浜渦正志とは (ハマウズマサシとは) [単語記事]

浜渦正志（本名：濵渦正志）とは、ゲームミュージックの作曲家である。元スクウェア・エニックス所属。

概要

音楽家の両親のもとでドイツ・ミュンヘンにて出生し、幼少より合唱団に所属。東京藝術大学の声楽科に進学するなど、特に西洋音楽の造詣は深い。

その影響は楽曲にも色濃く出ており、ヴァイオリンやピアノを基調とした転調の多いテクスチュアはしばしばゲームのBGMらしくないと評される。

多彩なアレンジ力には定評があり、『サガフロンティア2』では少数のテーマメロディが全編に渡って様々にアレンジされて登場するというゲームミュージックとしては斬新な手法を用い、『ファイナルファンタジーX』ではピアノコレクションの全編曲を務めている。

またクラシック的な作風の一方、『アンリミテッド:サガ』のサントラDISC２に代表されるフュージョン・テクノなどの打ち込み音楽への傾倒も多く見られる。

「普段、クラシック系の人間やと思われてるけど、本来はこっち系やったりするんよね」とは本人の談。

また、担当した作品に恵まれないことで一部では有名である。

実はFFのFC第一作からやっているかなりの古参ゲーマーでもある。元々植松氏がFFの代名詞であり、畏敬の対象だったことから、FF13のコンポーザーに抜擢されたときはえらく感動していた。最近植松とは担当したFFのコンサートを開いた。浜渦は来れないファンのために「今ではDVDでも実写と見まごうほどの迫力がある」とフォローしたが、「それじゃあどこもコンサートなんて出来ないじゃん」と植松に突っ込まれていた。

尚、イギリスの大手ゲームサイトであるGolden Joystick Awardsにおいて、FF13は日本唯一でサントラ部門を受賞した。浜渦が世界に認められた証であろう。

2010年にスクウェア・エニックスを退社。その後も『FF13 オリジナル・サウンドトラック-PLUS-』のリリースや、「ファイナルファンタジーXIII-2」の音楽（水田直志・鈴木光人との共作）を手がけたりと、引き続き同社の作品には携わっている。

ユニット「Imeraut」を結成、同名のEP『Imeraut』をiTunes Store等でダウンロード配信している。Imerautの楽曲や、これまで携わったゲームの音楽で、国内外を問わず積極的にコンサートを開催している。

ちなみに「FF13がサガフロ2以来の代表作になりました」と述べているため、暗にクソゲー担当であることはやや感じてかもしれない。