終わりのクロニクルとは、電撃文庫から刊行された川上稔のライトノベルである。全14巻。
同作者の作品世界における「AHEADシリーズ」に当たる。
60年前、この世界『Low-G』(ロウ・ギア)は十の異世界と、世界の生き残りを掛けた戦争を行っていた。
世界の構成要素、すなわち概念を奪い合うその戦いは、後に概念戦争と呼ばれた。
この戦争は歴史の表舞台に現れることなく、『Low-G』以外の全ての異世界の滅亡と言う形で幕を閉じた。
時は流れ、2005年の春。
高校生、佐山・御言は祖父の遺言によって、新たな世界滅亡の危機を回避するため、十の異世界の生き残りと戦後交渉を行う権利を与えられる。
高い能力を持ちながら、それ故に本気になることをためらう彼は、迷いながらもその戦後交渉――
『全竜交渉』(レヴァイアサンロード)に関わっていくのだった。
十の異世界及びこの世界は、一つ一つの歯車として捉えられ、G(ギア)と呼ばれている。
Low-Gはかつて幾度か各異世界と交差し、その際に各Gの文化を得た。そのため、Low-Gの各地域には各Gの神話や文化に類似した特色が残されている。
日本と世界の各地は地脈で繋がっており、日本列島の形状は世界の大陸の配置と対応させられる、とする論。
衣笠・天恭を名乗る教授が唱えたこの論を応用することで、世界各国の流れを先読みし、日本に世界各地の力を与えることが出来ると考えられていた。
別シリーズである境界線上のホライゾンにおいても、世界各国を日本の各地に当てはめるという試みはなされており、以下の対応一覧はほぼそのまま使用することが可能である。(一部変更はある様子)
渡島半島→アラスカ、中央部→北アメリカ大陸、根室・北四島→南アメリカ大陸
東北沿岸→ソ連沿岸、東京湾→黄海、伊豆半島→タイ、静岡→インド、伊豆七島→日本及びフィリピン、富士山→エベレスト、佐渡島→北極
伊勢湾→ペルシャ湾、紀伊半島→アラビア半島、琵琶湖→カスピ海、大阪湾→黒海
児島半島→ギリシャ、呉周辺→イタリア半島、対馬→英国、島根半島→ノルウェー
四国→オーストラリア大陸
九州→アフリカ大陸、種子島→マダガスカル
太平洋側の海底隆起→南極
通販・イベント限定商品のドラマCD付属の小冊子。終わりのクロニクル⑦において、プロット段階では存在していたものの、本が厚くなりすぎたためにカットされたエピソードを文章化したもの。
原作者ホームページ掲載の短編小説。終わりのクロニクル本編と直接的な関わりはないが、同世界観の物語であるとされる。前後編に分かれており、あとがきも存在する。
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最終更新:2025/12/05(金) 17:00
最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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