星座カースト制度

星座カースト制度とは、週刊少年ジャンプ黄金時代～現在に至るまで存在する、
個人の実力、人望、才能等、仁智勇全ての能力を考慮せず、
ただただ生まれた星座のみによって身分が決定される制度の事である。

概要

かつてアテナの聖闘士も恐れる地獄の身分制度が存在したーーー

どれほど優秀であろうとも、その出自により区別、差別され、
非凡の素質を持っていようとも、奴隷の家系に生まれし者は生涯奴隷であり、
愚者であろうとも王の家系に生まれし者は生涯王者となれた。
これをカースト制度と呼ぶ。（概ねこんな感じだったと思う）

このカースト制度に、星座と言う新たな風を吹き込んで完成されたのが『星座カースト制度』である。

暗黒時代

聖闘士星矢が連載中、主役の聖闘士達より遥かに強くカッコイイ、
黄金聖闘士と呼ばれる１２名の聖闘士が登場した。

美しい聖衣、光速拳と呼ばれる言葉の響きのカッコ良さ等、
黄道十二宮を模した聖闘士の頂点に立つ彼等12人の活躍は、
自分の星座が活躍する場面として歓迎された。

…ハズなのだが一部活躍しなかった黄金聖闘士が居た為、
後の学校生活での力関係に大いに影響を与えた。

子供は残酷であるーーー

• 一番技を出して欲しい時期に技を出さず強さを証明できなかった牡羊座
• 最初は黄金聖闘士の強さを見せ付けたが、その後黄金聖闘士に存在感を喰われた牡牛座
• 物語の中核を占め圧倒的な存在感と強烈なカリスマ性を見せた双子座
• 見るも無残、語るも無残、一体何故こんな事になってしまったのか蟹座
• イメージ通りの活躍と圧倒的な強さとカッコイイ技を持つ獅子座
• 反則的な強さと獅子座と互角と言う事実で、この星座に生まれた男子を救った乙女座
• 牡羊座同様の上、聖衣まで装着出来ない妖怪じいさんの天秤座
• 童虎ショックの天秤座に比べカッコイイ聖衣と顔と戦いで一安心だった蠍座
• せめて死ぬ前に、連載中に１回位技を出せ！と罵詈雑言を叩きつけられた射手座
• イマイチパッとしなかったが紫龍との激闘と最後の時が美しかった山羊座
• 氷河との戦いが最高との呼び声と共に、ハズレ黄金から憎しみを浴びた水瓶座
• 満を持して登場し、期待に胸を膨らませた子供を地獄に叩き込んだ魚座

順位付けをするならばこんな感じであった。

1. 双子座
2. 水瓶座
3. 獅子座
4. 乙女座
5. 蠍座
6. 山羊座
7. 牡牛座
8. 射手座
9. 牡羊座
10. 天秤座
11. 魚座
12. 蟹座

地域によって扱いに諸説あるが、筆者の学校ではこんな評価であった。
王者の星（双子座）の元に生まれし者は例えアホの子であろうとも、
奴隷の星（蟹座、魚座）に生まれし者を虐げる大義名分が成り立ってしまったのである。

もう一度言う。子供は残酷であるーーー
いくら「この物語はフィクションです」と言われても関係ない。

牡羊座に生まれただけで、割れた花瓶の修復を行わされ、牡牛座に生まれただけで荷物持ちをさせられ、
天秤座に生まれただけで執拗にジジィ呼ばわりされ、射手座に生まれただけで「技が無ぇｗ」と罵倒され、
魚座に生まれたが故に給食のプリンを搾取され、蟹座に生まれたが故にトイレ掃除を強制させられるのである。

ハズレ星座に生まれし者はひっそりと教室の隅っこで生きる事を余儀なくされたのである。

この世に存在する負の表現すべてを詰め込んだ暗黒時代

時は進み物語り終盤の冥王ハーデス編。
この物語で２度目の黄金聖闘士活躍場面が訪れた。
ある者は捲土重来を期し、ある者は余裕の表情で迎え、ある者は諦めていたーーー

• とうとう技を披露し、しかも（カスとは言え）元黄金聖闘士２人を討ち取った牡羊座
• なんと戦闘シーンすらカットされ、気付いた時には死んでいた牡牛座
• これまた反則的な強さでカースト制度頂点に君臨するに相応しい戦いを繰り広げた双子座
• ･･･。蟹座
• 押し寄せる冥王軍をバッタバッタとなぎ倒し改めて黄金聖闘士の魅力を引き出した獅子座
• 最強クラスの元黄金聖闘士３人を相手にあわや完封か！？と思わせる圧倒的な強さを見せた乙女座
• 驚愕の若返りを果たし、必殺技も披露し、前教皇との戦い他、今までの鬱憤を晴らした天秤座
• オイシイ場面は幾度もあったが、どれもイマイチ生かせず見せ場に恵まれなかった蠍座
• 何でシオン達と一緒に十二宮に来ないんだ！？と最後の活躍の機会をスルーした射手座
• 十二宮編に比べ格段に扱いが良くなり、死して直、忠義の士となった山羊座
• カースト制度勝ち組に相応しい優遇処置と涙を誘う美しい散り様を見せた水瓶座
• 蟹座も含め、最後に嘆きの壁に現れたのがせめてもの救いか？有る意味涙を誘った魚座

