漆黒のヴィランズ

漆黒のヴィランズとは、ファイナルファンタジー１４の拡張ディスク。今作で通算３枚目の拡張になる。2019年7月2日発売。英題はSHADOWBRINGERS。

ストーリー

エオルゼア同盟とガレマール帝国の戦争が始まる中、原因不明の意識不明の状態に陥る暁の血盟の仲間達。
主人公である光の戦士は、暁の仲間を取り戻すため水晶公と呼ばれる謎の人物の召喚を受け鏡像世界である第一世界へと旅立つことになる。
第一世界、そこは光の氾濫によって夜の闇が奪われ罪喰いという怪物が跋扈する闇無き世界であった。
第八霊災、水晶公の思惑、ハイデリンとゾディアークの正体、アシエンの正体。
その真実がついに明かされる。

概要

FF14は本作で３作目の拡張となる。今作で当初の予定であったハイデリン・ゾディアーク編のシナリオの８割に到達するとされている。今作を購入することで、蒼天のイシュガルド、紅蓮のリベレーターのプレイ権も得ることが出来る。

蒼天のイシュガルド、紅蓮のリベレーターと同じく今作でもRPG一本分のシナリオ、フィールド、BGMの追加が行われている。それに伴いレベルキャップも８０まで解放された。

今作は光の氾濫によって滅びゆく第一世界という特殊な舞台を中心に広げられる。絶望的な第一世界の世界観、新生編から敷いてきた世界の核心に迫る伏線の多くを回収する手腕、魅力的なキャラクター、新生編からの冒険の全てが収束するクライマックスと豪腕かつ魅力的なシナリオは、MMOの枠組みを超えてRPG史に残る名シナリオとして絶賛の声を受けている。

クエスト中のムービーの演出が大幅に強化されている。もはやほとんどオフゲーのようなキャラクター動作が見られる。

新ジョブとしてガンブレイカーと踊り子が追加された。ガンブレイカーはFF8のようなガンブレードを使うTANKロール。踊り子は味方に強いバフを付与するレンジDPSとなる。

新システムとしてフェイスが追加された。暁の血盟などのNPCと共にIDを攻略するというシステム。これによって、シナリオ攻略時にパーティ募集をする必要がなくなり、オフゲーのようなプレイが出来るようになった。（ただし対応しているのは漆黒IDのみで、ボスなどの討滅戦は通常通りPTで挑む）

新たな武器育成コンテンツとして、セイブ・ザ・クィーンが実装。従来と同じく５．５まで武器を強化していくことになる。シナリオはFFTの松野泰己が担当。紅蓮のリベレーターにおけるリターン・トゥ・イヴァリースの続編という扱いになっている。

つよくてニューゲームというプレイヤーキャラのままで蒼天編、紅蓮編、漆黒編のクエストをやりなおすモードが追加された。
新生編は５．３で対応予定。この際に新生編のメインクエストの改良が行われるとアナウンスがあり、新規に向けて弱いポイントだった新生編が面倒という意見に対して対策が取られる予定。

全世界登録アカウント数１８００万を突破した。またアクティブプレイヤーが１００万人を超えるなどプレイ人口が過去最大となった。
時間が経つごとに人口が先細りしていくMMOにおいて、新生から７年近く運営しているMMOの人口が過去最大になるという事態は異例と言う他ない。
さらに根性版FF14の事を考えれば、最悪の評価だったゲームをここまで立て直したという事実は、ゲーム史に残る記録である。

余談であるが新生編のアライアンスレイド『クリスタルタワー』は本作を楽しむためには半必須となっており、クリスタルタワーをクリアしてから漆黒編に入ることが推奨される。５．３では漆黒編前に前提クエに追加されることがアナウンスされた。

P/Dは引き続き吉田直樹が務めている。

メインクエスト

意識不明になった暁の血盟の仲間達を救うため水晶公と呼ばれる謎の人物に第一世界に招かれて冒険をすることになる。
そこは光の氾濫によって夜の闇が奪われた光の世界だった。光の戦士は闇の戦士となって、夜の闇を取り戻すために今世界の核心に迫る冒険が始まる。

光の氾濫

１００年前に起こった光の戦士と呼ばれる大罪人達が世界の闇を司る『影の王』を殺した事によって、世界に光が溢れた。光に飲み込まれてしまった場所は生命が生存することが出来ない無の大地となり、第一世界は既にこの光の氾濫によって９割が失われてしまっている。

罪喰い

光の氾濫で光に飲み込まれた無の大地から発生した存在。理性はなくエーテルだけを食らう。また罪喰いに殺されたものは罪喰いとなる。現在、第一世界の住民たちが直面する直接的な問題となっている。
さらに罪喰いの上位存在である大罪喰いは、倒しても倒した人間の体を侵食し新たな大罪喰いとして新生する能力を持っている。

ミンフィリア

『光の巫女』と呼ばれている少女。かつて光の氾濫によって世界の全てが飲み込まれるのを防いだ聖女ミンフィリアの生まれ変わりとされており、ユールモアに軟禁されていたが現在は行方不明。もしもしでお馴染みのミンフィリアとの関係は作中とは……。

水晶公

１００年前突如現れたクリスタルタワーを中心にして出来た都市クリスタリウムの指導者。主人公、および暁の血盟を第一世界に召喚した人物。体の半分がクリスタル化しており、顔はフードで隠している。その正体と真意は物語の後半にて明かされる。

第八霊災

やがて原初世界で起こりうる第八の霊災。この第八霊災を止めるために主人公を第一世界に召喚したと説明する。

ソル・ゾス・ガルヴァス

ガレマール帝国初代皇帝。その正体はアシエンであり、現在はソル帝のクローン体を素体に転生して第八霊災を起こすべく暗躍している。

希望の園エデン

漆黒のヴィランズにおけるレイド。
例年通り三部作で、現在は『覚醒編』と『共鳴編』が実装されている。
属性を失った大地に属性を取り戻すという物語。ゲストキャラクターデザインに野村哲也を招いており、ガイアとレイドの大トリを飾るボスのデザインをすることが告知されている。
今作もシナリオを楽しむためのノーマルと腕試し用の高難易度零式が存在している。
FF8の懐かしいBGMがFF14でアレンジされる他、新生編からやってきたプレイヤーには懐かしいキャラクターが登場する。

YoRHa:Dark Apocalypse

DOD、ニーアシリーズで有名なヨコオタロウとそのプロデューサーである斉藤陽介をゲストに招いて作られるアライアンスレイド。
FFシリーズによらない作品を跨ぐコラボをアライアンスレイドに持ってくるのは異例である。
こちらも例年通り三部作予定。
BGMもニーアシリーズから持ってきている他、FFとニーアの楽曲をミックスアレンジした新曲まで用意されている。
ヨコオタロウらしく「FF14プレイヤーからは怒られるかもしれない」と漏らすようなエッジの効いたシナリオになる予定。

関連動画

関連リンク

• https://jp.finalfantasyxiv.com/shadowbringers/

関連項目

• FF14
• 蒼天のイシュガルド
• 紅蓮のリベレーター
• 吉田直樹
• 祖堅正慶