異修羅とは (イシュラとは) [単語記事]

全員が最強。

全員が英雄。

一人だけが、勇者。

異修羅とは、珪素による長編小説である。

概要

小説
異修羅
作者	珪素
イラスト	クレタ
出版社	KADOKAWA
レーベル	電撃の新文芸
掲載	カクヨム小説家になろう
掲載期間	2017年6月-
巻数	既刊8巻（2023年10月時点）
漫画
作画	メグリ
出版社	講談社
レーベル	月刊少年マガジンコミックス
掲載	週刊少年マガジン
掲載期間	2021年3月-
巻数	既刊2巻（2021年12月時点）
アニメ
監督	小川優樹
制作	パッショーネ
放送期間	2024年1月-
話数
小説・漫画・アニメテンプレート

魔王が殺された後の世界を舞台に、種族もジャンルも様々な最強主人公達が"勇者”の称号を懸けて激突する異世界バトル群像劇。
カクヨムにて連載されたのち、電撃文庫より「電撃の新文芸」レーベルで書籍化された。書店で探す場合、単行本カテゴリのため文庫本のコーナーにはないことに注意。他社で言うなら「幼女戦記」あたりと同じ所である。

web版は修羅と呼ばれる強者達それぞれを主役としたエピソードがオムニバス形式で進行し、その後でトーナメント本戦編が始まる構成を取っていたが
書籍版では10万字以上の加筆により、本編の事実関係をそのままに「予選」に位置付けられるエピソードや新たなキャラが追加されている。

なお、原作者による告知ツイッターを担当する「もちもちのアヤキ」なるキャラクターは本編に一切登場しない。

　

ストーリー

地平の全てを恐怖させた世界の敵、“本物の魔王”を、何者かが倒した。
人類は滅亡を免れたが、魔王の残した爪痕はあまりにも大きかった。

疲弊した社会や人々の心。共通の敵を失ったことによる混乱。魔王に対抗する形で生まれた兵器や強者達もまた、今や脅威となって世界をさまよっている。
唯一残った人族の国家『黄都』は世界をまとめ上げる象徴を探したが、魔王を倒した"勇者”はその名も実在も知れぬままである。
恐怖の時代が終息した今、その一人を決める必要があった。

黄都が発表したのは、"魔王を殺せたかもしれない強者"による御前試合。
そこで勝ち進んだ一人が、『勇者であった』ことになる。

かくして黄都を目指して強者たちが集う。
一目で相手の殺し方を見出す異世界の剣豪、音すら置き去りにする神速の槍兵、
伝説の武器を三本の腕で同時に扱う鳥竜の冒険者、一言で全てを実現する全能の詞術士、
不可知でありながら即死を司る天使の暗殺者……
剣鬼から政治家まで、合計16名の修羅。

果たして勝ち残るのは誰か。混沌を極める世界の行く末は。
"勇者”はこの中にいるのか。"本物の魔王”とはいったい何だったのか。
謎と陰謀が渦巻く世界で“本物”を決める激闘が今、幕を開ける――。

主要登場人物

修羅

柳の剣のソウジロウ

剣豪（ブレード）。人間（ミニア）。

異世界から現れた最強にして最後の剣豪。
能力は、つぶれた刃でも鉄を斬るほどの刀剣の絶技。
そして、一目で相手の殺し方を見出す、予知能力の域に達した超直観。

星馳せアルス

冒険者（ローグ）。鳥竜（ワイバーン）。

この世界の伝説を尽く踏破した鳥竜の冒険者。
能力は、冒険で手に入れた超常の力を宿す伝説の武器、道具そのもの。
そして、それらを三本の腕で組み合わせて扱う《全種の武器と道具》に対する異常な適正。

世界詞のキア

詞術士（ウィザード）。森人（エルフ）。

世界に、そして神に最も愛されているエルフの少女。
能力は、全能。たった一言で、天候や地形までも支配する果てのない出力を擁する詞術を放つ。

静かに歌うナスティーク

暗殺者（スタッバー）。天使（エンジェル）。

創世の時より存在する天使の暗殺者。
能力は、不可知と即死の権能。自身が付き従う通り禍のクゼ、彼一人にしか知覚されない。
そして、クゼの命を狙うものに超常の短剣による確実な死を与える。

窮知の箱のメステルエクシル

生術士（クリエイター）・工術士（アーキテクト）。機魔（ゴーレム）・造人（ホムンクルス）。

必然の論理に無敵を保証された奇跡のゴーレム。
能力は無限再生。どれだけ破壊されようとも必ず再生し、蘇るたびに自らの死因への対抗策を編み出す。
重火器の作製も可能。

