安定な状態だったエニックスの間で合併が話し合われて「スクウェア・エニックス」が誕生した。
3年程、クリエイターとしての第一線から身を引いていた坂口博信は、「ミストウォーカー」を設立して国産RPGタイトル不在により敗れた事を繰り返さないようにと考えていたマイクロソフトとの間で
の2タイトルを製作した。
その後は、XBOX360用タイトル「クライオン」の開発中止や、DS「アルカイックシールドヒート」の不発等、黄金期を知るものからすれば苦戦していると言わざるをえない状況ではあるが、構想中や進行中のタイトルもあるとの事で、坂口博信の創作活動はまだ続くものと思われる。
※その他「坂口博信」の詳細や製作タイトルについてはWikipediaの該当記事参照の事。
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最終更新:2025/12/14(日) 07:00
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