変愚蛮怒勝手版 単語


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ヘングバンドカッテバン

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変愚蛮怒勝手版とは、ローグライクゲーム「変愚蛮怒」を改造した物のうち、明確にバリアントを名乗っていないものを指す。変愚蛮怒の勝手版は新しい職業を追加したものなど複数存在するが、ここでは変愚蛮怒に東方projectの要素を実装した「変愚蛮怒勝手版 主に東方関係要素色々追加」について記載する。

「変愚蛮怒」「東方project」については、それぞれの項目を参照のこと。

概要

「変愚蛮怒勝手版」は、日本製のオープンソースのローグライクゲーム「変愚蛮怒」に大幅な改変を加え、「東方project」の要素を大量に実装し、またゲームバランスやシステムについても大幅な見直しを加えたゲームである。作者はみやまさ氏。2014年8月に公開されて以来、精力的にアップデートが行われており、新しいキャラクタの追加やバランス調整が進められている。

フリーウェアとして公開されているので、WindowsPCがあれば遊ぶことができる。

ゲームの内容

概要と目的

変愚蛮怒(本家)同様、プレイヤーの分身となるキャラクターを操作し、戦闘やアイテム収集を通じて強化し、最終ボスを倒すのが目的の、ハックアンドスラッシュのロールプレイングゲームである。

ストーリー

幻想郷に怪しい洞窟が発生し、見たこともない怪物が溢れだした。大妖「八雲紫」が洞窟の奥に陣取り、何かを行っているようなので倒しに行く。

特徴

  • ローグライクゲームに共通の特徴
    • プレイするごとにランダムに迷宮が生成され、毎回新鮮な展開となる
    • ゲームオーバーによりキャラクターはプレイ記録以外消滅する
    • 敵もアイテムも、すべて文字により表現され、BGMも無い
    • キーボードの多数のキーにコマンドが割り当てられている
  • 変愚蛮怒(本家)から引き継いだ特徴
    • 豊富な種族、職業、性格による、多様なロールプレイ
    • 膨大な敵キャラ、アイテム
    • 多数の街、ダンジョン
    • 任意で受領できるクエスト
    • キーボード操作を覚えなくてもプレイできるコマンドウインドウ
    • プレイヤーのミスが即ゲームオーバーに繋がりうる、シビアなバランス
    • マンガ、アニメ、ゲーム、小説など様々な作品のクロスオーバー
  • 変愚蛮怒勝手版の固有の特徴
    • 幻想郷を舞台としたマップ、シナリオ、クエスト、敵キャラ、アイテム
    • 整理されバランスを見なおされた武器、魔法、技能
    • キャラクターの新規生成だけでなく、既存の東方キャラでのプレイが可能
    • 強力なキャラも使用でき、その場合スコアは低くなるが簡単にクリアできる
    • 東方project同様の難易度選択が可能で、ローグライクゲームの初心者でも比較的プレイしやすい
    • ランダムな能力を持つ強敵のランダムユニークモンスター
    • ほか多数