地平咆、メレ

弓手（アーチャー）。巨人（ギガント）。

村の守り神として親しまれる巨人の弓兵。
能力は射撃。地平線の果てから地形すら変えてしまう程の威力の矢を、超絶の精度で放つ。
どんな相手であれ、一方的な蹂躙を可能とする。

おぞましきトロア

魔剣士（グリムリーパー）。山人（ドワーフ）。

魔剣を持つ者を殺し奪い去る、血塗られた怪談の魔剣士。
能力は魔剣憑依。超常の力を宿す魔剣に自我をゆだねることにより、全魔剣の奥義発動を可能とする。
無数の魔剣を所有し、同時に扱える。

黒曜、リナリス

斥候（スカウト）。血鬼（ヴァンパイア）。

屋敷に住まう美しきヴァンパイア。
能力は感染支配。ヴァンパイアの特性として、傷口や粘膜に接触することでその者を支配することが可能。
その中でも逸脱した存在である彼女が有する能力とは――

絶対なるロスクレイ

騎士（ナイト）。人間（ミニア）。

人族統一国家、黄都が誇る最強の英雄。
能力は正統に極めた剣術と詞術。積み上げた実績から民の絶対的な信頼を得ている。
何者であれ、彼と対峙したものは英雄に倒されるべき邪悪に成り果てる。

冬のルクノカ

凍術士（サイレンサー）。竜（ドラゴン）。

英雄たちの終着点、伝説のドラゴン。
能力は、凍術。彼女のブレスは、視界に広がる景色全てを凍結させ、永久凍土へと変える。
世界に“冬”をもたらした。

無尽無流のサイアノプ

武闘家（グラップラー）。粘獣（ウーズ）。

未だ敗北を知らぬスライムの武闘家。
能力は武術。自由に変化する身体構造のため打撃、投げ、絞めの無限の戦闘分岐を持つ。
圧倒的な武術の知識から、相手の構えなどで行動を読むことが可能。

不言のウハク

神官（オラクル）。大鬼（オーガ）。

世界でただ一名、神からの加護を授からなかったオーガの神官。
能力は解呪。世界の前提であり、法則である詞術を完全に消し去る。
厳然たる現実のオーガの力を、疎通なき沈黙のままに振るう。

魔法のツー

狂戦士（ジャガーノート）。種族不明。

“魔王の落とし子”と噂される正体不明の少女。
能力は身体性能。尽きることのない体力と、技の優位すら捻じ伏せる力、
毒や火砲すら意味を成さぬ防御力をもつ。

逆理のヒロト

政治家（ステイツマン）。人間（ミニア）。

老成した印象を与える灰髪の子供。
子供にしか見えないが、世界最大都市のトップ黄都二十九官達に最も警戒されている。
世界を脅かすその能力とは――

本物の魔王

文字通り地平の全てを恐怖させた最恐の存在。
誰かによって殺され、既に死している。

本物の勇者

上述の『本物の魔王』を倒し、しかしそれを誇りも名乗り出もせずにいる謎の誰か。
その正体はある意味では『勇者』という概念をこれ以上なく体現している。

TVアニメ

2024年1月より放送開始。配信はディズニープラスにて見放題独占配信。

スタッフ

原作：珪素「異修羅」（電撃の新文芸／KADOKAWA刊）
原作イラスト：クレタ
総監督：高橋丈夫
監督：小川優樹
助監督：朝岡卓矢、浅利藤彰、間島崇寛、青柳宏宜
シリーズ構成・脚本：猪原健太
キャラクターデザイン：菊地洋子、高品有桂
モンスターデザイン：反田誠二、飯島弘也
メカデザイン：鈴木勘太
ワールドデザイン：福島達也
美術設定：須江信人、多田周平
背景美術：草薙

美術監督：小倉一男、畠山佑貴
色彩設計：歌川律子
撮影：サンジゲン
撮影監督：井上麻梨
編集：丹彩子、新沼奈美
音楽：得田真裕
音楽制作：KADOKAWA
音響監督：濱野高年
音響効果：中島勝大
音響制作：マジックカプセル
CGアニメーション制作：サンジゲン
アニメーション制作：パッショーネ
製作：異修羅製作委員会

キャスト

柳の剣のソウジロウ：梶裕貴
遠い鉤爪のユノ：上田麗奈
星馳せアルス：福山潤
静寂なるハルゲント：大塚明夫
警めのタレン：朴璐美
鵲のダカイ：保志総一朗

夕暉の翼レグネジィ：森久保祥太郎
晴天のカーテ：雨宮天
世界詞のキア：悠木碧
赤い紙箋のエレア：能登麻美子
濫回凌轢ニヒロ：高橋李依
音斬りシャルク：山寺宏一

異修羅単語

概要

ストーリー

主要登場人物