百鬼夜行抄 単語


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ヒャッキヤコウショウ

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百鬼夜行抄とは、今市子による漫画作品である。

『眠れぬ夜の奇妙な話』誌にて1995年から連載開始、その後、雑誌の名前が『ネムキ』となったり雑誌が廃刊になったりしながらも現在も連載を続けている長寿漫画である。現在はNemuki+にて連載中。

概要

妖怪が見える少年飯島律と彼の護法神青嵐の日常を描くホラーテイストの作品。基本的には一話完結のオムニバスで、コメディタッチのものからガチで怖い話まで様々。

ドラマCD、舞台、テレビドラマなどのメディアミックスをしている。

あらすじ

幻想小説家飯島蝸牛(本名は伶)を祖父に持つ少年・律は祖父から受け継いだ霊力によりこの世ならざるモノたちを見ることが出来る。しかしそのせいで周囲から浮いてしまい、孤独な青春時代を送っていた。

霊力のせいで様々なトラブルに巻き込まれる律だが、祖父が残した護法神青嵐によって護られている。しかし、青嵐は、契約によって律を護っているだけで、本当は律が死に契約から開放されることを望んでいるのだった。

登場人物

※以下ネタバレが含まれます

飯島律

 本作の主人公。物語開始当初は高校生だったが、現在は大学生であり、民俗学を学んでいる。祖父から「人と妖かしは過度に関わるべきではない」という哲学を受け継いでおり、怪異に巻き込まれた人をみても自分に関わらない限り放置したりする。霊力のせいで幼い頃から周囲に馴染めなかったため、今でも人付き合いは得意ではない。従姉の司に好意を抱いている。最近一度死んだ。ちなみに元男の娘。

青嵐

 律に付いている護法神。元々は蝸牛の式神だったが、霊力が高い律の将来を案じた蝸牛が律の護りにと遺した。その為、律の命は守ってくれるが律の命令は聞かない。また、律が死に契約が無効となれば自由の身になれるため律の死を望んでいたりもする。現在は、律が死に契約が満了となった為自由な生活を満喫している。

 蝸牛の術の失敗により死んでしまった律の父、孝弘の体に取り付いており、周囲には孝弘として扱われている。

飯島司

 律の従姉。律ほどではないが霊力がある。昔父親とともに蝸牛の庭に入り込んだせいで悪霊に取り憑かれていた。その為非常に暗い性格だったが、律の協力で悪霊から開放された現在では明るさを取り戻している。ちなみにアル中。恋人未満アッシー以上の後輩がいる。

尾白尾黒

 小鳥の姿をした妖怪。飯島家の近所の家に生えている大木に住んでいたが、住処の木を切られた為、家の主人を取り殺し飯島家の桜の木に引っ越してきた。今度は切られることがないよう律を呪い殺そうとしたが、返り討ちにされそれ以降律の家来となる。昔は人間だったが、とある事情で死にかけていた所烏天狗に救われ妖怪にして貰った。二羽の仲はあまりよろしくない。

飯島蝸牛

 本名伶。物語本編では故人だが、青年時代の蝸牛を主人公とした番外編が数編ある。霊力の強さから様々なモノを引き寄せてしまい、結果周囲の人を不幸にしてしまう。その為、幻想文学を書いて孤独に暮らしているが、頼まれて拝み屋のようなことをしたりもする。

飯島八重子

 律の祖母(蝸牛の妻)。霊能力が全くなく、怪異に対して不感症ともいっていい体質。その体質のおかげで蝸牛とも問題なく暮らせた。娘の絹と共に茶道や着付けの教室を開いている。ちなみにスピード狂。

飯島開

 蝸牛の三男で律の伯父。兄弟の中では最も霊力が高かったが、それを活用しようとしたため蝸牛と対立し勘当される。二十歳の時に田舎の地鎮祭に赴いた際トラブルに巻き込まれ、土地神(美人)と共に異界に閉じ込められることになる。(現実世界での)20年後飯島一族によって異界から救い出されるが、肉体はしっかり歳をとっていたせいで外見四十歳精神年齢二十歳という微妙な存在になってしまう。でも、本人はあんまり気にしていない。

 現在はフリーターとして不動産会社でアルバイトをする傍ら霊異絡みの仕事をこなしている。

飯島絹

 蝸牛の三女で律の母。茶道や着付けの教室を開いて生計を立てている。霊力はそれほど高くないが、一方で全ての事情に気づいている節もある。

飯島晶

 律や司の従姉。霊能力はそれなりにある。律の大学での先輩にあたり、一度卒業していたが紆余曲折を経て改めて大学院に入り直した。幽霊と恋人になったり妖怪に迫られたり占い師にモーションを掛けられたりと恋愛運がない。結婚相手恋人募集中。

円照寺の和尚

 ある事件で律たちと知り合いになった和尚。赤ん坊の時に妖異による事件に巻き込まれたことがある。その為霊異絡みの相談に積極的に乗っているが、胡散臭いアイテムを使うためイマイチ信用がない。一応、それなりに霊力はある模様。

赤間

 古くから生きている妖怪。蝸牛を遊び相手として色々なイタズラ(の範疇ですまない場合が多い)を仕掛けて楽しんでいた。しばらく会わないうちに蝸牛が死んでしまっていたため、目下律を遊び相手にしている。司のことが苦手。

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  • 妖怪
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最終更新:2025/12/06(土) 22:00

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