星をみるひと 単語


ニコニコ動画で星をみるひとの動画を見に行く

ホシヲミルヒト

3.9千文字の記事
これはリビジョン 1068299 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

ねつが でて くるしい

星をみるひととは、1987年10月27日にホット・ビィから発売されたファミコンソフトである。
なお、同社は6年後「バズー!魔法世界」というソフトを出した翌日に倒産した。

有志によるリメイクとして、STAR GAZERがある。

概要

退廃的な近未来を舞台にしたSF物のRPGで、勧善懲悪で無いストーリーや選択肢によって変わるエンディングなど当時としては非常に画期的なタイプのRPG。独特の世界観とシステムによりファミコンソフトの中でも異彩を放つゲームであるためカルト的人気があり、IPSパッチやリメイク版フリーウェアを頒布されたりしている。

ストーリーや音楽面、システムのオリジナリティで評価が高い一方、その評価を覆すほどのゲームバランスの悪さと操作性の悪さにより伝説のクソゲーの1つとして語られている。

ストーリー

※ 以下の内容はゲーム開始までに一切説明されません。
  説明書にしか書かれていないので、説明書なしの中古品だとネット等で調べないと知る方法がありません。

巨大都市「アークシティ」では、「クルーIII」と言う巨大コンピュータが全てを管理していた。
そのコンピュータの管理は人々の心の中にまで及んでおり、ほんの僅かでも都市の管理にとって不都合な思考が芽生えた場合、即座にマインドコントロールによってその思考は消され、害の無い思考に書き換えられていた。このマインドコントロールによって、人々はクルーIIIに管理されていると言うことすら記憶から消し去られ、何も知らずに暮らしていた。

しかし人々の中にはこのマインドコントロールを受け付けない者達が居た。
クルーIIIはこれらの人間を「サイキック」と名付け、あらゆる手段を用いてサイキック狩りを始めた。これによって多くの人々が捕らえられアークシティに連れ去られてしまっていた。

主人公の少年「みなみ」は、気がつくとそこにいた。
自分が何者なのか、ここはどこなのかも分からなかったが、ロボットや異形の生物、軍隊が皆自分の命を狙って襲い掛かってくる。それは、みなみが超能力者だかららしかった。

 

注1:本ゲームはESP能力(超能力)が登場するが、ゲーム中で言う「サイキック」は厳密にはESP能力者の事ではなく、上記の通り単にマインドコントロールを受け付けない人間の事を言う。(主人公達はサイキックであり尚且つESP能力者であるため、しばしば同一のように扱われるが)

ダメな所

  • オープニングが無く、タイトル画面からいきなりフィールドに放り出されるので何をしていいか分からない。
  • 最初の街のグラフィックが見えないため、存在そのものに気付きにくい。バグではなくちゃんとストーリー上の設定によるものらしいが極めて不親切なのは変わらない。
  • 移動速度が異様に遅くイライラする。そのくせ町の人は普通にすいすい移動する。
  • 「ふっかつしゃ」が出たら全滅フラグ。スタート直後から出現するだが最強クラスの魔法を使用してくる。
  • 「さらまんど」が出ても運が悪いと理不尽に死亡。同じくスタート直後から出現する敵のくせに「かりう」を投げつけてくる(後述)。
  • 「逃げる」コマンドが無いという男らしい仕様。レベルが上がって覚える「てれぽーと」を使えば戦闘を離脱出来るが、覚えるまでは逃げる事が不可能。
  • 戦闘コマンドのキャンセルが出来ないという男らしい仕様。「さいこ力」(MPみたいなもの)が残っていない時にESPのコマンドを選んでしまうと、キャンセルも出来ず1ターン無駄にしてしまう。しかもESPはコマンドの一番上に並んでいる。
  • 初期の主人公が非力すぎる上に、敵が回復魔法を使うという鉄壁さ。
  • バトル時のHP表記が不可解で理解に時間が掛かる。どういう訳か1桁目が省略されている。(例:156→15 339→33)
  • 首尾良くレベルを上げてもHPばかりが膨大になって行き、中盤以降のザコにろくにダメージが通らない。
  • 街の音楽がカオス(フィールドの音楽と逆ではないかという説がある)。
  • ゲーム中の会話が殆ど全てひらがな表記なので読みにくい。
    フォント自体はカタカナもしっかり存在する(パスワードに使われている)のにゲーム内ではちっともカタカナを使わない。
  • 街を出たりすると、入ったときと違う場所から出る。
  • 中盤以降の扉を開ける「IDカード」が異様に高額で消耗品。簡単に金欠に陥る。
  • フィールド上にはダメージを受ける場所があるが、それを示す演出がない(死んでから初めて気付く)。
  • 重要アイテム入手法が「特定地点を通る」だけであり、落ちている場所が目視で分からない。しらみつぶしに歩かなければ見つけられない。
  • 装備品は新しい物を買うまで外せないうえに、前の装備は勝手に下取りされる。しかも前の物を売ったというメッセージが出ないので、捨てていると勘違いされやすい。
  • レベルが低いうちに安い武器を買うとゲームが詰んでしまう事がある。後述。
  • パスワードで引き継がれる情報が不完全、と言うか引き継がれる情報の方が少ない。
  • レベルが上がると壁をジャンプして乗り越えられるのでゲーム性崩壊。と言ってもあまり距離があると飛び越えられないし、そもそも飛び越え不可能な壁もあるので、完全にストーリーぶっ壊しと言うほどではないが、ダンジョンの迷路的な物は大半意味が無いと思って間違いない。

