泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞ 単語


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泣くぞ すぐ泣くぞ 絶対泣くぞ ほら泣くぞとは、ゲーム「ファイナルファンタジーX」の作中に登場するセリフである。

作中でこのセリフは2回発せられるが、それぞれの背景を理解したうえで聞くと、全く印象が異なるセリフとなっている。

1回目:大嫌いなオヤジ

幼い頃のティーダは、父・ジェクトのことが嫌いであった。

ジェクトはこの世界で人気のスポーツ「ブリッツボール」のプロ選手であり、世間では絶大の人気を誇っていたが、家では事あるごとに息子のティーダをからかっていた。ティーダはそんなジェクトを尊大で嫌味な父親だと嫌っていたが、ジェクトに何か言われても反論することすらできずにいた。
そんなある日、ジェクトはブリッツボールの練習中、忽然と姿を消してしまう。「嫌いだ」という感情さえ伝えられないまま…

それから10年の時が経ち、成長したティーダはブリッツボールの選手としてデビューし、早くもチームのエースとして注目を浴びていた。その日もブリッツボールの試合に臨み、観客を沸かせていたティーダ。だが会場の熱気が最高潮に達した瞬間…街に巨大な魔物『シン』が現れ、パニックの中ティーダは『シン』に飲みこまれてしまう。

気がつけば、ティーダは異世界「スピラ」に飛ばされていた。そこは、『シン』の破壊活動が繰り返され、人々はそれに怯えながら暮らす…そんな世界であった。
紆余曲折を経て、南の島ビサイドに流れ着いたティーダは、そこで弱小ブリッツボールチームのキャプテン・ワッカと、『シン』を倒すために旅をするという女性・ユウナと出会う。成り行きでワッカにブリッツボールチームに誘われたティーダは、試合の出場とユウナの護衛を兼ねて、彼らと共に旅立つことになった。

その旅立ちの前日の夜、ティーダは奇妙な夢を見た。夢の中で2人の女性に旅に誘われ、両手に花の状況につい鼻の下が伸びるティーダ。だがそこにジェクトが現れ、ガキのくせに女と旅など1000年早い、とティーダをからかう。次の瞬間、ティーダは10年前の幼い姿に戻り、何も言い返せずにうずくまってしまう。
追い打ちをかけるようにジェクト

泣くぞ すぐ泣くぞ
絶対泣くぞ ほ~ら泣くぞ!

と馬鹿にすると、ティーダ

大ッキライだ!!

と叫び…そこで夢から醒めるのであった。


以上のやり取りは夢の中で行われたものだが、幼い頃のティーダは実際日常的にこのようにしてジェクトにからかわれていたものと思われる。夢の中でティーダが幼児退行していたのは、父への感情が10年前のまま止まってしまっていることの象徴であろう。

2回目:不器用なオヤジ

ネタバレ注意 以下の内容は、ネタバレを含んでいます。
それでも問題ないという方だけ下へスクロールしてください。

ユウナと共に『シン』を倒す旅に出たティーダは、その旅の途中で父・ジェクトの行方を知ることになる。

10年前に行方不明になったあの日、ジェクトが自分と同じようにスピラに飛ばされてきていたこと。
その後ブラスカ・アーロンと共に『シン』を倒すために旅をし、最終的にこれを達成するものの、ジェクトは新たな『シン』となってしまったこと。
そして…嫌味のように思えた父が、本当は誰よりも息子のことを愛していた、ということも。
父の不器用さに隠れていた本当の想いを知り、旅を進めるにつれてティーダの心境にも変化が訪れていた。

その旅も最終局面に入り、『シン』を止めるためその体内に突入したティーダ達一行は、その最深部でギリギリ理性を保ちながら佇むジェクトと対面する。
10年ぶりに再会し、ぎこちない挨拶を交わすジェクトティーダ親子。ジェクトティーダの姿を見るや、

へっ! 背ばっか伸びて
ヒョロヒョロじゃねえか!

ちゃんとメシ食ってんのか
ああん?

と一度罵ってみせた後、

でかくなったな

と、その成長を素直に称えた。だが、親子として心を通わせあうのに残された時間は、もはやあまりにも少なすぎる。
いろいろ話したいことはあるはずだった。だがその後の会話が続かず、あと少しで心の底から『シン』に支配されてしまうことを悟ったジェクトは、少しばかり言葉に迷った後、

ケリ つけっか

と切り出す。10年経っても不器用なままの父親に、声を震わせながら

オヤジ

……ばか

と振り絞るティーダ。これにジェクト

それでいいさ

と応え、ティーダに自分を止めるように言った後、力を解放。

直後、巨大な怪物に変身し、一行と対峙する。

すぐに終わらせてやるからな!

さっさとやられろよ!

スピラを『シン』の恐怖から解放するため、『シン』に支配されたジェクトを救うため、そして息子として父を越えるため…ティーダジェクトに挑むのであった。


激闘の末、ティーダジェクトを倒した。ジェクトは人間の姿に戻り、力尽きて倒れこむ。思わず駆け寄るティーダ

泣くぞ すぐ泣くぞ
絶対泣くぞ ほら泣くぞ

あの時と同じように、ティーダをからかってみせるジェクトティーダは涙を浮かべながら

……だいっきらいだ

と返す。だがティーダはもう知っていた。ジェクトのその言葉は、父なりの激励だということを。

ジェクトは最後に、『シン』の完全消滅をティーダ達に託し、散っていった。

初めて……思った

あんたの息子で……よかった

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関連項目

  • ファイナルファンタジーX
  • ティーダ
  • ジェクト
  • 涙腺崩壊
  • ファイナルファンタジーの関連項目一覧

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