縦書き (たてが――) とは、文字の中心を縦に揃えた言語の記法。横書きにくらべて現存する言語で常用するケースは少ない。
縦書きは文字の中心を縦に揃えた状態で記述する記法であり、この記法を行う言語は文字体系が縦書きに向いたものとなっている事が多い。例として、日本語 (漢字・ひらがな・カタカナ)、中国語 (漢字)、韓国語 (漢字・ハングル)、ベトナム語 (チュノム) 、モンゴル語 (モンゴル文字) が上がる。中でもモンゴル文字は「横書きができない」文字となっている。
とはいえ、現在は日中韓でも横書き (左横書き) が使用され、ベトナムはチュノムを廃止してクオック・グー (ラテン文字表記) に移行しているため元々の縦書き文化圏でも横書きのほうが多くなっている。そもそもこの記事だって縦書きについての記事なのに横書きで書いてるし。日本においては、戦前にカナモジカイが左横書きを推進していた (カナ・タイプライターの導入もその一環と言われる) が、多くのケースでは右横書きが使用されていた (一文字ずつの右縦書きだとも言われている) 。
日本人は古来より縦書きする際は右から左に行を進めていた (右縦書き)。これは巻物に文字を書く都合上、巻いてあるほうが左に来るので、右縦書きのほうが自然だったという都合であると言われている。漢字文化圏である中国・韓国も右縦書きであった。
よく戦前には右横書きが使われていたという話があるが、スペースが有れば2文字ずつ縦書きするのが一般的であったともいわれ、すなわちこれも厳密には右横書きではなく「1文字ずつの右縦書き」であったということになる。戦後は左横書きが横書きの主流になった。
さて、中国・韓国語では縦書きは日常からほとんど消えているが、日本では文芸関連書籍や漫画で縦書きは未だに生き残っている。とりわけ漫画は右から左に読むようにコマ割りがされており、海外で出版される際には「こっちが表紙だよ」「こっちは最後だよ」と注意書きがされているのは有名であろう。
しかし韓国語では縦書きが必要なケースが生じた場合、伝統的な右縦書きではなく、現在では左縦書きが使われるようだ。これは、「左横書きに親しんでいるため、縦書きであっても左から右に読むのが普通だから」とされている。
日本でも、子どもたちが何も教師から指摘されない場合、左横書きにつられて左縦書きしてしまう傾向があることが指摘されている。「目の動きが左から右にいくのが普通の現代では、左横書きに合わせて左縦書きにすべきではないか」と主張する者もいる。
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最終更新:2025/12/10(水) 23:00
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