桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!とは、任天堂から今冬発売予定のニンテンドー3DSゲームソフトである。
1988年にハドソンよりファミリーコンピュータソフトとして発売された第1作から続く、ロングセラーゲームシリーズ『桃太郎電鉄』の一作。
2016年9月1日に、任天堂が自社のプロモーション用ウェブ番組「Nintendo 3DS Direct」および公式Twitterで開発中であることが公開された。この発表は「もう桃太郎電鉄の新作は出ないのではないか」と思っていた人も多かった日本中のゲームファンに驚きを与えた。その理由については下記の「発売までの経緯」の節を参照。
制作の中核となるのはこれまでのシリーズと同じく、桃鉄シリーズの生みの親であるさくまあきら。その他、シリーズ第一作の『桃太郎電鉄』や第二作『スーパー桃太郎電鉄』に関わっていた桝田省治も、二十数年ぶりに桃鉄の開発に参加している。
キャラクターデザインは現代に合わせた新しいものに変更されており、これまでのシリーズとの目立った大きな違いとなっている。ただし、土居孝幸による榎本一夫をモデルにした貧乏神の絵はこれまでのシリーズそのままとなっている。
「カード」「歴史ヒーロー」はシリーズ過去最大数に増加しており、名産怪獣も増えている。
ゲーム機向け作品では2010年12月に発売された『桃太郎電鉄WORLD』以来約6年ぶり、携帯電話機アプリ作品を数えても2012年2月に配信された『桃太郎電鉄TOKAI』以来4年ぶりの新作である。
『桃太郎電鉄』はこの「TOKAI」まではシリーズ各作品の間に2年以上間をおいたことがないほとんど毎年出ている人気シリーズだったので、妙に間隔が開いていることがわかるだろう。これには様々な事情が絡んでいる。
まず、2011年3月11日に東日本大震災が発生した。この大災害を受けて、開発中だったWii版『桃太郎電鉄2012(仮)』の開発中止が決定する。さくまあきらの公式サイト内の日記では、「被災地に、物件がないのは、悲しすぎるし、何事もなかったように、いままでの物件が堂々と登場するのも変だ」と理由が言及されていた。
だがこの時点ではあくまでこの一作品の中止であったし、その後も「東北復興編」が開発されていた。
しかし2011年にハドソンはコナミの完全子会社となっていたが、2012年にコナミに吸収合併され会社としては消滅。合併当初は「その後もハドソンブランドは継続する」とのアナウンスもあったが、ハドソン時代のスタッフの退社などもありブランドはそのまま自然消滅した。そんな経緯の中で、さくまがコナミからの対応に不信感を抱くなどの軋轢が生じ始め、さくまの日記などでは「桃太郎電鉄の新作がなかなか出せないのはコナミ側に問題があるためだ」と匂わせるような発言もあった。
そしてついには2015年6月にはさくまの公式Twitterで、コナミとの確執を露わにしつつ「ここに桃太郎電鉄は、正式に終了します」という発言がなされた。さらに、「東北復興編はもう完成していただけに残念です。」と、「東北復興編」をお蔵入りにすることを決定したかのようなツイートも行われた。
コナミからはこの宣言に対して終了を否定するアナウンスもなされた。だがその中の「弊社も長年かけて育ててきた大切なタイトルですので」というハドソン時代の事を無視しているともとれる文章がさくまの神経を逆撫でしたようで、「ゲームファンなら、誰も嘘と気づくようなことを平気で言える会社だと、みんなにわかってもらえて気がすんだ。さよなら、桃鉄。」とまでツイート。
これは制作者と発売企業との信頼関係が決定的に壊れていることを示す宣言であり、そしてゲームファンに「桃太郎電鉄シリーズはもう終焉を迎えてしまった」と考えさせるには十分な言葉だった。
そんな出来事からシリーズに関する発表がないままに一年以上経過した頃に、これまで基本的にはシリーズと無関係だったはずの任天堂からの上記の発表があったわけで、ゲームファンにとってはまさに驚きのニュースとして受け止められたのである。
その発表映像内で代読されたさくまあきらからのメッセージによれば、多数の桃鉄新作リクエストの声をもらったこと、テレビ番組[1]で桃鉄ファミリーの芸人たちが集まって盛り上がったこと、さらに東北大震災や熊本地震への復興支援を桃鉄でやりたかったことなどが、復活の理由であるという。
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最終更新:2025/12/08(月) 21:00
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