良い所

  •  パスワード入力画面のBGMが神(ただし入力は音楽のようにテンポよくはいかない)
パスワード入力画面(星をみるひと)
967

雑誌での扱い

  • ファミ通の「やりこみゲーマーズ」に単純にクリアしただけで採用された。
  • ファミマガには「SFチックなストーリーになっているのはいいが、ゲームシステムにかなりの問題があり、ゲームを進めて行くのが非常に辛いゲームだ」と書かれた。
  • マルカツファミコンには「みんなが待っていた本格SFロールプレイングが、ついに登場! シナリオのユニークさと独創性でゲームを楽しんでみたい、なーんて人にはゼッータイおすすめだぞ!」と普通の提灯記事が書かれた。

「かりう」の謎

戦闘で敵が「かりう」という物を投げてくることがある。喰らうと病気になって一切行動できなくなり(ドラクエでいう麻痺)自然回復もしないが、死なない限り全滅扱いにはならず主人公たちが嬲り殺される様を延々観戦させられるはめになる。序盤のザコも普通に使ってくるため一人旅のときにこれ一発であっさりやられることが多く、終盤はこちらのHPが膨大なので全滅までに凄まじく時間がかかる。「かりう」で負けが確定したら、さっさとリセットしよう。

触れると「体中に寒気が襲う」とのことだが、聞き慣れない言葉なのでどんな物体なのか謎である。言葉的に近い物質で「カリウム」というものがあり、これはナトリウムとの合金にすることで熱交換媒体として原子炉の冷却材に使われる。またこの合金は-78度という非常に低い融点を持つため、「体中に寒気が襲った」という表現からも辻褄が合う事から、「かりう」は「カリウム-ナトリウム合金」ではないかという説がある。

ちなみに薬剤師に作ってもらえるが、味方が使うと自分で飲んで動けなくなってしまう。投げろよ。

武器の罠

最初の町の武器屋には30ゴールドで買えるお手ごろな「れいがん」から300ゴールドする「らぐらんじゃ」まで売っているが、「まずはお手ごろ価格の武器を買ってレベル上げをしよう」などと考えるとゲームが詰んでしまう場合がある。

このゲームは素手の時と武器を持っている時のダメージ計算が異なる。
素手の時は関わらず与えるダメージは常に0~3の間でランダム。こちらのレベルが上がっても増えない代わりに、相手の防御力にも影響されない。
一方武器を持つとこちらのレベルや武器の攻撃力に応じてダメージが増えるが、相手の防御力によってダメージが減らされる。

つまり武器を持っていると相手によっては何回攻撃しても全くダメージを与えられないと言う状況が発生し得るが、レベルが低いうちに弱い武器を装備してしまうと、序盤の雑魚相手でも1ダメージも与えられなくなる。ドラクエのメタルスライムのように1ダメージ当たる事もある、と言った親切な事はなく、攻撃力が足りなければ永遠にミス。
先述の通り武器は新しい武器を買う事によってしか装備変更出来ないが、この状態に陥ると外で戦ってお金を稼ぐ事も出来なくなる。つまりゲーム終了。

なおこのゲームの敵の強さは順番に強くなっていくのではなく、ゲーム全体で3段階しかない
つまり特定の場所から急激に敵が強くなるので、十分なレベルがあっても武器を装備していると敵の強さが1段階上がるといきなり敵にダメージが通らなくなる。例えば、順当にゲームを進めていくと2段階目の敵が出る場所に最初に行くのはレベル10弱だが、武器を持っていると、その時点で手に入る最強の武器「らぐらんじゃ」を持ってしても、レベル14~15くらいないと2段階目の強さの敵には全くダメージが通らない。
弱い敵と戦って稼ぐ事は出来るので詰みではないが、物凄い時間をかけて延々レベリングをしないと先に進めなくなるため、順当にゲームを進めたいならば最終段階の敵を倒せるようになるまで武器は何も装備してはいけないと言う事になる。
(順当に、と言ってもHPの高さに物を言わせて0~3ダメージでちくちくと攻撃し続ける戦闘とレベリングとどちらが楽かと言う問題があるが)

関連動画

関連項目

  • クソゲー
  • 伝説のクソゲー
  • ゲームのタイトル一覧

関連リンク

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/21(日) 13:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/21(日) 13:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP