日本を護る市民の会とは、右翼系市民団体である。略称は「日護会」。
嫌韓・嫌中・反リベラル・反左翼・反マスコミなどを訴え、ネット上で支持者を募りつつ集団示威行動を展開する、いわゆる「行動する保守」に分類される団体の一つである。ただし、会の側では「自分たちは保守ではなく『護国』だ」と主張している。代表は黒田大輔。
同じ「行動する保守」団体の中でも、嫌韓・在日朝鮮人攻撃をメインの活動とする「在日特権を許さない市民の会」、反中運動を看板に掲げる「主権回復を目指す会」とは異なり、反マスコミ・反創価学会を活動の中心に据えている点に特徴がある。活動のスローガンは「明るく!楽しく!ねちっこく!」「真剣だけど深刻じゃない」。
会員数は不明だが、同様に反創価学会を掲げる日蓮正宗(創価学会と激しく対立している仏教系新興宗教)や自称「集団ストーカー」被害者らと共闘関係を結び、特に関東圏における反創価学会運動において一定の影響力を行使してきた。しかし昨年末に起きた副代表脱会事件を巡るゴタゴタが原因で在特会との全面抗争に突入してしまい、今年7月20日には在特会側の告訴に基づいて黒田代表が逮捕されるなど、会の先行きが不透明になりつつある。
| 役職 | 氏名 | HN・愛称等 | ブログ等 |
| 代表 | 黒田大輔 | クロダイ | 日本を護る市民の会(日護会)のブログ シーサイド総合事務所 |
| 副代表 | 行本慎一郎 | 慎ちゃん | |
| 副代表 神奈川支部長 |
小松勉 | 相良宗介 ウルズ7 |
|
| 事務局長 | 高山あずさ | あずにゃん | |
| 京都支部長 | 仲村兼栄 | ケンケン | YouTube ニコ動アカウント |
2007年12月、黒田大輔を代表として結成される。黒田代表は結成前から若手右翼活動家のホープとして知られた人物であり、維新政党・新風の支持団体「新風連」のメンバーでもあった。
会が有名になるきっかけとなったのが、2008年夏に起きた変態毎日新聞問題である。この不祥事に乗じて左派的な論調が目立つ毎日新聞を廃刊に追い込むべく、ネット右翼が大いに盛り上がる中、日護会は毎日新聞社前や市街での抗議街宣・デモを敢行。ニュース速報+板や大規模OFF板、既婚女性板などからネット右翼を動員し、彼らの支持を取り付けることに成功したのである。このデモ活動は、日護会が反創価学会中心にシフトした後も断続的に行われている。
またこの頃より、反創価学会運動の一環として、「某東村山市議が万引き容疑を問われた後に転落死したのは自殺ではなく、創価学会や警察の陰謀による他殺である」と主張する同市議の同僚らに協力し、万引き被害にあったとされる洋品店や警察関係者、さらには陰謀説を批判するジャーナリストらを皆「創価学会の手先」として糾弾する活動を展開するようになる。なおこの件で黒田代表は名誉毀損を理由とする民事訴訟を5件提起されており、結果の内訳は勝訴1件、敗訴的和解1件、敗訴2件、係争中1件、賠償総額120万円となっている。
法廷闘争に悪戦苦闘しながらも積極的な活動を続けていた日護会だったが、2010年10月より思わぬトラブルに見舞われることになる。当時黒田代表・高山事務局長らと同居生活を送っていた護国鬼十郎副代表(当時)が退会(黒田代表側の主張では「除名」)するに際し、黒田代表側が「護国前副代表が高山事務局長を強姦した」と主張したことがきっかけとなり、これを否定する護国前副代表と、彼を支持する桜井達郎在特会千葉支部長・渡辺裕一「千風の会」代表ら千葉県における「行動する保守」の有力人士らとの間で抗争が勃発したのである。
双方一歩も引かず、黒田代表側は桜井千葉支部長や渡辺千風代表らを「性犯罪者一味」として攻撃を続けたため、ついに在特会本部の桜井誠会長が激怒。桜井会長直々に在特会一般会員だった黒田代表を除名処分とし、さらに全国の在特会員に対し黒田代表への告訴・告発を指示するに至り、日護会と在特会はついに全面抗争に突入することになった。
その後、渡辺千風代表は黒田代表に対し名誉毀損を理由とする損害賠償請求訴訟を提起。さらに桜井千葉支部長の告訴に基づいて2011年6月には日護会事務所に家宅捜索が入り、7月20日には黒田代表が名誉毀損容疑で逮捕されるという事態に至っている。他方で、日護会側も在特会や他の「行動する保守」系団体を「カルトの手先」とみなして会員への脱会勧奨を行いつつ、桜井千葉支部長らを相手取っての民事訴訟を検討するなど、反撃の準備を進めているという。
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最終更新:2025/12/06(土) 17:00
最終更新:2025/12/06(土) 17:00
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