平兵士は過去を夢見る(ひらへいしはかこをゆめみる)とは、丘野優によるファンタジー小説である。2014年よりアルファポリスにより書籍化され2017年4月現在既刊7巻まで刊行されシリーズ累計10万部を上げている。書籍版のイラストは久杉トクが担当している。
概要
もともとは小説家でなろうとアルファポリスで並行で連載していたが、アルファポリスにより刊行されるに伴いどちらの小説投稿サイトでもダイジェスト化され、2016年の小説家になろうの規約変更に伴い小説家になろうでの連載ページは削除されている。
2016年からアルファポリスの漫画サイトにて鈴木イゾによるコミカライズの連載が開始し、2017年には単行本1巻が発売された。
あらすじ
ある王国の王都に魔王率いる魔族軍が襲撃し王都は壊滅した。その後魔族の勢力は人類を圧倒し、人類側の滅亡は必至の状態となっていたが、魔族に対抗できる能力をもった戦士の勇者たちが現れ、魔族たちの攻勢を覆し始める。
そして勇者たちは魔王を討ち果すが、そのパーティーに付き従っていた平兵士のジョンは魔王を倒れた直後に瀕死の魔族に殺されてしまう。
しかしふと気がつくと、ジョンの母親のエミリーが顔を覗かせており、ジョンは過去に戻っていたことに気づく。ジョンは一度目の悲劇を繰り返ないためにも、一度目の人生では覚えるのが遅く使うことができなかった魔法を使うために訓練するなど未来に備えることを始めた。その後ジョンの特異さに気づいた父親に自身の事情を告白する…。
登場人物
- ジョン・セリアス
- タロス村に住む魔剣士と呼ばれる王国での有数の剣豪を父親にもつ少年だった。ただし資質は受け継がれず一度目の人生は王国の一兵卒の兵士となっていた。その後王都に魔族が襲撃したことで人生は大きく変わり魔族との戦いに明け暮れることになる。凄まじい訓練や身体を直接改造する人体改造や、いくつか人体実験を経て戦闘能力が強化された。その後勇者と呼ばれる戦士たちに魔王との戦いまで同行し魔王を倒されることまで目撃したところで生き残りの魔族によって殺害され死亡する。
- 二度目の人生では一度目の人生では覚える時期が遅く使うことができなかった魔法を幼少期に発現させる、それまでの知識を用いて知的能力の高い魔物と意思を通わした。またタロス村で仲良くなったカレンなどの仲間に魔法を教えることになる。
- アレン・セリアス
- ジョンの父親。魔剣士であり王国でも有数の実力者で普段は魔の森辺境の砦に詰めている。そのため半年に一度の休暇しかタロス村に帰ってこないが妻のエミリーとはいつまでも新婚同然なほど仲睦まじい。ジョンが魔物へ説得する姿を見て自分が知らない得体の知らない何かを隠しているという疑念を持つ。その後ジョンと戦いジョンが一本を取った後ジョンの告白を聞く。驚いたもののジョンを信じ、自分の息子であると労い褒め称えた。
- ジョンの話を聞き未来を知ったことで魔族襲来の危機や備えへの弛みを解いて、騎士団や王国首脳へ根回しをしナコルルを魔法学院の学院長へ就任させる。大雑把ではあるが、知識には貪欲で論文を読み込むなど知識の面でも研鑽は怠たらない。
- エミリー・セリアス
- ジョンの母親。料理が得意で優しい母親。ジョンの一度目の人生ではジョンが覚えている限りふくよかな体型となっていたようだ。タロス村が魔族で襲撃された際にカレンとともに死亡している。二度目の人生ではジョンが自分の過去を告白した後ジョンを信じて優しく抱き込んで慈しんだ。
タロス村の幼馴染
- カレン
- 幼馴染の一人。タロス村に住む少女。ジョンたちの幼馴染。ジョンの1回目の世界ではタロス村に住みつづけており魔族の進軍ルートにタロス村が入っていたことにより襲撃されジョンの母親とともに死亡している。2回目の世界ではジョンに魔法と剣術を訓練してもらったことによりアレンに一本を取り森に入る許可をもらった。後にクリスタルウルフに出会いクリスタルウルフの子供や親を名付けた。魔術師適性調査に合格し、その属性判定では魔法の属性は風と水である。
- テッド
- 幼馴染の一人。狩人の息子でジョン達の間ではガキ大将として通っている。1回目の世界ではジョンも最初から仲間内に入っていて仲が良かったが2回目の世界ではジョンが遠慮してしまい距離あった。ジョンが強力な魔獣のクリスタルウルフと意思疎通を行える事に驚愕した他、魔法を使えることに気づいており一目は置いていた。後に仲間に入れてジョンから剣術や魔法について教えを乞う。ジョンの教えにより魔術師適性調査に合格する。
- コウ
- 幼馴染の一人。ジョンが巡った1回目の世界では地方軍の参謀まで出世していた。軍命に反するものの出身のタロス村が危機に陥っていることをジョンに告げて救ってくれることを願ったのか唆して向かわせている。背は伸びなかったらしい。2回目の世界ではジョンに剣術や魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調査に合格する。
- ヘイス
- タロス村の幼馴染の一人。2回目の世界ではジョンに剣術や魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調査に合格する。
- オーツ
- 幼馴染の一人。2回目の世界ではジョンに剣術や魔法を教えてもらったことにより、ジョンの教えにより魔術師適性調査に合格する。
- フィル
- 幼馴染の一人。メガネの少年。ジョンに剣術や魔法を教えてもらったことにより魔術師適性調査に合格しジョンに感謝をする。
魔術学院
学生
- ノール・オルフル
- ジョンとの同じクラスで友人となる。平民出身だが高い潜在能力を持つが、貴族に目を付けられいじめられてしまう。迷宮探索の授業課題でもジョンと一緒のパーティーとなる。卒業試験でもジョンと一緒のパーティーを組む。
- トリス・メルメディア
- 黒貴種(ダークエルフ)の少女。膨大な魔力量を持ちつつ魔法の成績も優秀かつ、かつ種族的な特性から戦闘技術も高い豊富。そして大人びた美人だが、美人であるがゆえに、迷宮探索の授業課題でパーティーを組む際にフィーとともに孤立していた。ノールとフィーとジョンと一緒になる。卒業試験でもジョンと一緒のパーティーを組む。
- フィー・ドルガンティア
- 匠種(ドワーフ)の愛らしい少女でボクっ娘。種族的な特性から怪力を持つが魔法においても優秀な成績を持つ。種族的な特徴から幼い容姿だが、年齢は新入生として最年長でジョンより7歳年上。迷宮探索の授業課題でもノール、トリス、ジョンと同じパーティーであったが、卒業試験でもジョンたちと一緒のパーティーを組む。
- ベルナルド
- ジョンとノールと同じクラスの生徒。貴族子弟でノールを魔法で痛めつけようとしたところジョンに止められ、ジョンに反感を持つ。その後取り巻きとともにジョンを魔法で痛めつけようとするが、怒りにまかせてジョンを殺害しようとしてしまい、解き放たれたファレーナに魂を食われてしまい廃人状態になる。その後ジョンが契約した事で回復する。
- エレオノーラ・カサルシィ
- カサルシィ公爵令嬢。王国内での公爵家の序列でも比較的高い地位にある公爵家の令嬢で、とある出来事から同じクラスのカレンと仲良くなり親友となった。
教師
- ローゼンハイム・ナコルル
- 愛称はローズ。1回目の世界では、勇者パーティーにいたエルフ(希種)の女性魔導師で大賢者(ワイズマン)と呼ばれた英雄の一人として名が通っていたた。ジョンが幼少期の時代は発表した理論が画期的過ぎて異端と見做され事実上学会から追放されて山奥で隠遁生活を送っていたはずであったが、2回目の世界ではジョンの父親のアレンが騎士団や王国首脳などに、根回しをしてナコルルを魔法学院の学院長に招聘したことでその任に就いている。タロス村に魔術師適性調査のために訪れるが、ジョンやテッドたちの魔法について目を張りさらに興味を持つ。普段は姿を偽っており正体はドワーフ(匠種)の女性で幼い少女の容姿をしていたのだった。
