計算尺とは、乗除計算や三角関数などの計算に特化したアナログの計算器である。
計算尺は対数の原理が用いられており、加減算はできないが複雑な乗除計算を行うことができる。かつて技術者などの間で手頃な計算器として愛用されていたが、時代の流れと共に電卓などの代替品が台頭しその姿を消した。
学生にも手頃に扱える一般用から事務用、電気通信用、建築用、土木工学用など様々な分野の計算に対応した計算尺がヘンミ計算尺を初めとする多数のメーカーから発売されていたが、現在も販売中のものはごくわずかである。
竹尺に透明なプラスチックのカバーが付いたような外観のものが一般的である。竹尺の真ん中はスライドできるよう切れ目が入れられており、上下の固定された尺(固定尺)と真ん中の動く尺(滑尺)に刻まれた目盛りを合わせ、さらにプラスチックカバーを動かしカーソルを合わせて答えを読み取る。
計算尺には目盛りが刻まれているが、普通の竹尺のように等間隔ではなく常用対数の1~10までに対応する間隔で刻まれている。よって目盛りが0ではなく1から始まり、また1から10に行くにつれてだんだんと間隔は狭まっていく。これらの目盛りを上記の動作ですり合わせることで乗除算を常用対数の計算(logX+logY)で代用できるのである。
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最終更新:2025/12/15(月) 17:00
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