境界の彼方とは、日本の小説 (ライトノベル) 作品である。
京都アニメーションの文庫レーベル「KAエスマ文庫」の作品。著: 鳥居なごむ、挿絵: 鴨居知世。
第2回京都アニメーション大賞奨励賞受賞作品。
2012年6月9日に刊行され、2013年現在は全2巻が発売中。そしてテレビアニメ化の企画も進行中。
異界士と呼ばれる異能者が、人々に害をもたらす存在・妖夢と戦う世界で繰り広げられる物語を描いた、ダークファンタジー作品。
「私は——普通の人間に見えますか?」
神原秋人はある日、学校の屋上で今にも飛び降りそうな少女・栗山未来と出会い、眼鏡のよく似合う人に死んでほしくないという理由で自殺を止めようとした結果、腹部を刺されてしまうという非日常的な出会いを果たした。
時を同じくして、秋人たちの周りでも周辺の大地主・名瀬家を巻き込んで不穏な出来事が起こり始めるが……
こうして僕と栗山未来は出会ったのである。こんなファーストコンタクトを果たした二人が、このとき限りの関係で終わるなんて確率は、旅先の旅館で殺人事件に巻き込まれるくらい低いだろう。まったく、やれやれだ。
主人公。妖夢の父と人間 (異界士) の母の間に生まれた、人間と妖夢のハーフの少年。高校2年生。
そのため、致命傷を負っても死なないという所謂不死身の特性を持つ (ただし傷が急速に治癒するだけで、完全に死なないわけではない)。故に人間にも妖夢にも存在を認められず、妖夢の存在を快く思わない異界士に目を付けられたりと孤独を感じている日々を送る。学校では文芸部に所属。
「眼鏡をかけていない女性には魅力を感じない」「眼鏡女子の魅力を全て語り切るには長編小説一本分の原稿がいる」と断言する程の筋金入りの眼鏡フェチで、様々な種類の常時眼鏡を携帯しているほか、「目にも止まらない瞬速で相手の顔に眼鏡をかけさせる」というどうでもいい特技も持っているらしい。
本作のヒロイン。秋人が「赤縁眼鏡が最高に似合う後輩女子」として関心を寄せる程の眼鏡っ娘。高校1年生。
妖夢を討伐する腕利きの異界士であるが、「血を自在に操る」能力は異界士たちの中でも異端とされ、敬遠されている。一方、妖夢との戦闘以外の日常生活ではドジっ子な一面も見せる。
「半妖夢」の秋人が普通の妖夢とは違う特殊な存在である事を知ると、秋人に付き纏いはじめる。
「不愉快です」が口癖。
秋人が所属している文芸部の部長。高校2年生。異界士の名門として広く名を知られる名瀬家の次女で、顔立ちや容姿も端麗なため男子生徒からの人気も高い。
普段は秋人に対して上から目線で毒を吐いたりするが、悪意からくるものではなくコミュニケーションの一環であり (本人にとっては)、秋人とは腹を割って話ができる仲。秋人や未来達を心配したり、女の子らしい一面も持ち合わせている。
美月の兄。高校3年生。文芸部の幽霊部員。
「檻」の能力を行使する名瀬家の異界士で、檻と呼ばれる空間の中に妖夢を誰も立ち入らせず、また中に存在する者を外へ出させない。美月と共に秋人を監視しているが、あくまでも名瀬家の立場上によるもので秋人を「アッキー」と呼び、共に冗談を言い合える仲である。
端整な顔立ちをしており女子からの人気も高いが、本人は極度のシスコンで美月しか関心が無い。また未来を「血の繋がりが無い妹」として関心を寄せ始めたり、美月以外の女の子でも「妹」の写真を見れば「その妹の現在の心境」を正確に言い当てる特技も持つなど、本作が誇る残念なイケメン。
和菓子店を経営している、着物姿に定評がある女店主。京都弁を話す。
異界士であるため、秋人が時々相談に訪れている。
秋人の母。能天気な性格をしているが、異界士の間では高名な存在。高校生の息子がいるとは思えないくらい若々しい容姿を持ち、巨乳。彩香に曰く「ネコミミが似合う、頭のネジが外れた素敵なお母さん」。放浪生活を送っており、時折秋人に対して生存報告の葉書を送っている。
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最終更新:2025/12/07(日) 08:00
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