東方きょうさんとうとは、東方とハーツオブアイアンⅡを組み合わせた、まったく新しい、わけでもない動画である。
プレイ動画ではなく、俗に言うAAR(After Action Report:プレイレポ)に紙芝居が付与された形式になっている。
概要
毛○東と周恩○の陰陽合一の儀式により西暦1936年の中国(大陸)に召喚された中国(門番)は、二人から中国(共産党)の国家元首の座を譲り受けることになった。中国のゲシュタルト崩壊である。
途方に暮れる中国だったが、図ったかのようなタイミングで現れた八雲紫が救いの手を差し伸べる。
「貴方の国を良くしたいって想いは伝わったわ」
能力だけは優秀な政府と軍に支えられ、中国は今日も雑用をこなすのであった。
特徴
1936年の中国共産党スタート。しかし閣僚や軍、研究機関に東方の面々進出しているため、史実の共産党の面影はなく、政体スライダーに至ってはまさかの民主主義である。
後に境産党として生まれ変わり、国旗も一新される。
前述・後述の通り東方の面子によるテコ入れがしてあるため、プレイの難易度的には高いわけではない。しかしそもそも、そういう動画ではないので、大丈夫だ、問題ない。
会話のテンポが良く、味のある人物画、センスを感じる一枚絵やネタの幅広さなど、見所は多い。
主な登場人物
基本的に東方勢で占められているが、史実の人物もそれなりに登場する。しかも同性愛者やペドフィリアだったり、ヤク中であったりと、バリエージョンも豊富。
主人公
- ちゅうごく(ほん めいりん)
- 「無能な凡人」の国家元首。
- 無能であるため、基本的に雑用係かツッコミ役として働いている。閣僚達からはよくからかわれ、馬鹿にされ、暴力を振るわれている愛され系国家元首。
- 軍での階級は少将であり、スキル1も相まってこちらでも閑職である。中国を良い国にしたいというヴィジョンはあるが、方策まで頭が回らないためよく右往左往している。
- 快進撃を続けるドイツの秘密を探るべく、また基本的にいてもいなくても責任を取らされるだけの仕事しかないため、ットラーとの個人的交遊を利用して観戦武官として密輸されることになった。その人柄のためか、ドイツでも下っ端として歓迎されることになる。俺のケツを舐めろ!(総統命令拒否)
政府を運営する愉快な仲間?たち
- 八雲紫(やくも ゆかり)
- 「裏工作の達人」の政府首班。
- 無能な中国に国家運営の何たるかを教示する。解説や裏工作等、動画内で大活躍しているが、閣僚適正は国家の生命線であるICを5%も下げるという売国奴。
- 軍での階級は元帥。「兵站管理」、「伏撃」を持つ貫禄のスキル5だが、リアル「古典派」であるため戦車の有用性を理解できない。
- しかし古典派とはいえ勉強熱心で、モルトケの著書から最新(19世紀)の戦術を吸収中。
- 魂魄妖夢(こんぱく ようむ)
- 「治安重視」の内務大臣。
- まさかのヒロイン枠。中国をからかったりコケにしたりする面子が多い中、その善良な思想に共感する稀有な人物。
- 優秀な閣僚で、消費財の需要-10%という適正を持つ。
- 軍での階級は中将。スキルは2と普通だが、「攻勢ドクトリン」と「冬期戦」を所持している。
- 十六夜咲夜(いざよい さくや)
- 「冷酷非道」の外務大臣。
- ツンデレ枠。よく照れ隠しで中国を刺している。
- 友好度上げに補正を持ち、外務大臣としてはそれなりだが、どちらかというと軍事面で活躍している。
- 階級は中将。後に「市街戦」を習得。山岳メイド喫茶『魔雲天』を率いて中国大陸を跋扈。
- 暴れまくった結果、スキル5に加えて麾下の師団の練度がえらいことになってしまった。ツンデレのスキルも着々と上昇中。
- 八雲藍(やくも らん)
- 「天才的実務家」の軍需大臣。
- IC+10%という世界最高レベルの適正を引っさげ、紫の指示のもと、言葉少なに働き詰める縁の下の力持ち。だが表情にはやる気を感じられない。
- 軍での階級は大将のスキル3。「砂漠のキツネ」を所持しているが、アフリカ大陸は地球の裏側である。
- スキル8の研究機関としても存在しており、境産党で唯一の数学持ち。
- 西行寺幽々子(さいぎょうじ ゆゆこ)
- 「産業分析の専門家」の情報大臣。
- 紫のマイナス分を帳消しにするIC+5%に加え、設計図奪取、生産妨害にも補正を持つ閣僚。よく紫と布団を共にして妖夢や藍に気を使わせている。
- 軍での階級は元帥。スキル3の「防勢ドクトリン」持ち。
- 霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)
- 「火力支援論者」の統合参謀総長。
- 一筆書きできそうな外見をしているが、今ではちゃんと魔理沙として認識できてしまう。くやしいっ・・・。よく中国を馬鹿にしたり殴ったりしている。
