「提督?秋津洲のこと、呼んだかも?」
秋津洲(あきつしま)とは、ソーシャルゲーム「ソーシャルゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクター(艦娘)である。モデルは大日本帝国海軍の水上機母艦(飛行艇母艦)「秋津州」。
CVは未公表。デザインはしずまよしのり(本人がツイッターにて明言した)。
水上機母艦「秋津洲」は、2015年4月末から行われた春イベント「発令!第十一号作戦」の6面目にして最終面である「打通作戦!ステビア海を越えて」の突破報酬として実装された。最終面突破報酬という性格から、ここで取り逃がすと今後しばらくは取得出来ないと予想される。
水上機母艦としては、「千歳」「千代田」以来となる。なお、改装すると軽空母になる千歳姉妹とは違って、こちらは改装すると水上機母艦のままである(といっても五段階改装となるあちらと違って、こちらは現時点では一段階改装のみ)。
ただし、同じ水上機母艦といっても、千歳姉妹とは色々と異なるので、運用には注意されたし。
このように、同じ水上機母艦なのに千歳姉妹と色々違うのは、「秋津洲」は本当のところは「飛行艇母艦」として作られたことを反映していると思われる(詳細は史実を参照)。
現時点では正直言うと「何に使うのか良く判らない」状況である。将来の仕様変更を待つか、愛をもって育てることが求められるといえる。
二式大艇のことは「二式大艇ちゃん」もしくは「大艇ちゃん」と呼んで可愛がっている模様。
ちなみに、「連装砲ちゃん」「連装砲くん」「長10cm砲ちゃん」「二式大艇ちゃん」とそのご主人は、全員しずまデザインである。
太平洋戦争が始まる前から、海軍では広い太平洋を戦場とすることが予想されていた(というか、アメリカを相手にすると必然的にそうなるわけで)。とはいえ、本格的な空母は数に限りがあるし、かといって占領した島に一つずつ飛行場を作るというのも無理がある(米帝じゃあるまいし)。というわけで、日本海軍は海上を滑走路とする水上機の開発にも力をいれていた。しかしフロート水上機(艦これで言えば瑞雲とか水偵とかが該当)ではどうしても機体の大きさに制限を受けてしまうため、大型機となると飛行艇にならざるを得ない。
※瑞雲などのフロート水上機と二式大艇といった飛行艇との違いは、大まかに言えば、「水上で胴体が水に付いていないのが水上機で、付いているのが飛行艇」である。
となると、必然的に飛行艇を補給や整備をする洋上基地が必要となる(滑走路はいらなくても補給と整備は必要だからね)。
というわけで、当初は水上機母艦<神威(かもい)>を改装してみたが、飛行艇用母艦としては性能不足であった。
そこで、昭和14年のマルヨン計画で、新しく飛行艇母艦を建造することになった。
こうして建造された<秋津洲>は、1942年4月29日、神戸川崎重工にて竣工した。排水量は5000tと、5500t級軽巡(球磨型、長良型、川内型)よりやや小さめの大きさとなった(ちなみに、千歳型水上機母艦は12000tである)。
ところが、お世話する方の二式大艇が出来上がってみると、こちらは重量31tという化け物シロモノであり、ウィンチで船上に引っ張り上げることは不可能であることが判り、急遽35tの引き揚げ能力を持つ大型クレーンを装備した。
なお、<秋津洲>は千歳型のように「カタパルトで水上機を打ち出す」ような機能はなく、あくまでも泊地での整備に特化した艦である。というか、そもそも二式大艇を乗せたまま航行すると転覆しかねないので、戦場近くまで運搬する、という使用も出来ない。なので、<秋津洲>は分類上は水上機母艦だが、その性格はどちらかといえば<明石>のような工作艦に近く、戦闘する艦ではなかった。
なお、その後マルヨン計画(昭和17年)に同型艦3隻分の予算が計上されたが戦局の関係で一旦ご破算に。マルキュウ計画で改めて1隻分の予算を立てて建造を開始し、<千早>という艦名まで決まっていたが、こちらも同じく戦局の関係で建造中止となる。……くっ。
ともあれ、竣工した<秋津洲>は横浜鎮守府の所属となり、初代艦長黛(まゆずみ)大佐(後に<利根>の艦長や<大和>の副長も歴任した人である)の発案で独特のストライプ迷彩や偽艦首波(艦首が大きな波を蹴立てて高速航行しているように見せかける白い塗装)を艦に施した。ところが、不時着機の回収任務でガダルカナル島方面に向かったところで、第一次ソロモン海戦に向かっていた第八艦隊から危うく敵と間違えかけられる羽目になる。旗艦<鳥海>に乗っていた大西参謀長から「随分とまたゴテゴテと厚化粧に塗ってきたな」と言われて、黛艦長は「戦闘力の無い艦なので昆虫みたいに保護色に塗ったんですよ」と返している。
また、第二次ソロモン海戦の直前には、<陽炎>に給油したという記録も残されている。「サ~ンキュ!」
1944年になると、日本海軍は<明石>を始めとした工作艦を失い、<秋津洲>も工作艦として前線に投入されるようになった。
そして9月24日、フィリピンのコロン湾にて、給糧艦<伊良湖>と共に米軍の空襲によって沈没した。
1944年11月10日、除籍。
現在、海底にその身を横たえた<秋津洲>は<伊良湖>と同様にダイビングスポット「秋津洲レック」となっている。
戦後、その名は海上保安庁のしきしま型巡視船の2番船<あきつしま>(2013年11月28日竣工)に受け継がれる。巡視船とはいえ、大きさはこんごう型イージス護衛艦と同等の、世界最大クラスの巡視船である。
はえーよホセ
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最終更新:2025/12/06(土) 05:00
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