暗視装置 単語


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アンシソウチ

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暗視装置とは、読んで字のごとく暗いところで視るために使う装置である。
呼び名は複数あり、夜に物を見ることから「ナイトビジョン」、対象物が反射した星の光(厳密には月光もだが)を増幅することから「スターライトスコープ」、また、ゴーグル形状の物は「暗視ゴーグル」と呼ばれたりもする。

概要

 暗視装置は、夜間や暗所で視界を得るための装置である。基本的な仕組みとしては、夜間や暗所にも存在する微弱な光を暗視装置で観測・増幅し、映像として出力するというものである。もともと暗視装置は第二次世界大戦でドイツ軍やアメリカ軍が夜間戦闘を可能、あるいは有利にする装置として開発されたのが発端の軍用品のため、暗視装置が軍事目的以外の用途で使用される機会が増えた現代でも、暗視装置の輸出は制限が課されている場合が多い。

 初期の物とそれ以降の物で装置の仕組みがやや異なり、最初期の物は光を感知する性能が低かったため、暗視装置から近赤外線[1]を照射することで物体に近赤外線光を反射させ、装置に入ってくる光の量を増やすアクティブ方式が採用されていた。後に光電子増倍管(光を電子(電圧)に変換して出力する装置)の性能が向上し、また世界的に軍への暗視装置の配備が進んだことで使用者側から近赤外線を照射することが危険になったため、光(可視光や近赤外線)を拾って増幅するだけのパッシブ方式が主流となった。ただしこちらの方式では光が極度に微弱な環境(曇かつ夜間など)では暗視装置が使用不可能になるという欠点もある。

 暗視装置の形状は様々であるが、基本的には個人使用するものは双眼鏡や単眼鏡(暗視スコープ、暗視ゴーグル)で、兵士個人に配布されるモノはヘルメットからつりさげることが可能なように作られてたりする。

 また、検知する光を可視光や近赤外線ではなく、熱赤外線(熱をもっている物体ならば必ず放射している光)を検知するタイプの暗視装置(熱線映像装置、いわゆるサーモグラフィー)も開発されている。物体自体が光源であるため、完全な真暗闇の中でも使用できるのが利点。以前は内部部品を極度に冷却しなければならない関係上、装置としては大きくならざるを得なかったが、最近は冷却不要な部品が開発されて小型化を実現し、従来の仕組みを採用した個人用の暗視装置に機能の一つとして追加される程になってきている。戦闘機に搭載されるIRSTもこの仕組みを利用している。

 ちなみに、よく暗視装置で出力される映像は緑色をしているが、単に人間にとって緑色が最も知覚しやすい色であるというだけで、その気になれば青色とか赤色とか光の強さによって色分けとかも原理的には可能である。また、フィクションではよく強い光で暗視装置が破壊される、あるいは強い光をさらに増幅した超強力な光が出力されて使用していた者の視力を奪うという描写があるが、現代の暗視装置には一定値以上は光を増幅しないという安全回路が組み込まれており、裸眼では見えないような、強い光の周りに何があるかを見ることすら出来ると言われている。

 用途としては軍用の他に、現在では天文(微弱な光を発する星を観測するため)や、自動車(夜間の視界確保、またドライブレコーダーの機能の一つとして)でも使用されている。また、玩具としての暗視装置も存在する。

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関連項目

  • 軍事
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  • ナイトビジョン2.0(玩具としての暗視装置)

脚注

  1. *可視光を照射して使うのも不可能ではないが、それをやると敵にこちらの位置がばれる。

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