- 軍での階級は中将。態度は悪いが、立てる作戦は結構まとも。
- スキル7の研究機関でもあり、適正も含め結構使える。
- その44では魔理沙の代わりに金髪の美少女が登場していた。一体何者なんだ・・・。
- ルナサ・プリズムリバー(るなさ ぷりずむりばー)
- 陸軍総司令官。
- 中国に対して辛辣だが、実際はクーデターを起こすくらい仲が良い。
- 軍での階級は中将。口は悪いが、立てる作戦は案外まとも。
- 妹達には妙に優しい。
- メルラン・プリズムリバー(めるらん ぷりずむりばー)
- 海軍総司令官。
- だが、そもそも中国共産党の立地では海軍が存在しない。お風呂でぶくぶく遊んでいた。
- 国土が広がって海に面した現在、研究枠をかけて妹と命のやり取りをしている。
- しかしそれも始めのうちだけで、大陸国家が空軍を海軍より優遇するのは当然の選択である。晴れて閑職となったが、ICに余裕ができてからは海軍にも研究枠をもらえるようになった。開発するのはもちろん空母。なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
- リリカ・プリズムリバー(りりか ぷりずむりばー)
- 空軍総司令官。
- しかし、そもそも中国共産党には空港が存在しない。紙飛行機を飛ばして遊んでいた。
- 国土が広がって空港を手に入れた現在、研究枠のために姉と骨肉の争いを繰り広げている。結果、見事勝利し、不吉な名称の機体を次々に開発。いろいろな意味で飛ばしている真っ最中である。
- レミリア・スカーレット(れみりあ すかーれっと)
- 鳴り物入りで参戦したが、弄られたりやらかしたりするキャラとして定着してしまった。カリスマ()
- 特性も優秀な大将だが、参戦当初はなんとスキル0である。
- しかしながら、騎兵師団を率いて迅速に空白地帯の占領を行い、孤立中のほぼ無力な敵残党を鮮やかに処理するなど、MOB将軍並みの実力を披露して見せる。ちなみに麾下師団一同、現地徴発の類は一切行っておりません。
その他の仲間?たち
- 伊吹萃香(いぶき すいか)
- 階級は大将。スキル4、「防勢ドクトリン」、「攻勢ドクトリン」、「要塞攻撃」と、まるでドイツ軍人のような能力をしている。戦闘だけでなく、集中と分散を操り研究にも貢献しているが、大体酔っ払っており命令を聞いたためしがない。
- 博麗霊夢(はくれい れいむ)
- 延安に分社を構え事態を静観中。と思いきや、みかじめ料を境産党政府から徴収していた。楽園を追放された巫女はヤクザになるしかないのだ。
- 博麗の巫女としての職務を全うするため、風見幽香のせいで生け花が流行中の大英帝国へ妖怪退治に向かったが、バトルオブブリテンの真っ最中であったため断念。その後、紫に唆され晴れて境産党入りを果たした。
それはそうと、毎年徴収した金100はどのように運用しているのだろうか。
- 河城にとり(かわしろ にとり)
- スキル7の研究機関。「火砲」「機械工学」「電子工学」「一般装備」「技術効率」となんでもござれ。
- にとりに限ったことではないが、研究機関の画像は人間の画家が想像で描いたものであるため、本人とは微妙に異なっている場合が多い。
- ユンナン製の粗悪シャンプーにより、一時顔グラがえらいことになったが、無事元通りに。「ユンナン許すまじ!!」東方きょうさんとう始まって以来の大シュプレヒコールがコメで展開された。情報操作?ナニソレ?おいしいの?
- パチュリー・ノーレッジ(ぱちゅりー のーれっじ)
- スキル8の研究機関。明らかにICBM要員だが、果たして開発できる日は来るのだろうか。
- アリス・マーガトロイド(ありす まーがとろいど)
- ボクオーン。将軍兼研究機関。しかしにとりの下位互換である。
- 上白沢慧音(かみしらさわ けいね)
- 解説回に出てきては含蓄のある一言を残して消える。上白沢はクールに去るぜ。
- 裏方、と見せかけて最近は露出が多い。それどころか、スキル4に加えて特殊スキルも揃ったガチの武闘派であることが判明。
- 射命丸文(しゃめいまる あや)
- 境産党の機関紙である境界烏文(ボーダーズトリビューン)の記者兼編集者。政党の御用新聞を執筆していることにジャーナリストとして何か思うところはあるのだろうか。いや、ない。
- ウゲドン・E(れいせん うどんげいん いなば)
- 月の兎・・・じゃねえ! 地下迷宮にお帰り下さい。
- イナバ・T(いなば てゐ)
- ウゲドンと組んで座薬を売りつけようとしてくる。首を刎ねないで下さい。
- 小悪魔(こあくま)
- 一昔前に流行った小悪魔(レッサーデーモン)系女子。
- 三月精
- 陽の光浴びる一輪の花、サニーミルク!
- 月光に冴える一輪の花、ルナチャイルド!
- 星……? 星なんてないよ!
- 東亜重工(とうあ じゅうこう)
- バイオメガをよろしくね!
- 稗田礼二郎(ひだ れいじろう)
- 妖怪ハンターもよろしくね!
- チェン将軍(陳済棠 チェン・ジタン)
- おっさんのほうのチェン。中国国民党の将軍(大将)で、数々の対境産党戦闘を指揮する。
友人であるチャン将軍を慮って蒋介石を殴りつけ上海から撤退させ、自らはその後謎の死を遂げた。と思わせて実は生きてた。死んだのはもう一人のほうのチェン将軍だった。あとロリコンだった。ハローワークに行ったり戦災孤児の面倒を見たりなんだかんだあったが境産党の将軍(中将)として現在は色々と奮闘中。
- 史実では、広東地方出身で、蒋介石と対立する新広西派(HoI2でいう広西軍閥)の李宗仁を支持していた。しかし新広西派も国民党であることに変わりはないため、パラド世界では二人に分裂したものと見られる。政策手腕では、広東省の産業やインフラを整備したことを評価されつつも、占星術や風水といったオカルトを好んだ一面もあったという。
当然ながらロリコンという話はないし、蒋介石を殴ってもいない。1954年、台北市において没する。
余談だが、HoI2においては広西軍閥の貴重な研究チームの一人でもある。スキル3の陸ドク屋。
- チャン将軍(張治中 チャン・ヂゾン)
- 当世界において有数の常識人。中国国民党の将軍(大将)で、多くの戦闘を指揮する。
境産党戦線の背後であるユーリンへの攻撃作戦、中国(人名)暗殺計画を発案するなど、国民党軍部における中心人物の一人であった。蒋介石の信頼も厚く、国民党において当時もっとも大局を見据えていた人物だといえる。でもロリコンのチェン将軍が友人。国境内戦終結後は二人でうろうろしていたが、のちに境産軍の将軍(中将)となる。
- 史実では国民党軍の中心人物の一人。のちに離反して共産党へ参加。1945年の国民党・共産党の会談である重慶交渉では蒋介石・毛沢東といった面々と共に写真に写っているほどの人物である。一説によれば、ソ連のスパイであり、日中戦争の開始を企てた一人ともいうが、定かではない。
チェン将軍との関係は不明だが、奇しくも二人は同じ1890年の生まれであるので、接点があった可能性はある。あったとしても年上か妹かなんて話はしてないだろうが。1969年、北京にて没。
境産党外の東方キャラ
- 八坂神奈子(やさか かなこ)
- 「権威主義者」の大日本帝国国家主席。中国大陸を侵略している時点でタカ派には違いないが、政治的判断を下せるバランス感覚を持ったタカ派である。
- 境産党と開戦するに至り、中国本土強襲により一太刀浴びせはしたものの、後続が続かず幾分か失地しての和平を結ばされることとなった。敗戦の責任を取る形で元首の座を降り、統合参謀総長へと就任した。
- 洩矢諏訪子(もりや すわこ)
- 「社会保守派」の統合参謀総長であり、大日本帝国陸軍の大陸派遣軍指令。過激派で外敵への応対が神奈子よりも苛烈だが、それは身内への愛情の裏返しでもある。
- 東風谷早苗(こちや さなえ)
- 外務大臣。神奈子のためと信じ、あらゆる手段を使って侵略を行う、もはや過激派ではない何かである。有り余る信心によって目覚めた伝説のスーパーDAI-HON-EI。
- 中国戦において命令無視や独断が多発したため一時期憲兵により拘束されたが、神奈子の鉄拳により(少なくともグラは)きれいな早苗に生まれ変わった。引責辞任をした神奈子の後を継ぎ、マッポーの世に降り立ったアイドル元首として日本国民を導くこととなる。
- 比那名居天子(ひなない てんし)
- 「スターリン主義者」のソビエト連邦国家主席。裕福層が社会主義に目覚めることはままあるらしいが、天人は共産主義に目覚めてしまった。しかし、ヒナナーニンという呼び方はどうかと思わないでもない。
- 風見幽香(かざみ ゆうか)
- USC。某国の要人に花をプレゼントして回っているドS(しんせつ)妖怪。
- 脳への生け花を趣味としているところから、愛読書は恐らく多重人格探偵サイコであると推測される。
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