我々には目的など存在しないのだよ
目的のためなら手段を選ぶな 君主論の初歩だそうだがそんなことは知らないね
(中略)
世の中には手段の為ならば目的を選ばないという様な どうしようもない連中も確実に存在するのだ
つまりは
とどのつまりは 我々のような-少佐(HELLSING)-
手段の目的化とは、本来の目的以上に手段そのものを楽しんでしまう状況である。
目的と手段が逆転し、目的を達成する過程にこそ価値を見出した人や組織に当てはまる。
上記のセリフを放ったのは漫画「HELLSING」に登場する「少佐」だが、彼の率いる組織「ミレニアム」は本来手段であるべき「軍事行動」そのものを目的としており、 何らかの目的を達成する為に戦争という手段を取るのではなく、戦争という手段を達成する為に何らかの目的を求めるという本当にどうしようもない連中であった。
しかし、この少佐とミレニアムが計画した「第二次ゼーレヴェ作戦」は、かつてドイツ軍が成し遂げられなかったイギリス本土上陸作戦を完遂し、ドイツ軍の恐怖を思い出させようという目的がある。
また少佐自身はそれとは別の最終目標をひそかに見据えており、「我々には目的など存在しない」等の発言は真の目的を悟らせないための詭弁とも受け取れる。
とは言え、目的を達成したところで何の見返りもない事を自覚しながらも誰よりも戦争を待ち望み、それを楽しんでいる事も事実なので、結局はどうしようもない連中である事に変わりはない。
これはフィクションだけでなく、現実にもいたるところで見ることができる。
発明や発見を二の次とした研究、労働そのものに価値を求める仕事、勝利を求めず勝負事自体を楽しむなど例を挙げればキリがない。
趣味を楽しんでいたはずが、気がつけば趣味に使う本や道具などを集めること自体に目的が移行し、さらには集める過程そのものを目的にしてしまった人もいるだろう。エロ画像収集を日課にしていたら、いつの間にか手に入れたエロ画像は見なくなっていたというバカバカしくなるような例もあるかもしれない。
しかしながら日々のトレーニングが強靭な肉体を作り上げるように、目的を忘れて手段に没頭する事で確実に目標に近付いていく例もあるので一概に無利益な行為とは言い切れない。
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最終更新:2025/12/06(土) 10:00
最終更新:2025/12/06(土) 10:00
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