プレイヤーキャラクター

  • 幻想郷で少しは名を知られた者(東方projectのキャラクター)
    • 東方projectのキャラクター達は、一部実装待ちや新作キャラを除いて多くを使用できる。いずれも特殊な能力を持っており、同じ種族であっても一般の幻想郷住人よりは強い場合が多い。
  • 幻想郷の名も無き住人(プレイヤーが自由に作成できるキャラクター)
    • 種族(変愚蛮怒由来のものも、幻想郷風にアレンジされている)
      • 人間、妖怪、半妖、仙人、天人、妖精、河童、魔法使い、鴉天狗、白狼天狗、鬼、死神、獣人、付喪神、妖怪人形、玉兎、妖狐、山童、化狸、人魚、ホフゴブリン、入道、小悪魔、ゴーレム、小人、キョンシー、吸血鬼、幽霊、野良神様、大妖、現人神
    • 職業(幻想郷風にアレンジされたもの、変愚蛮怒から引き継がれたままのもの等が存在する)
      • 戦士、メイジ、巫女/神官、探検家、レンジャー、守護者、教師、メイド/執事、格闘家、超能力者、ハイ=メイジ、普通の住人、修験者、魔法剣士、射手、魔道具使い、エンジニア、司書、剣術家、騎兵、付喪神使い、古道具屋、宝飾師、忍者
    • 性格(変愚蛮怒からの引き継ぎで、元ネタはドラゴンクエストⅢ。新規追加されたものもある。性格は東方projectのキャラクターや外来人でも選択できる)
      • 極めて普通、力自慢の、聡明な/切れ者の、のんきな、すばしっこい、命知らずな、トリガーハッピー、キャノンボーラー、ラッキーガール/ラッキーマン、がまんづよい、いかさま
  • 外来人
    • 妖精並みに貧弱で魔法も使えない、超上級者向けキャラクター。

魔法領域

魔法領域は大幅に整理、刷新された。3つの大領域、12の領域に分かれており、種族や職業により相性がある。また2つの領域を使える職業であっても、両者の大領域が異なると不利になる。魔法書は初歩的な物であれば人里の鈴奈庵など各地の書店で手に入るが、高度な物は自分で探索して見つけ出す必要がある。

  • 魔術領域(元素、予見、付与、召喚)
  • 仙術領域(神秘、生命、破邪、自然)
  • 妖術領域(変容、暗黒、死霊、混沌) ※鈴奈庵では妖術の魔法書を売っていない。

街、施設、ダンジョン

このゲームには3つ+αの街と、複数の施設が存在する。街と一部の施設では買い物ができたり、鑑定や治療のサービスを受けられる。またクエストを依頼されることもある。一部の街や施設は、一度訪問すると神霊廟出張所の有料サービスでショートカットが可能になる。

また冒険の舞台であるダンジョンは11+α存在し、それぞれ特徴がある。一部のダンジョンは最深部を強力なボスが守っている。

    • 人里(スタート地点。妖怪でも特に差別されずに施設を利用できる。基本的に安全)
    • 天狗の里(山奥で序盤の到達は困難。白狼天狗が哨戒し、異世界の怪物も侵入しているので危険)
    • 旧地獄街道(遠方で道も険しく、到達は極めて困難。強力な妖怪に襲われることも……)
    • ???(天狗の里で色々訊いてみよう)
  • 施設
    • 博麗神社(霊夢が呪いを解いたり占いをしてくれる。また近くには草の根妖怪ネットワークがある)
    • 霧雨魔法店(魔理沙が魔法書や鉱石と、役に立つアイテムを交換してくれる)
    • 香霖堂(霖之助がアイテムの詳細な鑑定をしてくれる)
    • 命蓮寺(初心者向けのダンジョン「夢殿大祠廟」の入口がある。まずはここで鍛えよう)
    • 紅魔館(人里では売っていない妖術の魔法書を売ってもらえる)
    • 永遠亭(突然変異を治療してもらえる)
  • ダンジョン
    • 鉄獄(ゲームの目的地。一部の階層は強めの敵が守っていることがある。人里の西にある)
    • 夢殿大祀廟の洞窟(初心者向けのダンジョン。命蓮寺内にある)
    • 魔法の森深部(危険なキノコの豊富なダンジョン。人里の東)
    • 玄武の沢(貴重な鉱石類の存在するダンジョン。人里の東)
    • 紅魔館深部(魔法のアイテムが良く落ちているダンジョン。紅魔館から侵入できる)
    • 地獄谷(足場が悪く歩きにくいダンジョン。天狗の里の西)
    • 無縁塚(強い敵や良いアイテムが多い。人里の北東)
    • 旧灼熱地獄(溶岩に溢れる危険なダンジョン。旧地獄街道から潜ることができる)
    • 逆さ城(不思議な力により、プレイヤーも敵も魔法が使えない。天狗の里の西)
    • 仙界(不思議な力により、プレイヤーも敵も直接攻撃ができない。人里の南西)
    • 竜の住みか(ドラゴンが無数に生息する。旧地獄街道の東)
    • ???(ゲームをクリアしたら、今までまともに話してくれなかったあの人に話を聞いてみよう)