ここで順位をつけるのであれば、この様な感じであろうか？

1. 双子座
2. 乙女座
3. 水瓶座
4. 天秤座
5. 獅子座
6. 牡羊座
7. 山羊座
8. 蠍座
9. 牡牛座
10. 射手座
11. 魚座
12. 蟹座

ちなみに3位～7はそれ程差がある訳ではなく、また、10位と11位の間には分厚い嘆きの壁がある。

十二宮編で不遇であった牡羊座、天秤座、山羊座が見事勝ち組に躍り出て、
元々王者の星であった双子座、獅子座、乙女座、水瓶座は大活躍をした。
逆に、立場の悪くなってしまった蠍座、悪い立場の現状維持の牡牛座は泣いていた。
そして物語上重要人物なのに活躍の機会が全くない射手座は空気と化した。

そして…。
蟹座と魚座はジャンプを叩きつけ悟りを開いた。

こうして、聖闘士星矢が人々の記憶に残り続ける限り、弱者を侮蔑し、虐げ、罵倒する、
地獄の身分制度、『星座カースト制度』が完成された。

黄金聖闘士の功罪

牡羊座：ムウ、シオン

功績	罪悪
聖衣修復とういう稀有の技能と主人公達のサポート。 元黄金聖闘士２人を瞬殺する強さ。 元教皇が牡羊座。	物語終盤でないと活躍しない。 麿。

 

牡牛座：アルデバラン

功績	罪悪
十二宮で最初に闘う黄金聖闘士として十分過ぎる位の存在感と強さを見せてくれた。 理解力もあり、竹を割った様な性格も相まってかなりの好漢。	老師を除く黄金聖闘士でひとりだけ美形ではない。 登場のたびに扱いが悪くなる。 対ソレント、対ニオベと黄金聖闘士なのに５感への攻撃に弱い。 上記に加え対星矢も含めると３敗（２敗１分？）は黄金ワースト記録。 冥王ハーデス編での扱いの悪さは悲惨の一言。

 

双子座：サガ、カノン

功績	罪悪
黄金聖闘士をも操る幻朧魔皇拳の効果。 ギャラクシアンエクスプロージョンの破壊力。 兄弟揃って反則的に強い。 善サガの自決する潔さ。 冥王ハーデス編でのサガとカノンのカッコよさは異常。 どのエピソードにも関係してくる重要性。	悪サガの最後の狼狽ぶり。 全裸で聖衣って……。 海闘士海龍の時のカノンはちょっと情けない。

 

蟹座：デスマスク

功績	罪悪
牡羊座、双子座、乙女座と並び即死技を持つ（こう表現すると凄そう）。 五老峰での圧倒的な強さは、蟹座の一番輝く瞬間であった。 良くも悪くもインパクトは絶大。 アカデミー賞を狙える演技力 実はかなりオイシイポジションである事に気付く事が出来れば、話のネタに困らない話題性。	黄金聖闘士なのに実力で青銅に圧倒された上、最初の戦死者に。 悪を貫くのは構わないのだが、言動と相まって小者臭が･･･。 聖衣にまで見捨てられた。 あじゃぱー！。 冥王ハーデス編にてアフロディーテと二人掛かりで挑んだムウに瞬殺される。 のりピー語は黒歴史なのか文庫本で修正されたそうな。 ハーデス城にて命乞いが涙を誘う。 「デスマスク」は異名なのだが、墓石にしっかりと「デスマスク」と彫られた。

 

獅子座：アイオリア

功績	罪悪
主人公達と初めて対峙する黄金聖闘士として存分に強さを見せた。 ライトニングボルト・プラズマの演出のカッコよさ。 獅子の名に恥じない圧倒的な強さと頼もしさ。 失点と成りそうな幻朧魔皇拳の影響下でさえ、恐ろしいまでの獅子の本気を見せた。 冥王ハーデス編での冥闘士を纏めて薙倒した様は流石であった。	洗脳されたせいで改心したカシオスを死なせてしまったのは残念。

 

