茨華仙(いばらかせん)とは、東方Projectの登場キャラクターである。
なお、茨華仙は本名ではなく号。茨木華扇(いばらきかせん)が本名だと思われる。
キャプションでは「茨華仙(茨木華扇)」と併記される事が多い。
「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第16話の欄外解説には、華仙は茨木華扇の愛称と解説されている。
本項には連載最新話や関連作品の情報含まれる場合があるので、ネタバレ要素を見たくない場合には注意されたし。
→東方Projectの登場キャラクター
出演:東方茨歌仙 ~ Wild and Horned Hermit.
種族:仙人?
二つ名:片腕有角の仙人
ふらりと博麗神社に現れた、行者を名乗る少女。
仙人を装っているだけとも取れるような物言いがある一方で、自分が仙人である事を自覚しているような発言もしている。少なくとも、その説教臭い言動と人格者のような行動は概ね仙人らしい。
河童の腕が博麗神社に奉納されていた事を聞きつけ、霊夢がそれを御神体として祀り上げようと画策しているところに現れた。本人曰く、鳥に「腕のミイラが見つかった」と聞いて慌てて飛んできたとの事。この事から分かるように、華扇は何かの腕を探していると思われる。
作中で初登場した時点で既に魔理沙や霊夢とは何度も会っているようだが、特に深い知り合いという訳ではなかったらしく、当初魔理沙は華扇の名前を思い出せず、霊夢に至っては華扇が誰なのかさえも忘れていた。
理由は不明だが、人間と旧地獄の繋がりを封じたいと考えており、旧地獄に通じる間欠泉センターに立ち入りを禁止の看板を立てたり、結果的に間欠泉が止まる可能性のある事から、常温核融合計画に協力するよう霊夢に意見したりしている。
公式サイトによれば、しばしば里にも現れてありがたいお説教をしているとの事。第一話で人間の里の入り口にいたのは、あるいは説教の為に出向いていたのかも知れない。第七話では説教の場面こそ無いものの、実際に人間の里の中で行動している場面が描かれた。実際に人間の里の住人に説教をしている場面は長らく描かれていなかったが、「月刊ComicREX」2012年5月号掲載の出張版にて、遂にそのシーンが登場している。
「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第16話では、人を襲って妖怪化したヤマイヌについて霊夢に警告を発する他、問題のヤマイヌを諭して人を守る妖怪へ変貌させるといった行動を見せており、人知れず人間への脅威を取り除く事も行っているようだ。これが純然たる善意によるものなのか、茨歌仙第三話で語っていたような死神相手の善行アピールでしかないのかは不明。
妖怪であっても理由も無く退治する事には反対のようで、悪意を持たない妖怪を退治する事に疑問を示しており、幻想郷の妖怪が本来の恐ろしさ等を持っていない事を、平和で良い事だと考えているらしい。また、「妖怪の中には争いを望まない者がいたって良いじゃないですか」とも語っている。
しかし幻想郷においては妖怪は演技であっても人を襲って怯えさせるのが本分、巫女は妖怪を退治するのが本分と考えている霊夢に言わせると、華扇の見解は幻想郷にあまり詳しくない者の意見であり、「新参者の妖怪みたいな事を言うのね」という事になるらしい。「仙人のくせに妖怪の味方をするの?」という霊夢の言葉に、華扇が返答に詰まる場面もあった。
妖怪と人間が上手くやっている現在の幻想郷を良いものだと思っているらしい事は、「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第17話でも描かれている。博霊神社の祭神を探ろうとする光の三妖精の行動によって、その状況が乱される事はつまらない事だと考えていたが、何故それによって妖怪と人間の関係が乱されると思ったかは判然としない。「神社の御利益が妖怪退治は妖怪退治 か」とも語っているので、祭神が明らかになって信仰が集まる事で、妖怪退治屋としての博霊の巫女の力が高まり、現在の人妖のバランスが崩れる事を危惧したのであろうか?
頭部のシニョンキャップ、包帯に包まれた右腕、鎖付きの枷がはめられた左腕、そして服の胸元の牡丹の花飾りと、そこから伸びる茨模様が外見上の大きなポイントとなっている。
身長は霊夢や魔理沙より頭一つ分弱高く、道を急いでいた魔理沙が華扇と衝突した際、魔理沙の額がぶつかったのは華扇の肩だった。14歳の日本人女子の平均身長は156cmなので、霊夢もそのくらいと仮定すると、華扇の身長はおよそ165cmという事になる。胸は場面によって大きく見えたり、そうでもなかったりするが、少なくとも小さくはないようだ。
漫画作品のキャラという事で、連載開始当初よりPixivなどでは多数のイラストが投稿されていたが、第一話の時点ではカラーページが1ページも無かった為、服や髪の色については不明だった。その為、この時期に描かれたイラストは、描き手独自の解釈による彩色が施されている事も多い。
その後、第二話にてカラーページが掲載されたので、華扇の公式カラーは、髪は赤系ピンク、服は白とワインレッド、スカートは黄緑色と判明した。第二話掲載前に、作画担当のあずまあやによる華扇のカラーイラスト(の一部)がTwitter上で公開されており、こちらでは華扇の髪は赤いが、あずまによるとこれは「まるっとボツになった」ものであるとの事。
魔理沙は華扇を「口うるさくて余計なお節介を焼く」と評しており、実際説教臭い発言が目立つ。小町なら人間に有って当然とするレベルの欲であっても目に余るものと見る辺り、判断基準はなかなか厳格なようだ。
また、人間の里の入り口で「この世に生を受けてから今までに起こった全ての出来事を」思い返す修行をするといった奇行を見せた事もある。ただ霊夢によると、仙人は変人ばかりとの事なので、奇矯な行動は仙人特有のものであり、華扇個人の性格という訳ではないのかも知れない。
間欠泉を危険視する真の理由は旧地獄の怨霊であるのに、それを伏せて硫黄ガスの人間に対する有毒性という建前の理由を述べたり、死神に対して良い事をしているように見せかけているだけとも取れるような独白をしたりと、腹黒いとも偽悪的ともつかない言動も見られる。
しかしその一方で、華扇は人間に危険が及ばないように気を遣ってくれているのだと信じる早苗の言葉を聞いて、悲しげな表情で思わず本音を語りそうになったり、博麗神社に怨霊が溢れ霊夢の行方が知れなかった際には顔色を変えて心配するなど、人の良さのようなものが感じられる場面も度々登場している。
真面目で厳格な面や、何を考えているのか分からない得体の知れなさが目立つが、飼っていたペットの存在を忘れたり、その事でペットが暴れた際には自分との関係をとぼけて見せるなど、案外いい加減な部分もあるようだ。
二つ名には「片腕」とあるが、見た目は普通に両腕がある。しかし包帯で包まれている華扇の右腕は失われているようで、何らかの術で義手を作って補っているらしい。
霊夢が華扇の右腕を掴んだ際には、握る力に負けてぐにゃりと歪み、包帯の隙間から煙のようなものが漏れ出す様子が描かれているので、華扇の義手は固体ではなく、気体のようなものが詰まっている事が分かる。
またこの右腕で霊夢の陰陽玉に触れた際には、激しい反応と共に消し飛ぶ様子が見られた。華扇は消滅した右腕をすぐに再構成しているので、術による義手の作成は容易なようだ。
この際に華扇は、陰陽玉は妖怪退治を御利益とする神社の本物の御神体であり、うかつに触るのは危険だという趣旨の発言をしているので、華扇もまた妖怪かそれに類する存在である事、右腕はその力によって作られたものだと推測出来る。
華扇は自身の右腕について他人、もしくは人間に知られたくないらしく、霊夢や運松が包帯に包まれた右腕に注意を向けた際には、慌てて誤魔化す場面も。失われた腕を取り戻したいとも考えているようで、第一話や第11話では腕を探している様子が描かれている。
二つ名のもうひとつの要素である「有角」については、少なくとも見える範囲には角らしきものは確認出来ない。シニョンキャップで隠れた部分に角がある可能性もあるが、現段階では不明。
後述の元ネタ、有角であるらしい事、東方Projectにおける鬼の象徴である鎖付きの枷を身に付けている事等から、華扇の正体は鬼であると考える向きが強い。
元ネタと思しき茨木童子が酒呑童子の直接の配下であり、星熊童子(勇儀の元ネタで、酒呑童子の配下四天王の一人)と同格かそれ以上の立場にあった事から、萃香や勇儀と同じ鬼の四天王の一人であるとする解釈もある。
本人の思わせぶりな言動等から、華扇は本当は仙人ではないのではないかという説もある。しかしその一方、華扇には仙人らしい点も複数存在しており、現段階では断言に足る情報は無い。ここでは肯定材料、否定材料の双方を列挙してみる。
第二話で「さすが仙人ですね」と早苗に感心された際、華扇は「仙人みたいな生活をしているのもただの隠れ…」と言いかけて、慌てて口をつぐんでいる。これを素直に受け取るなら、華扇は仙人を装っているだけであり、仙人と名乗っているのも嘘だという事になる。
その一方で華扇は「地獄の使者を追い返して人間の何倍も生きてきた」とも語っており、この点は求聞史紀にある仙人についての説明と一致する。これに関連し、華扇が妖怪の類、特に鬼であるなら、地獄からの刺客を追い返すという仙人式の手段を取らずとも、種族的に人間より長生きが可能ではないかという意見もある。
上述した通り、華扇には鬼ではないかとの疑惑がある。現実の伝説や古典文学等には非人間出身の仙人もしばしば登場するので、華扇は仙人になった鬼ではないかとの説もあるが、求聞史紀では仙人は人間が成るものとされており、東方Projectの世界観において、非人間が仙人に成れる事を示す情報は現段階では存在していない。
第一話の霊夢の発言や求聞史紀によると、仙人は外見的にも年老いた姿をしているという。そんな中、華扇は若々しい外見をしており、普通の仙人と違った存在なのではないかという説の根拠にもなっていた。
しかし「東方神霊廟」において外見的に若い仙人の青娥が登場した為、仙人は必ずしも老いた姿をしている訳ではない事、華扇のみが例外的存在でない事が明らかになった。
華扇は方術を使用する事が出来る。方術とは神仙や道士らが使う術であり、求聞史紀において、仙人が身に付けているとされている妖術は、恐らく方術の事を指しているのであろう。このような術を使える以上、華扇は仙人かそれに近い存在であり、少なくとも仙人と全く無関係の存在でないと思われる。
求聞史紀によると、五百歳を越えた仙人はほとんど食事が不要となり、霞を食べて暮らすという。しかし華扇は普通に食事を行っているようで、第二話で鍋物を提案した他、第七話では団子を食べている場面が見られた。また第十話では遭難して自宅に迷い込んできた魔理沙に肉まんらしきものを振舞っており、普段から自宅に通常の食糧を置いている事が窺える。第11話で花見の幹事を引き受けた際には、酒や川魚を持参しており、酒は普段から人並み以上に呑んでいるらしい。「月刊ComicREX」2012年5月号掲載の出張版では、蕎麦屋を見て腹を鳴らす、団子屋を見てヨダレを垂らす、満腹するまで団子を食べるといったコミカルな描写も見られた。仮に華扇が五百歳未満でないなら、仙人らしくない特徴と言えよう。
華扇は「本物の鬼ごろし」と称する非常に強い酒を持っているのだが、この酒について「鬼でも天狗でも酔いつぶせる」と、実際に見てきた事のように語っている。求聞史紀には仙人は妖怪の好物で妖怪に狙われるとあり、華扇が単なる仙人であるなら、鬼や天狗と酒盛りをした経験があるとは考えにくい。しかし仮に鬼であるなら、当然仲間の鬼やかつての部下である天狗と共に酒を飲んだ事もある筈で、鬼や天狗が酔いつぶれる姿を目撃していても不思議ではない。
華扇は「腕をくっつける薬」という僅かな情報から、それが河童の薬である事を見抜いており、「河童が腕を切られた時に生み出される秘薬」という詳細情報まで熟知していた。人間の里の住人や霊夢、魔理沙は薬の正体に全く思い当たる様子が無かったので、人間には知られていない情報だと思われる。妖怪に狙われる事が多いという仙人なら、妖怪の情報を多く持っている可能性も考えられるが、河童について多くの情報を持つ者と言えば、かつての上司である鬼も該当している。
職漁師の運松は、素性を名乗っていない華扇を新米の仙人と指摘し、華扇はこれを否定しなかった。山に一人で篭って仕事をしていて感覚が鋭くなったという運松は、前夜、彼の家に華扇が忍び込んだ事も何となく感知する程で、華扇もまた運松について「人間は年老いて仙人より仙人らしくなる」と評しており、その感覚に基づいた判断は一定の信頼性があると言えよう。
霊夢に何ができるのか聞かれた際には「ひみつ」、「色々出来ますよ」と答えており、設定文やキャプションなどで説明された事も無いので、いわゆる「~程度の能力」に関しては不明。
作中で幾つか特殊能力らしきものを見せているが、以下に記載するそれらの能力が「~程度の能力」なのか、種族的な能力なのか、あるいは何らかの術なのかは判然としない。
他の仙人と同様、華扇の拠点も妖怪の山に存在する。三階建ての立派な屋敷で暮らしているが、ただの豪邸という訳ではなく、修行の場である道場を兼ねた建物であるようだ。邸内には十牛図の掛け軸が飾られ、文机に和綴じの書物が積み重ねられている等、いかにも仙人の住処といった雰囲気がある。
屋敷の蔵書には「神様図鑑」なる書物もあり、華扇がこれで守矢神社の神々について調べた事もあった。
屋敷は方術によって隠されており、正しいルートを通らないとたどり着く事が出来ない。また周囲の通常空間とは何らかの手段で隔絶されて安定した環境にあるらしく、魔理沙は「楽園みたいな処」、「冬だというのに寒さは厳しくないし静かで良いところ」と評していた。
第三話と第五話では小町がこの屋敷に来訪しており、第二話での発言によると早苗も以前に屋敷を見た事があるようだが、彼女達が方術隠された屋敷にどのような手段でたどり着いたかは不明。あるいは屋敷を隠すようになったのは、ごく最近になってからの事なのかも知れない。
不審者を追い払う為、屋敷の周囲には虎が放し飼いにされており、一般の人間が近寄る事は困難と思われる。
霊夢は華扇を口うるさく説教臭い仙人と思っており、説教を聞き流す事もある。しかし仙人には何を言っても無駄とも思っており、華扇の頼みや意見は渋々ながらも聞き入れる事が多い。
作中での華扇は常に茨華仙と名乗っており、本名を明かす場面は無いが、出張版での霊夢は茨木華扇と呼んでいた。霊夢が華扇の本名を知った経緯は不明。また華扇は、陰陽玉を見た際に「霊夢が戦闘時いつも持っている玉だわ」と語っているので、霊夢が戦闘する場面を見た事があるようだが、こちらについてもその経緯は描かれていない。
最近は霊夢にも華扇との日常的な交流を受け入れる傾向が見られ、「あんたみたいな仙人でもまだ神社に来てくれるだけマシね」と語ったり、華扇に花見の幹事を頼んだりしている。
魔理沙は華扇を口うるさくお節介な仙人と思っているが、仙人は強力な人間の味方とも見ている。加えて仙人の知る長生きの方法に興味がある事から、華扇が博麗神社に顔を出すようになる事には喜んで賛成していた。
「東方神霊廟」によると、魔理沙は道教と不老不死について華扇から話を聞いた事があるという。
盗みを目的に華扇の屋敷へ侵入しようとした魔理沙が怪我をした際には、「因果応報」、「良い薬になれば良いんですけど」と語っていた華扇だが、それでも魔理沙の怪我についてはかなり心配している様子も見られた。
妖怪の山に住む者同士という事もあって、よく会っているらしい。霊夢や魔理沙と違って、特に華扇を煙たく思っている様子は見られず、むしろ尊敬の念を持っているような素振りも見せている。
以前から面識はあり、時には華扇を監視している事もあるようだ。あまり友好的な関係ではないらしく、小町は華扇に鎌を突きつけ「あんたを完全には信用していない」と面と向かって言っており、華扇も「死神連中はしつこい」と独白したりしている。だが完全に冷たい関係という訳でもなく、軽く談笑する場面も見られた。華扇が仙人ではないとも取れるような発言もしており、華扇について、他の人妖には明らかにされていない情報を持っている可能性もある。
雷を呼ぶ極めて珍しい獣で、その生態を知る者は非常に少ないとの事。かつて神社で暴れていたところを華扇が捕まえ、飼う事にしたという。その毒にあてられた者は何も考えられなくなり、やがては廃人化するが、芯ごと砕いたトウモロコシが特効薬になる。また、雷獣の主食もトウモロコシである。
華扇は雷獣をかなり可愛がっているらしく、久しぶりに姿を見た際には大変喜んでおり、話しかける際の口調も砕けたものだった。しかしその一方で、冬の間は大人しくなるという性質から、存在を忘れて放置したりもしている。
最近になって、サニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイアら光の三妖精とも知り合った。ルナチャイルドは「最近、神社でよく見かける仙人」として華扇について以前から知っていた事が描かれているが、サニーミルクとスターサファイアは華扇について何も知らなかったようだ。
妖精に対する華扇の認識は幻想郷における一般的なそれと大差が無いらしく、「(現在の人間と妖怪の関係を)妖精に乱されたらつまらないわ」、「いかにもな偽物でも妖精なら勘違いすると思った」と、光の三妖精についての発言には妖精を軽視している節が見られる。しかし光の三妖精が誤解から無害な犬を攻撃しようとした際には、いじめては駄目だと普段より優しい態度で説教をしているので、妖精を問答無用で蹴散らしたり、騙したりする事もある霊夢や魔理沙よりは、それなりに真摯に対応していると言える。
旧知の仲であるらしく、黒い靄になって移動する萃香と接触した際には、その感覚からすぐに相手の正体を悟っている。また、彼女の事を「萃香」と名前で呼んでおり、単に顔を知っている程度の関係ではない事が窺える。
現在の自分について萃香に知られたくないらしく、彼女が現れるとそそくさと身を隠し、「こんな事をしているのがばれたら何を言われるか判ったもんじゃないわ」と意味深な台詞を呟くと、そのまま退散してしまった。
華扇が萃香を避けている状況は継続中のようで、再び出くわしそうになった際にも、華扇は物陰に隠れて萃香をやり過ごしている。その際に「今の私はあいつと顔を合わせる訳にはいかないのよ……」というモノローグがあり、両者が旧知の仲である事は確実と言えよう。
華扇は「久米」、「竿打」という名の2匹の大鷲を従えている。第10話で老いた久米に代わり、若い竿打が後継ぎとなった。第五話や第9話に登場した大鷲は久米だと思われる。華扇は彼らを飼っているという訳ではないらしく、火鉢に当たってリラックスしている竿打を、野生の大鷲なのだから根性の無い人間のようにするなと説教する場面も見られた。
華扇は大鷲を乗り物として使ったり、買い物を言いつけたりしているが、まだ訓練不足の竿打は、色々と上手く仕事をこなせない事も多いようだ。
「東方茨華仙」の公式サイトでは幻獣の「大鵬」であるかのように説明されているが、作中の描写では「大鷲」であり、また通常の野生生物らしい事が描かれている為、公式サイトの記述は原作者の意図とは異なるものと考えられる。
彼等の名前の由来は「久米仙人」及び「竿打ちの仙」と思われる。双方共に本邦で古くから伝わる仙人であるが、いずれも仙人として未熟な点があった事で知られている。華扇、あるいは原作者が何を思って華扇と関係深い彼らにそのような名を付けたか、何とも意味深長である。
華扇は不審者を追い返す為に、屋敷の周辺に虎を放し飼いにしている。自分からは手を出さないように教育しているとの事だが、毛皮が高く売れると考えて手を出した魔理沙には反撃して派手な傷を負わせている。人間がまともに虎の攻撃を受けて五体満足でいられるとは考えにくいので、それなりに手加減するようにしつけられているのかも知れない。
霊夢や人間の里の住人の反応から見て、幻想郷には野生の虎は生息していないらしい。その為、華扇が何処からこの虎を連れて来たかは謎に包まれている。
早苗は第五話で「あの仙人様 色んなペットを飼っているのね」と語っていたが、使役する動物達を華扇が飼っているかどうかは分かっていない。
「東方三月精 ~ Oriental Sacred Place.」第17話では、第16話に登場した普通の犬と同一の個体と思われる犬を使役していたが、第16話の犬をペットにしたのか、単に神社近くに住む野犬を使っただけなのかは不明。このエピソードでは、本編第五話同様に白蛇も使役しているが、この蛇が第五話の蛇と同一のものかどうかは詳らかではない。
華扇は霊夢に花見の幹事を頼まれた際、面識がないので余り人を呼べないと語っているので、交友関係は広くないようだ。上述した萃香との一件と同様に、旧知の関係者と顔を合わせるのを避けているとも考えられる。
華扇は出演が書籍のみという事もあってか、知名度が高いキャラクターとは言えなかったが、単行本発売等もあって、近年は急速に知名度が増しており、二次創作の量も増加している。その際には、劇中での交流が多い霊夢や小町と共演する事が多い。また、華扇が鬼である事を前提に、萃香や勇儀と絡めた作品もよく見られる。「東方神霊廟」の発表後は、同じ(真っ当とはいえない)仙人繋がりということで、青娥と共演する例も増えているようだ。
萃香や勇儀と同じく、「鬼」の茨木童子が元ネタであると思われる。茨木童子とは大江山を本拠地にして日本を荒らしまわったとされる鬼の一人。
一般的には首領の「酒呑童子(しゅてんどうじ)」の部下(副首領)とされるが、他の説では酒呑童子の息子であった説、はたまた茨木童子は女の鬼で、酒呑童子の恋人だった説などもある。いずれにせよ、配下の四天王の鬼たちとは違った特別な関係だったらしい。
源頼光によって酒呑童子ら一味が大江山でいっせいに退治されたとき、茨木童子は眠りこけておらず頼光の仲間の一人・渡辺綱と戦っていたが、酒呑童子が討たれるのを見るや敵わないと判断して逃げてしまう。
生き残った茨木童子は後に再び人を襲うようになり、その中で渡辺綱にも襲い掛かる。
しかし渡辺綱に返り討ちにされ、片腕を切り落とされて再び敗走した。
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最終更新:2025/12/09(火) 00:00
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