蒼龍(艦これ) 単語


ニコニコ動画で蒼龍(艦これ)の動画を見に行く

ソウリュウ

3.5千文字の記事
これはリビジョン 1944150 の記事です。
内容が古い・もしくは誤っている可能性があります。
最新版をみる

「えっと、あの、九九艦爆がはみ出ちゃうから」

蒼龍(そうりゅう)とは、艦隊これくしょん~艦これ~に登場する、日本海軍の空母「蒼龍」をモチーフとした艦娘である。

 え、概要ですか?

 「蒼龍」は単純な意味としては「青い(蒼い)龍」だが、「蒼」の字がどちらかというとBlueよりGreenに近い色合いを意味するためか、蒼龍の衣装もGreen系の色となっている。一方で髪の色は、というより藍色のように見えるので、これで服の色とのバランスを取っているのではないだろうか。
 ちなみに、着艦識別文字は「」と言われているが、実際にはこの文字が甲板上に書かれたという資料がないためか、デザイン上書かれていない(相方の「飛龍」には、書かれていた写真が残っているため、ちゃんと艦これでも再現されている)。念のため説明するが、当時は「蒼龍」は旧仮名遣いで「サウリウ」とされていたので「サ」である。

 レアリティは金レア。加賀・翔鶴と同じだが、2013年8月末のメンテナンス以後「3-2-1」でのドロップ報告が相次いでおり、正規空母の中では最も手に入りやすくなっている・・・かもしれない。

 もとの正規空母「蒼龍」が、一航戦や五航戦の空母に比べて小型であるので(ゆえに、真珠湾攻撃の際はハワイまで燃料がもたないのではないかと危惧され、作戦計画から外すことを検討されたが、二航戦司令官・山口多聞の強い進言によって最終的には参加が決まった)、搭載機数こそ少なめだが妖怪食っちゃ寝「赤城」などよりコストパフォーマンスが良く、日ごろ鎮守府の資源管理に苦しむ提督たちの間で重宝されている。史実通りに「飛龍」とコンビを組ませたり、一航戦・五航戦の2隻を両方運用するのが資源的に苦しい時にサブ的な位置で編入したり、軽空母では物足りない場合に投入するなど、運用法にいろいろ都合がつきやすいようだ。

 一方で残念ながらと言うべきか、話題に登ることが少ない艦娘でもある。
 華やかな話題はどうしても一航戦や五航戦に偏りがちだし、史実ネタとしても、同じ二航戦の「飛龍」が山口多聞やミッドウェー海戦の件で話の中心になってしまうので、いまひとつ印象に残りにくい面がある(真珠湾攻撃のときの二航戦で山口多聞が乗艦していたのは、「飛龍」ではなく「蒼龍」なのだが、やはりミッドウェーの印象が強すぎるために、山口は戦争中ずっと「飛龍」に乗っていたと勘違いされていることが多い)。しいて言うなら、そのスタイルや「九九艦爆がはみ出ちゃう」という台詞から「九九式艦爆乳」なる言葉が生まれてる事だろうか。( ゚∀゚)o彡°おっぱい!おっぱい!
 あと、図鑑では角度的に少々判りにくいが、静画や公式四コマの16話を見て貰うと判る通り、髪型はツインテールである(編集者は四コマを見て一瞬利根か川内だと思ったのは秘密だ)

 「蒼龍」は、戦艦からの転用である「赤城」「加賀」を除けば、この規模のものとしては日本初建造の本格的空母である。「飛龍」も、「翔鶴」型も「雲龍」型も起点は「蒼龍」であり、「鳳翔」とはまた違った意味で日本空母の祖と言える存在なのだから、もっと注目度が上がってもらいたいところである。

 なお、「蒼龍」の艦名は、現在の海上自衛隊主力潜水艦である「そうりゅう」型潜水艦(16SS)に引き継がれている。

 わが機動艦隊、出撃します!

 建造は呉海軍工廠。昭和9年(1934年)11月起工、昭和12年(1937年)12月竣工。

のちの日本海軍正規空母の実質的な祖となった蒼龍

 建造が計画された時点では、列強間で戦艦と空母の保有トン数を定めたワシントン海軍軍縮条約が有効であったので、海軍では手持ちの保有可能トン数(12,000トン程度)に、大正11年(1922年)竣工の「鳳翔」(8,000トン程度)を昭和11年(1936年)で退役させて発生するトン数を上乗せ(=計20,000トン程度)して、10,000トン級の新たな空母2隻を作ることを考えた。これが「蒼龍」の第一段階である。