- セリア・ステューカ
- 魔法学院の副校長。タロス村の子供達へ魔術師適性調査をするためにナコルルに帯同していた成人の女性で、ナコルルが単独行動をしてはぐれたため村中を探すハメになりナコルルに対して叱っていた。ナコルルが山に引きこもっていた際には一緒に暮らしていた。
- モラード・ガラクルシア
- 魔法学院の老男性教師。ジョンのクラスの魔法実技を担当している。過去の戦争においてその魔法の戦闘能力で敵国を震わせた「元素使い」と呼ばれる偉大な魔術師でナコルルも認めるほど。「旧魔法」ながらナコルル流の魔法理論に通じる理論を持っている。
- ベルノー
- 魔法学院で迷宮関連の科目を教える女性教師。迷宮探索を長く生業としてきており、修羅場も多く経験しているという。
神都エルラン
- オリステラ
- 神都エルランの長を務める容姿が子供の男性。ナコルルとも知り合いであり長く生きている様子である。本人曰く生臭坊主で汚い事をしつつも長に上り詰めたというが信仰心は本物。ジョンが自分たちが把握できていなかった博物館の道具を起動させたことで興味を持ちその道具である「剣」を貸与した。一巡目の世界でもジョンと面識があり、魔族襲撃後の王都撤退の際に、性急的に遷都の手続きをサれることに防ぐためにエルランを訪問したフィニクス公爵の護衛として面会している。
- ミレイア・イドルワース
- エクビリオン大聖堂に併設されている博物館の管理人の少女。博物館の管理を家系で代々担っている。博物館に保管されている武器等の研究も行っており、ジョンがある道具を動かした際に興味津々であった。治癒魔法を使う事ができるが、一巡目の世界では聖女として勇者パーティーの一員の一人だった。
その他
- ケルケイロ
- 王国の公爵家「フィニクス家」の嫡男。正式名は「ケルケイロ・マルキオーニ・フィニクス」1巡目の世界では将校の地位にすぐに付けるにも関わらず、一兵卒として軍に入隊しておりそこでジョンと知り合う。ジョンと親友の関係で貴族や平民との区別なく付き合えるほどだった。ジョンとともに勇者パーティーが前線に来訪し魔王軍を難なく蹴散らす姿を目撃している。後に魔族の侵攻が予想されるタロス村を救いにジョンに付き合いその懲罰として「皿」をジョンとともに与えられる。しかしタロス村の救出に間に合わなかったばかりか、ジョンの目の前で廃墟と化したタロス村に進駐していた魔族によって殺害されてしまう。
- 2周目の世界では、フランダの目的のためにギヒノム砦を訪れていたが、ジョンに惹かれて友人関係になり、ジョンの友人たちとも友人となる。訪れた後は戦闘能力を上げるためにエリスに直接戦闘訓練を受けていた。ティアナが魔の森に入っていることを知りたまらず助けに魔の森に入る。しかし二人を助けたものの一人では倒す事ができない竜と絶望的な出会いをすることになる。ジョンの援護もあって一人で殺されることはなかったものの迷宮に落ちてしまい瀕死の状態になるが、死の間際ジョンの「皿」を握り、足を掻いたところ人ならざる少女「ニコ」が現れ契約し、今の死に瀕している状態を回復すること、死ぬまで力を貸すことと、能力を得る代わりに魂の半分を代償とする。その後迷宮においてジョンの過去の追憶から再現された出来事から、ジョンの事情を知る。迷宮から脱出後、竜に再度襲われるものの、剣姫エリスやユスタ達の助けもありジョンによって竜を倒される。その後目的を果たしたため、一刻も早くフランだの目的を達成するために砦を去ることになる。
- ティアナ
- 王国の公爵家の嫡女で公爵令嬢。愛称はティアナ。正式名は「クリスティアナ・マルキレギナ・フィニクス」ケルケイロの妹で1周目の世界でケルケイロがジョンを家に招待した際にケルケイロに友人が出来たことを喜んでいた。その後、ケルケイロの遺体を引き取りに来た際にジョンに再会した。その後恋仲になる。
- 2周目の世界では、ケルケイロが心配で侍女とケルケイロに内緒で荷台に隠れて砦を訪問する。砦では准将たちの配慮もありつつも、恩返しとして兵士たちの手伝いをしていた。竜を倒すという事お大きさから心配のあまり、ケルケイロ達が魔の森に入ったのを見てリゼットを連れついていくが、見失い迷ってしまう。アイテムのおかげで魔物には見つからずには済んだが、代わりに救いに来たケルケイロが竜と相対する事になってしまう。その後ジョン達が竜を倒した後は贖罪の意味もあり、ジョンへつきっきりになる。
- ブルバッハ
- 王国内で独立した自治権をもつ学術都市ソステヌーにおいて研究者として最高位「幻想爵」の称号を持つ男性研究者。専門は結界魔術と古代魔術。マッドサイエンティストで、研究のためなら人体実験も平気で行うが悪い人物ではない。話す語尾が震え、きっちりしない安定しない特徴がある。1巡目の世界でもソステヌーの研究者の一人として、魔族討伐軍の魔導部の一員として効果の如何を問わない奇怪な魔道具を開発していた。ジョンやケルケイロに渡された「皿」の開発者の一人である。2巡目の世界では、ファレーナの暴走に際して必要に迫られてジョンが自身を研究対象と有用であることを明かし王都へ招き、ジョンの知識から5年先駆けて、「皿」を開発する。
- 後に学院に部屋を与えられて教師として働きつつジョンやナコルルと協力して魔道具等の開発を行っている。学院で学生の評価は気味悪さと博識さのためか極端に二分化されている。なお二巡目の世界では切羽詰まっていないせいか非人道的な実験は行ってはいない。
- ファレーナ
- 人ではない存在で精神体の謎の美少女。1巡目の世界で魔導部が製作した魔道具「皿」を受け取った後に現れた。魂の半分と引き換えにジョンと契約し力を貸す。2巡目の世界でも現れ、ジョンの危機に際して体から飛び出し咎人の魂を食らう騒動を起こす。ジョンと改めて契約し、ジョンの魂を食らうことで力を貸すことになる。その際ジョンとの契約により咎人の魂を遡及して変換する。
- ユスタ
- 2巡目の世界で、契約しジョンと友人となった強力な魔獣のクリスタルウルフ。名付けはカレン。子供も3に人おり、その子もカレンに名付けられている。魔の森でジョンが危機に陥った際に友人として力を貸す。
- エリス・シュルプリーズ
- 魔の森の砦(ギヒノム砦)に詰める王国の女性剣士。ジョンの父親のアレンと同僚だった。闘技大会でアレンと熱戦を繰り広げ勝利して「剣姫エリス」という異名を持っているほどの実力者。砦の中でも一定の発言力を持つ。ジョンやユスタとファレーナとともに竜を倒すが、ケルケイロたちの事情を把握しており、私物の高級ポーションをジョンに与えたり止めをジョンに任せて報奨を全部ジョンに渡すなどの配慮を見せる。
- リゼット
- ティアナ付きの侍女。ティアナを半ば邪な目で見守る。ティアナには逆らえずにケルケイロを見守るために魔の森まで入り込む事を許してしまう。体力にはある程度自信がある模様。
- フランダ・クレメンティ
- クレメンティ子爵家の長男で貴族。ケルケイロとは友人だがケルケイロと違い身分差はわきまえるタイプ。フランダの母親が病気に罹っており、その病気を治すために竜の素材が必要ということでケルケイロが同行することに負い目を感じている。
- ロレンツォ・モスカ
- ギヒノム砦の最高責任者であり司令官である准将。
- グラハム
- ギヒノム砦の下士官で曹長。研修にきた魔法学院生に対して魔術や武具を用いた実践的かつスパルタ的で過酷な戦闘訓練を施す。
- ハンジ
