界塚伊奈帆とは、2014年7月から放映中のオリジナルTVアニメ「アルドノア・ゼロ」の登場人物である。CVは花江夏樹。
地球人と火星人の戦いが描かれている本作では、主人公が3人設定されている。界塚伊奈帆はその3人の主人公の1人であり、地球生まれ・育ちの純粋な地球サイドの人間である。
2月7日生まれ、15歳(一期)→17歳(二期)、身長164cm(一期)、AB型。
ちなみに、残る2人の主人公のうち、アセイラム・ヴァース・アリューシアは火星生まれ・育ちの純粋な火星サイド、スレイン・トロイヤードは地球生まれ・育ちであるが現在は火星人のもとに身を寄せるどっち付かずの人物である。
親族に実姉の界塚ユキがいる。母親はヘブンズフォール被災時、軍人であった父親はその際の遠征によって死別している。当時伊奈帆は生まれたばかりであり、この為彼には両親との思い出が無い。(EXTRA EPISODE 02)
姉のことは普段のだらしない姿はペニビア(怠惰の女神)と揶揄するものの、彼女の思い出のだし巻き卵を作れるよう努力したり、ニロケラス撃退戦前に貼ってあった応援メッセージの付箋をお守り代わりに持ち続けるなどとても大事に思っている。
本編開始時点では、姉の界塚ユキと2人で日本の新芦原(しんあわら)市に暮らし、市内の高校に通う。
クラスメートにはカーム・クラフトマンや幼馴染の網文韻子らがおり、このうち韻子とは学年主席の座を競う間柄でもある。
彼の特徴を語る上でまず欠かせないのが、ずば抜けた冷静沈着さである。そのずば抜け具合はもはや異常とも言えるレベルであり、突如ミサイルが飛翔してこようが、町中で声をかけた少女にいきなり宇宙CQCで組み伏せられようが、表情も口調もほとんど変化せず淡々としている。彼のそんな冷静さは第1話から存分に発揮されており、該当のシーンでは「冷静すぎるだろ!」という視聴者からのツッコミが大量に飛び交うほどである。
しかし、彼は決して感情が欠落しているわけではなく、単に喜怒哀楽の感情が表に出て来ないだけである。彼の感情はわずかな作画の変化や声優の細やかな演技でしっかりと表現されているので、そこに注目しながら本編を視聴すると、このキャラクターに対する理解が深まるだろう。
また、彼は観察・分析力もずば抜けている。第2話では、敵に追い詰められ絶体絶命の大ピンチという状況で敵の武装の特性を冷静に見抜き、さらにそれを利用することで窮地を脱するというファインプレーを見せた。それ以降も作戦立案に携わり、度重なる危機からの脱出に貢献している。
カタフラクトの操縦技術・実戦での度胸も凄まじく、ビームサーベルをタクティカルスーツでワザと受け止める、対空機銃の嵐の中に先行して降下する、氷結空間にグレネードの爆風を浴びながら切り込むなど、常人では躊躇うような戦術を涼しい(ように見える)顔で実行する。
上記性格・分析力は幼少期からのもので、自ら図書館の蔵書やインターネットを閲覧することで知識を蓄えていったようである。
当時はその性格のため周囲から浮き、トラブルに見舞われることもあった。(EXTRA EPISODE 02)
年齢と共に周囲に受け入れられた様で、物語開始時点でカームらと友情を育んでいた。
一人称は僕で、姉をユキ姉(数年間暮らした児童養護施設での名前+兄or姉づけで呼ぶ習慣の名残)、親しい友人は呼び捨てで呼び、それ以外の人物はさん付けか階級・役職付けで呼ぶ。
開戦以前の生活では家事全般を取り仕切っていた。これは姉との二人暮らしを始めた時点でユキの家事能力(少なくとも料理に関しては)が壊滅的であり、幼い伊奈帆が自主的に行い始めたためである。
彼女に対しては周囲とはまた違った形で特別視をしており、その正体が皆に知れた以降も変装時に名乗った偽名である「セラムさん」と呼び続ける。
4話の時点でかなりセラムを意識しており、火星騎士の襲撃に立ち向かおうとする彼女に「ここにいて」と力強く言って引き止め、自ら敵の足止めに向かっていった。(その上最初はタイマンでやる気だった)
戦闘後韻子かららしくないと言われる程の無茶であり、本人も自覚があったようである。
その後も艦内の案内をしたり、空と水の青い理由を解説する、単独行動をとるエデルリッゾを見てセラムの身を案じるなど、相当彼女を気にかけていた。
12話・セラムが凶弾に倒れ自らも重傷を負った極限状態の中で、彼女に対して抱く思いが恋慕であることに気付く。その直後にセラムは火星側に連れ去らわれ、離れ離れになってしまうのであった。
彼女から感謝を述べられた際に、「戦争ですから」といってぶっきらぼうに誤魔化そうとするあたりに、年相応の可愛げがあると言えるのではないだろうか。
表情の変化が小さく、淡々と敵を撃破している(ように見える)様から無感情・最強系・無敵と言ったネガティブな意見がある一方で、所々で見せる小さいけど確かにある感情の変化を捉えた意見や、戦闘の度命がけで作戦を実行している所に理解を示す意見もあり、非常に賛否の別れるキャラと言える。
概要にもあるように声に込められた変化やささやかな表情の違いに注目してほしい所である。
しばしば最強系と言われてしまう彼であるが、個人の技量で楽勝したような戦い一つもはなく、いずれも首の皮一枚と言っていいほど危険と隣り合わせなものである。
増援のタイミングが僅かでもずれていたら死んでいた場面が少なくとも三度はあり、また仲間(時には敵とも)と連携することで突破口を開く事も多い。
もっとも、自身の戦術を頼みにした命懸けの個人特攻で、勝ちをもぎ取った戦いもあるのは間違いないのだが。
以下ネタバレにつき反転表示
ノヴォスタリスクの攻防においてスレイン・トロイヤードに銃撃され、重篤な状態に陥る。
設備の整った場所で治療を受けなくてはならない状態であったが、アセイラム姫の心肺停止によって戦艦デューカリオンは沈黙してしまい、搬送もままならなくなってしまっていた。
だが奇跡ともいえる偶然によって伊奈帆にアルドノア起動権の移譲(アセイラムへの人工呼吸説と、彼女の返り血説がある)がなされており、同艦を再起動させることで無事に搬送された。
19か月後の二期ではデューカリオンの起動者となり、同艦の「有能な急所」として戦線に赴くこととなる。
銃撃によって失われた左目は機械化されており、情報解析か照準補正といった機能を持つと思われるが詳細は不明。
階級は少尉。
アセイラム姫の演説を聴く中、「光を曲げるほどの水と空気」という一言から偽物であることを察している。
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最終更新:2025/12/06(土) 22:00
最終更新:2025/12/06(土) 21:00
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