 最初の段階では10,000トンの大きさに対して、20cm砲を積んだり搭載機数100機を計画されるなど、要するに「龍驤」と「最上」を足して2で割ったようなスペックを要求されていたが、昭和9年3月に発生した友鶴事件により、小艦体に重武装を詰め込むとトップヘビーで艦がたやすく横転・沈没することが証明されたため、砲は積まず、搭載機数も70機程度に抑えたもので建造されることになった。
 また、建造開始直後の昭和9年12月、日本はワシントン海軍軍縮条約からの脱退を表明。このため艦の大きさに制約が無くなったので、「鳳翔」は退役せず、「蒼龍」は16,000トン級空母として完成する。(相方の「飛龍」は、元は蒼龍型2番艦の予定だったが、条約脱退のため、急遽再設計されて大型化(17,000トン)した。このため、厳密に言えば「蒼龍」「飛龍」は同型艦ではない。というか、正規空母で同型艦なのは翔鶴型(鶴姉妹)と雲龍型(艦これ未実装)だけだったりする)

 余談だが、列強諸国には建造の際「10,000トン級空母」として通告し、軍機秘匿の意味もあってそのままにしていた。このため米軍は「蒼龍」を本当に10,000トン級空母だと認識しており、のちにミッドウェー海戦で「蒼龍」を沈めた爆撃機の隊員はもっと大きな「加賀」を沈めたと思っていて、戦後にあれは「蒼龍」だと言われた時に「そんな小さな空母を攻撃した覚えはない」と怒ったといわれる。

 昭和13年(1938年)12月、第二航空戦隊(第二艦隊所属)に配属。初めは「龍驤」と戦隊を組み、翌年に「飛龍」が就役すると二航戦は「蒼龍」「飛龍」で組まれ、ミッドウェー海戦まで変わることはなかった。

南方攻略作戦中の蒼龍さん

 昭和16年(1941年)4月、新設の「第一航空艦隊」(南雲機動部隊)へ配属。真珠湾攻撃では、航続距離への懸念から不参加を検討されたが、山口多聞司令官が強く推薦し、所構わず重油のドラム缶を詰め込んで燃料を確保することで参加が決定されたという。
 11月、二航戦旗艦として、第一航空艦隊でハワイ真珠湾へ出撃。真珠湾攻撃では第一次攻撃で九七艦攻18・零戦8、第二次攻撃で九九艦爆19・零戦9を放った。この時「蒼龍」では新たな攻撃隊を準備し、山口司令官は南雲忠一長官へ信号を送ったが、艦隊司令部は反転・帰投を選んだ。日本への帰投途中、南雲機動部隊はウェーク島攻略支援を命じられ、二航戦が艦隊から離れてウェーク島へ向かい、航空攻撃を行っている。

 昭和17年(1942年)になると、南雲機動部隊は南方攻略作戦へ転戦。1月はインドネシア東部、2月~3月はオーストラリア本土を攻撃。4月はインド洋へ進出し、セイロン沖海戦でイギリス東洋艦隊に壊滅的打撃を与える。帰国後、二航戦の旗艦は「蒼龍」から「飛龍」へ変更となったが、この時航空隊員の人事異動が行われて新人隊員が多く乗艦し、航空隊のレベルが落ちてしまったという。

 6月、連合艦隊はミッドウェー島攻略作戦を発動。「蒼龍」も引き続き南雲機動部隊の一艦として出撃する。
 6月5日、空母部隊はミッドウェー島への空爆を開始するが、その途中、重巡「利根」の索敵機が米機動部隊発見を通報。南雲長官は、「蒼龍」に試験搭載していた十三試艦爆(のちの艦上爆撃機・彗星)を索敵に向かわせた。
 ミッドウェー島の米航空隊や米空母艦攻の雷撃を回避し、島の空爆から帰ってきた航空機を収容して一息ついていた10時30分ごろ、米空母「ヨークタウン」の放ったドーントレス艦爆が奇襲。爆弾は三基のエレベーターに命中し、格納庫で炸裂。当時格納庫内は出撃準備中の九九艦爆や爆弾、艦攻用の魚雷でごった返しており、炸裂した爆弾がこれらを次々に誘爆。被弾から10分で機関が停止し、消火作業もできなくなって「蒼龍」は大火災となった。

 それでも18時30分ごろには火勢が弱まり、艦から脱出していた一部人員が帰艦しての復旧を試みたが、19時ごろに再び大爆発を起こす。救助は不可能となり、19時13分に「蒼龍」は沈没していった。柳本柳作艦長以下、700名余りが艦と運命を共にした。一方で、江草隆繁大佐など航空隊員のほとんどは救助されており、「ミッドウェー海戦でベテランパイロットが多く戦死した」という通説が、必ずしもそうではなかったということが近年明らかになっている。

 静画の見張りも厳として、よろしくね

 

 
やはりというか、九九艦爆乳ネタが多かったりする。
 
 
二航戦コンビ(龍姉妹とも)
 

 提督、関連商品が届いています

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

 関連項目、発艦はじめっ!

  • 艦隊これくしょん~艦これ~
  • 日本海軍
  • 空母
  • 飛龍(艦これ)
記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/07(日) 03:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/07(日) 03:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP