無電柱化 単語


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ムデンチュウカ

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無電柱化とは、地中に電線類を埋め電柱の無い地域を作ることである。

概要

元の名称は「電線類の地中化」である。平成11年1月29日に「生活空間の拡大等のための電線類の地中化の推進」という題で産業生産計画の一つとして閣議決定されたことが始まりである。

なお、この時点で「欧米の主要都市と比較して遅れている」という認識がある。年号が変わるほど時間が経ったが依然無電柱化は遅々として進んでいないのが現状である。

手法

キャブシステム

キャブ(CAB)はCableBoxの略である。各種ケーブルをU字型構造物に収めて蓋をする方式。構造物は縦横150cmほどで、かなり大きい。

たいていの場合、歩道の下を利用する。

電線共同溝

C.C.BOXとも呼ばれる。キャブシステムと異なり、電線類をそのまま埋設する。

最近はキャブシステムよりこちらのほうが主流。

軒下配線

電線を家屋の軒下や軒先を伝わせる。要するに家屋が電柱の代わりになる。

漏電などで家屋が被災する可能性がある、盗聴が電柱のときと比べてやりやすい、施工する家屋全てから許諾をもらう必要があるなど問題点が多数ある。

裏配線

無電柱化したい道路から電柱を取り除き、裏道に電柱を立てる。裏道が無い場合は私有地に立てる。

私有地に立てる場合は当然許諾が必要である。

利点

無電柱化することで得られる利点は以下の通りである。

  • 景色の景観が良くなる
  • 車・歩行者双方にとって快適で安心な通行空間が確保できる(両者の間隔を広げられる)
  • 災害に強い

進んでいない理由

進んでいない理由は以下のものが考えられる。

  • コストが高い
  • 電線の管理者との調整が困難
  • 地上機器(変圧器など)の置き場が無い
  • 既に埋設物があり位置取りが難しい
  • 工事期間が長い

資金の問題もあるが、それ以外の問題も大きいためなかなか進められないというのが現実である。それこそ一度更地になるようなことが起きない限り一気に進めることはできないのだろう。

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関連項目

  • 電柱

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