外国人技能実習生保護法案(外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律案)とは、かつて存在した日本の法案である。
一部の人々はこの法案を「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護を謳った人権擁護法案+ヘイトスピーチ規制法案である」と主張して危険視していた。
この法案は平成27年に国会に提出され、少々の修正を加えられて平成28年に開催された第192回臨時国会にて議決された。そのため既に「法案」ではなくなっている。
成立した法律名は「外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律」であり、略称は「技能実習法」。平成28年11月28日公布、平成29年11月1日施行。
これ自体は、主に後進国出身の外国人が日本で高い技術を身につけることを支援することを趣旨とした制度であり、外国人に「研修」「技能実習」の在留資格で日本に在留することを認める制度である。1981年からそのような在留資格が設置されたので意外と昔からある制度である。
・・・とまぁ理念は前述の通りだが近年いくつかの問題点が出てきている。もちろんこれで来日した中国人が行方をくらまして闇社会へだとか産業スパイを行って技術を盗むみたいなのも問題だが、それよりも近年大きな問題になっているのは、本来の後進国出身の技術者の育成という目的を逸脱して、安い労働力として来日した外国人を奴隷扱いしている企業があるという問題である。具体的には、長時間労働、低賃金、脅しによる身柄拘束、暴言などである。
実態としてはとても技能が身につくとは思えない単純作業を長時間低賃金で無理やりやらせ酷使するといったことが横行してしまっている。つまり、受け入れた企業も安い労働力としか見ていないのである。2018年には福島原発の除染作業をこの制度で来日したベトナム人にやらせていたということも発覚している。日本人がやりたがらない所謂3K(きつい、汚い、危険)の仕事を外国人に押し付ける現代の奴隷制度だと、このため批判されている。そもそも送り出している現地の団体が半人身売買的に送り出している場合もあったり、日本で用意されている寮も隙間もない狭苦しいお部屋で大人数住まされるといったケースは、まさにかつての黒人奴隷の奴隷船を思わせるところがある。
さらに詳しく知りたい人は「外国人技能実習制度 奴隷」でググってみるといい。うわあ・・・な事例がたくさんヒットします。
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最終更新:2025/12/14(日) 07:00
最終更新:2025/12/14(日) 06:00
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