乙女座：シャカ

功績	罪悪
この星の元に生まれた男子を救った事。 人気の獅子座と互角の実力者。 曲りなりにも第６宮まできた星矢達を瞬殺。 青銅最強の一輝をして子ども扱い。 何かもう良く解らないが凄い技の数々。 冥王ハーデス編での対サガ、カミュ、シュラ戦は素晴らしかった。	最も神に近い男の割りには性格が悪い。

 

天秤座：童虎

功績	罪悪
若返りに加え元教皇との戦い。 廬山百龍覇の初披露のインパクト。	ヨーダ 聖衣を纏えぬ黄金聖闘士。 若返っても容姿はあまり……。 実はデスマスクと同じく冥王ハーデス編の初期にのりピー語を使っていた。

 

蠍座：ミロ

功績	罪悪
厄介な人格者が多い黄金聖闘士だが、ミロは良い部類で人格者。 氷河を終始圧倒し、また、その行動を理解し進むべき道を譲った。 サソリと言うグロテスクなモチーフとは裏腹なカッコイイ聖衣。	絶命までに15発をも必用とする遅効性の必殺技。 クセの強い黄金聖闘士が多く埋もれてしまった感が…。

 

射手座：アイオロス

功績	罪悪
死んで尚、常に主人公達を助け導いてきた。 要所で必ず主人公達を援護した聖衣。 ダントツでカッコイイ聖衣。	連載中に遂に１回も技を披露しなかった。 アニメ版で「アトミックサンダーボルト」と、取って付けた様な必殺技を披露し余計に不憫さが際立った。 当時10歳のシュラに討ち取られて戦死。享年14歳。 冥王ハーデス編にて最後の見せ場を華麗にスルー。 もし参戦していればアイオリア対アイオロスという夢の対決が実現したかと思うと悔やんでも悔やみきれない。

 

山羊座：シュラ

功績	罪悪
聖剣の破壊力とその剣技を紫龍に託した泣けるエピソード。 後に紫龍は何度もエクスカリバーで難局をしのいできたので、その貢献度は計り知れない。 冥王ハーデス編にて死して尚忠義を尽すその姿に涙した人は多いだろう。	教皇の悪事を知っているとカミングアウト。蟹座、魚座と同じ立場であると自ら証明。

 

水瓶座：カミュ

功績	罪悪
弟子を思いやる人格者。 オーロラエクスキューションの威力と美しさ。 誰に聞いても「良かった」「泣けた」と返事がくる、ベストバウトの呼び声が高い対氷河戦。	クールであれというわりには感情に流されすぎ。

 

魚座：アフロディーテ

功績	罪悪
牡羊座、双子座、乙女座と並び即死技を（ry 密かに上位に来るであろう聖衣の美しさ。 誤解しがちであるが、己の美を驕る事の無い男らしさ。 十二宮で散々鍛えられた青銅を相打ちに持ち込む。 涙を誘う迫真の演技	「天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士！」と瞬に断定されてしまった。 最後の最後に登場する聖闘士として期待を集めたのに、落差が激しすぎた。 拳や小宇宙を派手にぶつけ合う事を望んでいた少年少女達に、薔薇攻撃は受け入れ難かった。 対瞬戦にて奥の手を使わせた、と言うとカッコイイが、遙かに格下の青銅に手加減をされてしまった。 冥王ハーデス編でデスマスクと２人掛りでムウに挑み瞬殺された。

 

そして現在

悪しき星座カースト制度は解消されつつある。
それは週刊少年チャンピオンにて聖闘士星矢 冥王神話（LOST CANVAS）を連載中である、
手代木史織氏による星座カースト制度撤廃運動によるものである。

その撤廃運動により、
あまり扱いの良くなかった牡牛座は度量も大きく数々の激闘を制し、
とうとう公式の技を出した射手座は仁智勇を併せ持つに相応しい大活躍を果した。

凄く扱いの悪かった魚座は強く、格好良く、美しく、そして気高く、世の魚座の人間も納得の、
誰に話しても後ろめたい思いをしなくても良い、誠に見事な戦いを行い、
「オカマ野郎」などと罵倒され辛く苦しい学生時代を送った魚座の溜飲を下げるに十分な活躍であった。

そして、超絶に扱いが悪く、「車田は何か蟹に恨みでもあるのか？」とまで噂された蟹座は、
見る物の心を掴み、蟹座以外の星座の人間を驚愕させ、全蟹座の人間を号泣させる、
後世に語り継がれるべき魂震える激闘を繰り広げた。
また教皇も元蟹座と言うサプライズも飛び出し、ここに蟹座の地位は回復したと言えるだろう。

牡羊座と天秤座は生き残りが確定している為、控えめな活躍であるが何かしらの見せ場があると推測される。
今後も手代木史織氏による星座カースト制度撤廃運動を注目していきたい。

関連動画

関連商品

関連項目

• 聖闘士星矢
• 聖闘士星矢 冥王神話
• 魚介類の悲劇