手塚海之とは (テヅカミユキとは) [単語記事]

「手塚海之」（てづかみゆき）とは、平成仮面ライダーシリーズ第3作「仮面ライダー龍騎」に登場する、占いが必ず当たる事に定評のある占い師であり、仮面ライダーライアに変身する人物である。

演：高野八誠　（ウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズの両方で変身した最初の俳優）

この概要を通して、お前は新しいライダーに会うだろう

TV本編第13話～23話及び最終回とTVSPに登場した24歳の占い師で、仮面ライダーライアに変身する。

コインを使って運命を占い、的中率がほぼ100%である事から

俺の占いは当たる

を口癖としているが、本人は、

運命は変わらないものではなく、むしろ変えるもの

と考えており、仮面ライダー同士の戦いを止めようとしていた。

自分にとって重要な人物と出会うと占いに出た事から、秋山蓮と出合ってその運命を見通し、秋山蓮とかかわるうちに城戸真司や神崎優衣と出会い、城戸真司とは志を同じくする協力者として共闘する事にした。

仮面ライダーライアのデッキは、元々は、友人のピアニスト斉藤雄一が、浅倉威の暴力に巻き込まれて指を負傷し、ピアノが弾けなくなったところを神崎士郎につけこまれて渡されたものだったが、斉藤雄一は仮面ライダーになることを最後まで拒み、モンスターとの契約を行わなかった事からガルドサンダーに捕食された為、斉藤雄一を救えなかったと言う思いと、運命を変えようとの決意から、斉藤雄一に与えられたデッキを引き継いだものである。

※後に、斉藤雄一の仇であるガルドサンダーを倒している。

冷静沈着で100%確実な助言を与える「光栄三國志シリーズの諸葛亮」の様な存在であり、自らの願いは「戦いを止める事」としており、戦う事に対して答えを見出せない城戸真司と異なり、明確に戦いを止める為に奔走する。その一環として秋山蓮を導いたり、城戸真司に情報を与えたりしている。

また、神崎優衣の生家を突き止めた事からライダーバトルの真実の一端を見、危機を感じた神崎士郎から、サバイブ・疾風のカードを渡されて戦う事を促されるが、拒否する事を選んだ手塚海之はサバイブ・疾風カードを秋山蓮に託した。

最期は、次に倒される仮面ライダーが城戸真司＝仮面ライダー龍騎である事を占いで知り、城戸真司にはその事を隠して自らが倒されると伝え、二人で仮面ライダー王蛇と戦った際に、仮面ライダー龍騎にむけて放たれた仮面ライダー王蛇のファイナルベント「ベノクラッシュ」を、自らが身代わりになって受け、秋山蓮＝仮面ライダーナイトの助勢で仮面ライダー龍騎と共にミラーワールドから脱出した後に、自らが城戸真司にウソをついていた事を伝え、鏡に映る神崎優衣の姿が反転していない事に気づくが、すでにそれを伝える力はなく、城戸真司の腕の中で息絶えた。

雄一・・・お前は後悔なんかしてない。
今なら解る。お前は俺の運命を変えてたんだ。
そしてそれがもっと大きな運命を変えるかもしれない。

俺の占いが・・・やっと、外れる。

TVSP版に登場した際は、秋山蓮の友人で、本編で秋山蓮の恋人である小川恵里を、過去に愛していた人物と言う設定となり、ライダーバトルに疑問をもって戦いをやめたがっていたが、仮面ライダー龍騎や仮面ライダーナイトと共に戦う最中、コピーベントで仮面ライダーナイトの姿に偽装した仮面ライダーベルデの襲撃をうけ、ファイナルベント「デスバニッシュ」をくらって死亡した。

仮面ライダーライア

身長	190cm
体重	92kg
パンチ力	200AP
キック力	300AP
ジャンプ力	40m
走力	5秒/100m

手塚海之がVバックル装着後に、人差し指以外を曲げた右手を前に突き出しながら「変身！」と叫びつつ、カードデッキをVバックルにセットして変身する仮面ライダーである。

※仮面ライダーライアと言う名前は、彼が最後にウソをつく事から「LIAR」からとられたのではとの説がある。

頭部は弁髪状になっており、左腕にはエイ型の召還機「飛召盾エビルバイザー」を装備している。

契約したミラーモンスターは、エイ型の「エビルダイバー」で、水中の他に空中を飛び回る事が出来、4000APの攻撃力を持っている。仮面ライダーライアを乗せて飛ぶことも可能で、「エビルフィン」と呼ばれるヒレは、厚さ30cmの鉄板を切り裂く事が出来る。

仮面ライダーライアが使用したアドベントカードは以下の通り

「ADVENT」
- エビルダイバーを召還する。
「SWING VENT」
- エビルダイバーの尻尾を用いた鞭で、高圧電流が流れている。
  2000AP。
「COPY VENT」
- 場に存在する仮面ライダーの武器をコピーする。
- 仮面ライダーナイトのウイングランサーや、仮面ライダー龍騎のドラグクロー、ドラグセイバーをコピーした。
「FINAL VENT」
- エビルダイバーに乗ってなみのり体当たりを行う必殺技。この技で因縁のガルドサンダーを倒している。
- 5000AP。

※「仮面ライダー龍騎」のミラーモンスターのデザインを担当した篠原保により、手塚海之がサバイブ・疾風のカードを使用していたらと言う設定で描かれた「仮面ライダーライアサバイヴ」が、斉藤雄一がガルドサンダーと契約したと言う設定で描かれた仮面ライダーブレイドと共に雑誌「宇宙船」の2003年1月号に掲載され、後にフィギュア化されている。