寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。とは (ジュミョウヲカイトッテモラッタイチネンニツキイチマンエンデとは) [単語記事]

「寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。」とは、三秋縋が2ちゃんねるに投稿した小説、および田口囁一によるその漫画版。

概要

2013年5月、2ちゃんねるのニュース速報VIP+板に投稿された小説。

作者の三秋縋は他にも「十年巻き戻って、十歳からやり直した感想」などの作品を同板に投稿しており、同年9月に「十年巻戻って～」を改稿した『スターティング・オーヴァー』でメディアワークス文庫からデビュー。同年12月、第2作としてこの「寿命を～」が『三日間の幸福』に改題・改稿の上でメディアワークス文庫から刊行された。

ちなみに2ちゃんねる投稿版は現在も作者のサイトで読むことができる。

漫画版は2016年8月10日から2017年12月25日まで漫画アプリ「ジャンプ＋」で連載されていた。漫画版ではタイトルを2ch投稿時のものに戻した格好になる。単行本はジャンプ＋コミックスより全3巻が刊行されている。

ストーリー

人生に悲観し、毎日を無気力に過ごしていたクスノキは、寿命の買取を行うという不思議なお店で、自分の残りの寿命を殆ど売ってしまう。そして、残りの3か月を監視員として派遣されたミヤギという女性と過ごすことになる。

登場人物

クスノキ
二十歳の青年。子供のころは優等生だった。バイト漬けの毎日を無気力に過ごしていたが、寿命を買い取る店の噂を聞き、そこで寿命三十年を売り払い、三十万円を受け取る。
ミヤギ
それなりに整った外見の女性。とある理由で、寿命を売り払った者の監視員として働いている。クスノキの寿命の価値を査定し、監視員として共に過ごす。初めは無機質で機械的だったが、徐々にクスノキに心を開いていく。
ナルセ
クスノキの高校生時代の友人。人気者だったが、日陰者のクスノキとは気が合う友人だった。クスノキと久しぶりに会うが、ナルセのある一言がクスノキの逆鱗に触れてしまう。
ヒメノ
クスノキの幼馴染。かなりの美人。小学生のクスノキとは優等生同士、ライバル、そして唯一話の通じる相手だった。クスノキと十年ぶりに再会するが…。