- 行商人。迷宮に入ったジョンとケルケイロが初めて会った人物。ケルケイロとジョンに御飯をおごりかわりに街までの護衛を担ってもらう。公平な分配を主張し、ジョン達二人が倒した魔獣の分前を受け取ろうとせず、ジョン達に渡そうとする。話し合いの結果、飲食費以外をジョン達に渡した。
- ヒルティス
- 王国兵士。1回目の世界で、ジョンとケルケイロとメルロと一緒につるんでいた親友。メルロとは王国兵になる前からの知り合いらしい。東方を祖とする一族出身。真面目で比較的寡黙な男。ジョンの記憶を元に再現された追憶の迷宮でも出会う。一つ目の部屋では、魔族を倒す際に共闘し、二つ目の部屋でも出会う。魔族の王都襲撃にも生き残り、メルロ・ジョンとケルケイロとともにフィニクス公爵の護衛としてエルランに向かう
- メルロ
- 王国兵士。1回目の世界で、ジョンとケルケイロとヒルティスと一緒につるんでいた親友。冗談好きの一面がありおしゃべり。面倒くさがりでもある。魔族の王都襲撃にも生き残り、ヒルティス・ジョンとケルケイロとともにフィニクス公爵の護衛としてエルランに向かう。2回目の世界では、ジョンの記憶を元に再現された追憶の迷宮でも出会う。一つ目の部屋では、魔族を倒す際に共闘し、二つ目の部屋でも出会う。
- ニコ
- 人ではない謎の存在の少女。「もの病み(モルブス)のニコ」竜に追われ瀕死になったケルケイロがジョンの持っている「皿」を握り強く想った際に出現して、魂の半分を代償にケルケイロに手を貸す。
- フィニクス公爵
- 王国の四大公爵家「フィニクス家」の当主。正式名は「ロドルフ・デュカス・フィニクス」。ケルケイロの父親で一巡目の世界でもケルケイロを通じてジョンと面識があった。顔も整っており文武両道を感じさせた風貌の壮年の男性。魔族の王都襲撃事件後に王都を撤退後に、自身の王都より東方にある伯爵領の領都を王都として遷都をし、避難民や貴族を移動させることを主張する有力伯爵のナルスジャック伯爵と避難は認めるものの性急な王都の遷都に反対した公爵とで対立する。結果ナルスジャック伯爵領への避難は決定したものの遷都は保留となった。遷都の手続きは神都エルランでも行う必要があるため、手続きを省略させない等の確認のために、嫡男のケルケイロの他、ジョンやヒルティス、メルロを護衛にして神都エルランに向かう。神都エルランにおいて、オリステラに遷都手続きの事情説明と確認を行ったあと博物館を見学する。
- ナルスジャック伯爵
- ジョンの一巡目の世界で起こった王都の魔族襲撃事件の際に王都を放棄した際、自身の伯爵領都である「ルライン」への王都遷都を主張する有力伯爵。権謀術数に長け、表向き大義がある事を見せかけつつ、王都の遷都により発言力や権力を高めようという意図を裏側で持っており、分が悪いと一旦引く事ができる等硬軟を織り交ぜる事ができるタヌキ。容貌はカエルに似ているほど肥えている。
- ハキム・スルト
- 一巡目の世界では王国の最後の剣聖であった老年の男性。それまで武術の面が強かった王国主流の剣術「剣聖流」から戦争として殺傷力に特化したスルト流をジョンを含め王国兵たちに死を厭わないほどに猛烈に叩き込んだ。後に魔族と戦い死亡する。王国兵だったジョンと面識があった。
- 二巡目の世界では神都エルランで行われた魔法学院の卒業試験で現れる。ジョンの言葉から自身が死亡していること、そしてジョンの事情についても把握できるほど頭の回転が早く、師として今の時代の自分に会うことなどいくつか助言し、ジョンと戦い消滅する。
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漫画版
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関連項目
- Web小説
- 小説家になろう
- アルファポリス
- 蘇りの魔王
外部リンク