クロスオーバー作品について

ゲーム誕生の経緯から作品がクロスオーバーしている。主要なものを挙げる。

  • 東方project
    • 言わずと知れた同人の弾幕シューティングゲーム。このゲームの中核要素。
  • 真世界シリーズ
    • ロジャー・ゼラズニィのSF小説で、多世界を股にかけた英雄譚。真世界の王家争いや秩序と混沌の戦いをテーマにしている。日本語版は絶版。
  • 指輪物語
    • J.R.R.トールキンのファンタジー小説で、近現代ファンタジーの元祖。ロード・オブ・ザ・リングの名で映画化している。このゲームの舞台となる洞窟「アングバンド(鉄獄)」は本編には登場しないが、冥王モルゴスの要塞として設定されている。
  • クトゥルフ神話
    • H.P.ラブクラフトを始めとした複数の作家によって構築された、架空の神話体系及びそれを題材とした小説等の作品。このゲームにも多数の冒涜的な神や怪物が登場し、幻想郷を脅かしている。
  • その他(変愚蛮怒から引き継いでいるものが多い)
    • ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ、ウォーハンマー、超人ロック、DooM、ドラゴンクエスト……

おことわり

変愚蛮怒勝手版は頻繁に開発・更新が進められているため、上記の内容は実際と異なる場合がある。気づいたら直してください。

とりあえず初めてみようと思ったら

  • 関連項目の公式サイトリンクをたどってダウンロードしよう
  • まずはEASYで始めよう(途中までしかプレイできないが、死んでもコンテニューできる)
  • できれば名も無き住人でキャラメイクしよう(東方キャラは強弱が極端な上、能力が特殊でくせがある為)
  • Shift+?を押して、ヘルプを読もう
  • 公式サイトの初心者向けの説明も読もう
  • 何度も死んで覚えよう(死んだら、なぜ死んだのか考えてみよう)
  • 行き詰まったら関連動画や、関連項目で勉強してみよう

薀蓄

ローグライクゲームは日本国内ではコンシューマ用の製品である不思議のダンジョンシリーズが有名であるが、元々は業務用PC上に作られた「ローグ」に端を発しており、それを模倣・発展させた様々な製品が作成されてきた。また作者がソースコードを公開し、一定のライセンス条件の元で改造・公開を許可することも行われている。「変愚蛮怒勝手版」も、この経緯を踏まえて誕生したため、たくさんの「ご先祖様」が存在する。

  • Moria(指輪物語に登場するドワーフの遺跡「モリア」を舞台にしたゲーム。基本形は既に完成していた。ラスボスはバルログ)
  • Angband(舞台をアングバンド(鉄獄)に移し、ゲームを拡充した。ラスボスは冥王モルゴス)
  • Zangband(ロジャー・ゼラズニィの要素を盛り込み、ゲームを更に拡充した。ラスボスは混沌のサーペント)
  • 変愚蛮怒(80~90年台のアニメ・ゲーム要素を盛り込み、日本人好みのゲームデザインに変更)

関連動画

関連項目

  • 変愚蛮怒勝手版公式サイト
  • @の溜まり場Ⅱ(したらばのローグライクゲームコミュニティ)
  • 変愚蛮怒(Mr.Hoge)
  • 東方project(上海アリス幻樂団)
  • 真世界シリーズ(ロジャー・ゼラズニィ)
  • 指輪物語/ロード・オブ・ザ・リング(J.R.R.トールキン)
  • ローグライクゲーム

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