誰も死なない世界 (角川文庫)

概要

現代の常識から飛びぬけたストーリー
未来のテクノロジーで今で言う"死"と成るものが絶対的な 不可逆的でなくなる時・・
私たちはどうなっていくのだろう・・

"人が死んだら”又 "不老不死"なんて誰一人到達してない問題で考えたがらない。死と考えるだけで私たちは酷く引いてしまう。 それは判らないから・・怖いから・・

しかし・・この著者・ハルペリン氏は、相当明るく未来予想をした。

この作品に対して多くの方が、「楽観視し過ぎる」と述べられてるが、本来・未来予想はこうあるべきである。何故なら、あまりに悲観的に未来を考えてしまうと、不安ばかりが先に立ち、良い未来を作っていける心を失くしてしまうのが我々人間であるからである。

今現在・・遺伝子工学では、５０年は掛かるだろうと言われていた”人間１人分のゲノム情報を完全解明”した。また、自転車より「遅い光」を実現したリーナ・ハウ（ハーバード大学教授）光の研究など・・信仰ですら大きな変革を起こし、今までの常識すら変えつつある現代・・

去年には、今年のノーベル医学賞筆頭候補ともいえ細胞学の革命とも呼べる”新型ES細胞”と呼ばれる画期的大発明・『IPS細胞（induced pluripotent stem cell, ）』（日本名・誘導多能性幹細胞）の登場。

この作品は、３年前に読んだ本だが、今まで読んできた本の中で、これ程・・自分の常識を粉砕した本はなかった。

そして・・・それ以上に "人が忘れてはならない大事な哲学書"のように思う。

もちろん人により評価は分かれるとは思うが新たな価値観が生まれるかもしれない・・・

関連項目

• 小説